ケアプランのAI、デモに参加してみました!

以前から注目して紹介させていただいておりましたケアプラン作成AIですが、デモが行われるということで実際にうちのケアマネさんたちに参加してきてもらいました!

AIによるケアプラン作成、ついに実用化!ケアマネの今後は??

さて、その感想はというと・・・

使ってみた感想

実際どういった仕組みで運用されるのか、特に何をインプットとして入力するのか、というのが気になっておりましたが、認定調査票にある内容だけを入力していくと、週間プランが提示されるというシンプルな仕組みのようです。

デモにあたっては、こちらも認定調査票だけでなく、実際そこから作成したケアプランを比較のために持って行っていたのですが、驚くほど精度の高い週間プランが出てきたとのこと。
実際に立てたプランと、ほぼ変わらない内容のものが、いろいろな認定調査票で試しても得られたそうです。

昔の記事で、10万件のケアプランではdeep learningをさせるにも件数が足りないのではないか?という懸念を書いたことがありましたが、まったくそんなことはなかったようです。
恐るべし、現代のAI技術。

ただ、実務に使っていくにあたってはいくつか気になる点もあったようです。

気になる点・今後

まず、何より致命的になりうるのが、3年に一度の報酬改定です。
医療の報酬改定に比べると、まだまだ安定性を欠く介護保険においては変化が大きいのが実情です。

例えば、2012年の改正では、生活援助の時間が30分刻みから20, 45, 70分と不規則な刻みになりましたし、最近の改正でもリハビリで加算がつくようになったりと、サービスそのものが変わったり加算が変わったりしています。

あくまでAIは、それまでの認定調査結果とケアマネが実際に作ったプランを学習して、最適なものを提示しているに過ぎないため、新しい制度下でのケアプランがある程度溜まってこないと、プランを作成することができないのではないでしょうか?正直AIにそこまで詳しくないため、もしかすると追加の条件を少しチューニングするだけでよいのかもしれませんが・・・

また、週間プランについても、サービス種別までは出てきますが当然、事業者の名前は出てきません。事業者についてはケアマネ側で選定する必要があり、そこの空きリソース次第では、ケアプランを変更せざるを得ないケースもありえます。

次に気になるのは、モニタリングや請求ソフトとの連動性です。
週間プランまでの作成は滞りなく出来たとしても、ケアマネはその後ケアプランとして1-3票を作り、モニタリングを毎月作成して、最終的には請求を行う必要があります。

請求を行うためには、結局AI側にインプットしたような情報を請求ソフト側にもまた入力しなければいけなかったりして、実務上二度手間となるものが発生します。

現在開発企業側は、このAIを単独で月額課金(1万円)で事業者に展開しようと思っているようですが、実務上なかなかこれだと時間短縮につながらないため、最初は展開に苦労するかもしれません・・・

個人的には、個別企業に売り込むのではなく、請求ソフトに対してこのAIを公開してしまって連携させてもらう、というのが良いのではないかと思っています。

その連携した請求ソフトを請求ソフト側に営業してもらい、利用料の一部を抜く、というのがビジネスモデル的にはよいのでは?と思いました。

いずれにせよ、未来を感じるシステムだったのは間違いありません。
今後の展開が楽しみですね。

CURATOR
ケアリッツマガジン運営者 Yuri
普段の業務に加えて、いろいろと記事を書いて情報発信しています。プライベートでは女子力高めなことが好きです。