【IT事業本部コラム】~Javaの未来は暗いか?

みなさんこんにちは。IT事業本部アーキテクトの竹澤です。

先日9月22日にJava9が正式リリースされましたたが、みなさんもう触ってみましたか?当社でもJavaを標準言語に採用しているため注目されている方も多いのではないでしょうか。

Java9の感想

2014年にリリースされたJava8以来3年ぶりとなるメジャーアップデートですが、今回のリリースでは長年議論が重ねられてきたモジュールシステムへの対応や、多くのプログラミング言語で用意されているREPLツールの導入等を筆頭に多くの変更が加えられています。

既存のJavaエコシステム内で提供されていた機能を焼き直した感がある変更もありますが、個人的にはtry-with-resourceやStringの改善、OptionalやStreamの追加とか嬉しかったりします。

ここでは特に紹介しませんが色々変わっているので興味のある方は是非触れてみてください。

最近のJava事情

今回は揺れ動く最近のJava事情を紹介したいと思います。

Java9がこうして無事リリースされたのは喜ばしいことなのですが、同時期に発表されたJavaのサポート・ロードマップの変更がいまJavaエンジニアに不安を抱かせています。

発表されたのは大きく以下の3点です。

・Javaのリリースサイクルは6ヶ月毎の機能リリースと3ヶ月毎のメンテナンス・セキュリティリリースとなる

・Oracleは最新のOracle JDKとバイナリ互換のOpen JDKビルドを提供する

・Oracle JDKは3年毎にLTS付きバージョンとしてのみ提供する

これだけでしたら良いことのようにかんじますが、ここには重要な点が抜けており、今後Oracle JDKはOracleのサポートライセンスを購入しなくてはダウンロードできないようになるという点です。

こうなるとセキュアなJDKを利用するには、常に最新のOpen JDKにアップデートし続けるか、それができないのなら有償なOracle JDKを利用するしか無いと言うことになります。

我々が日常業務で行うシステム開発だけでなく、ScalaやGroovyのようなJVM言語の開発、Javaをプラットフォームに選択したOSSの開発や採用にも影響を与えるでしょう。

Javaにまつわるライセンスやサポートの問題は今回だけでなく常に取り沙汰されてきており、Google v. Oracleの裁判でも多くの注目を集めました。

国内のシステム開発案件ではやはりJavaの開発案件が非常に多く、それに比してJavaのエンジニアも多いため、Javaに対する強い安心感がありました。

成長拡大を続けていたJava市場ですが近年は横ばい傾向となり、他言語での開発案件が増加していることから相対的には縮小しつつあると言っても良いかもしれません。

Javaの未来は?

Javaの未来は暗いのでしょうか?

Javaのコミュニティは巨大です。すぐに需要が失われることはないでしょう。

しかし、同じ強い静的型付け言語なら近年注目を集めているGoやSwiftがありますし、軽量プログラミング言語でも人気のPythonやRubyなどは採用事例が増え続けています。

或いは大規模系ならElixirも注目を集めています。

かつて隆盛を誇ったCOBOLと同じ道をJavaもたどるのでしょうか?

常に新しい技術が生まれては消えるIT業界で、新しい選択肢を用意するべきタイミングがきているのかもしれませんね。

Text by IT事業本部 アーキテクト 竹澤