【ITコラム】プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの役割の違いって?

こんにちは。IT事業本部の244でございます。月に1回記事を書こう!と意気込んでおいて2月もあっという間に折り返してしまいました。誰か、私の時間を早送りしているんですかね?いやぁ、困ったな。
さて、今回ですが、システム開発プロジェクトで発生する「プロジェクトマネージャー」と「プロジェクトリーダー」、それぞれの役割について触れてみたいと思います。
なぜこのテーマにしたのか
システム開発におけるエンジニアのキャリア形成ではマネジメント領域を目指すのか?または技術を極めるのか?という二択の選択肢の話になることがよくあるかと思います。
また、プログラマ→SE→プロジェクトリーダー→プロジェクトマネージャーというキャリアアッププランも例としてよく見かけるのではないでしょうか。
私は過去にSIer、IT系の事業会社、一般企業…いろんなところでいろいろなシステム開発プロジェクトに携わってきました。その中で、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーという役割で仕事をする機会もあったのですが、いずれもやることはそれぞれ異なっていました。
そこで、果たしてマネジメントのキャリアプランとはどうすればよいのか?そもそも、どうあるべきなんだろう?とふと疑問になってこのテーマについて考えてみました。
プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指している、という方の参考になれば幸いです。
それぞれの役割について考えてみた
まず、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの役割について、一般的によく言われるものをざっくりとまとめてみました。
プロジェクトマネージャーとは
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を管理する責任者です。
プロジェクトの成果物に対する品質、コスト、全体進捗など全体に関わる部分を広く管理し、プロジェクトを完遂させることが主なミッションとなります。
主な役割
- プロジェクト全体の予算管理、計画
- プロジェクトの方向性の意思決定
- 体制管理
- ステークホルダーとのやりとり(社内担当者や顧客)
- プロジェクトの工数見積もり
プロジェクトリーダーとは
プロジェクトリーダーは、プロジェクト内での現場・チームレベルでの責任者です。
プロジェクトマネージャーはステークホルダーとの調整であったり、お金周りや全体スケジュールなどの管理が主でしたが、プロジェクトリーダーは実際にプロジェクト内で稼働している内容についての管理が主なミッションとなります。
また、プロジェクトマネージャーの補佐としてステークホルダーとのやりとりに参加することもあります。
主な役割
- チームメンバータスクの進捗管理、課題抽出
- システム要件、仕様のメンバーへの共有
- システム構成、技術面のメンバーへの共有
- メンバーフォロー
- ステークホルダーとのやりとり
実際どうなの?
実際、上記のような役割にかっちりとおさまることはほとんどありません。
プロジェクトマネージャーが名前だけで、計画や予算の管理、顧客折衝をプロジェクトリーダーが担うこともありますし、逆にプロジェクトマネージャーがメンバーの進捗管理を担ったり、開発のフォローに入ることもよくあります。
それは役割としてはまずいのではないか?と感じる方もいるかもしれません。
しかし、プロジェクトというものは達成のための規模、その関係者、関わるメンバーが毎回異なってきます。
プロジェクトマネージャーのような役割はあくまでプロジェクトを完遂させるための役割ですので、それぞれの役割の対応スコープはプロジェクトによって大きく変わってくるのです。というよりは、そのプロジェクトによって最も良い形に変えていけばよい、ということです。
だからといって、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーが仕事を押し付けていい、とか、なぁなぁにしてしまっていい、というわけではありません。
プロジェクト完遂のために何が必要なのかしっかり見極めて、役割に関わらず手の届いていない範囲の部分を補っていけるようになればきっといいプロジェクトになることでしょう。
それぞれのキャリアを目指すためには
では、そんなプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーを目指していくためには何をすればよいのでしょうか。
プロジェクト管理手法を学んだり、資格をとってみたり、経験だったり…きっとこの答えは人によって違ってくるのではないかと思います。筆者はメンバーのときにやってきたことの範囲を少しずつ広げていけばいいのかな、と考えています。
それぞれの役割に共通して言えることとして、自分だけでなく他者や外を巻き込んだ動きになるため、コミュニケーション能力と計画力は必要不可欠になってくるでしょう。
しかし、それらはメンバーレベルの人でも必要となるシーンは多くあるかと思います。適切な報告をするにはコミュニケーション能力が必要ですし、自身の作業見通しを知らせるときには少なくとも自分自身の計画力が必要になります。
管理の役割になってくると、メンバーのときには自身のことだけだった仕事の範囲に対して、他人も含めた広い仕事の範囲になってくるのが特徴です。現在メンバーの人でプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指している人は、自分の範囲のことをしっかりこなしつつ、1つずつ自分の範囲外のプロジェクトのことについてこなせるようになると良いかもしれません。

見積もりって本当に大事。
また、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーのような管理の役割になると、全体の計画や調整をすることが多くなり、自身で手を動かす機会というのは減っていきがちです。
「マネジメントに専念するから技術面はもういい!」「技術が苦手だからマネジメント頑張ります!」という方もよくいるのではないかと思います。しかし、残念ながらプロジェクト管理の役割になったところで技術面が不要になるということはありません。
関係者から要望があったときに技術的なことも含めて正しい返答ができなかったり、スケジュールや体制、予算などの計画を立てるときに技術的なことを理解して「これくらいかかるだろう」と正しい見通しができないとトラブルの原因になったり、プロジェクトが炎上する原因となります。
プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指す方でも、技術面についても是非伸ばしていきましょう!
まとめ
プロジェクトマネージャーだから、プロジェクトリーダーだから、という役割にとらわれずプロジェクトを完遂したり製品やサービスを提供できることが一番なのではないかと思います。
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それでは、また。