熱中症ゼロへ®2017シンポジウムが開催されました【熱ゼロ2017】

2017年4月25日(火)毎日新聞社内 毎日ホールにて、一般社団法人 日本気象協会主催「熱中症ゼロへ2017シンポジウム」が開催されました。

スペシャルサポーター企業の熱中症ゼロへプロジェクト商品

今回のシンポジウムでは、今年の夏の暑さと傾向についての日本気象協会 気象予報士の石榑亜紀子さんによる解説や、近年の熱中症の傾向と症例について帝京大学医学部教授 帝京大学病院高度救命救急センター長の三宅康史医師による解説のほか、名古屋工業大学と共同で開発した「熱中症予防に役立つ新しいコンテンツ」が初公開されました。パネルディスカッションでは、夏季のスポーツ時における熱中症対策について海外の国際大会で活躍する特定非営利活動法人 NSCAジャパンスポーツトレーナーの 澤野博さんをまじえて、今後開催されるスポーツイベントなども見据えた議論を行いました。

一人目の講演は、走る 気象予報士!の石榑亜紀子さんによる「天候の変化と今年の暑さと傾向について」。

熱中症についての認知度は徐々に上がっており、2016年10月に行った調査では96.4%の方が一定以上の知識をもって詳しく理解していると答えています。さらに、消防庁の統計によると平成 28 年5月から9月までの全国における熱中症による救急搬送人員数の累計は 5万 412 人で、昨年同期間の5万 5,852 人と比べると約1割減となっており搬送者は減少傾向にあることがわりました。

出典:消防庁HP「平成 28 年の熱中症による救急搬送状況 」

今年の暑さについては、4年前に甲府などで40度越えを観測した際に発生していた「くじらの尾形高気圧」が今年、4月16日にも発生し4日間の夏日を観測しています。この時期にクジラの尾型高気圧が観測されるのは140年間で2回と非常に珍しく、早めの時期から暑さに注意してほしいと話されました。

またゴールデンウィークごろの天気は、4月29日・5月2日は不安定な空模様となり、東日本はカラッとした暑さになりますが、突然の雨などに気をつけること、
さらに4月25日に発表された3ヵ月予測では東日本は5月から7月にかけて平均並か高い予想で、特に7月は暑さが厳しい日がありそうと予想されました。

 

二人目の講演は、帝京大学医学部教授 帝京大学病院高度救命救急センター長の三宅康史医師による「熱中症のメカニズムや対策、近年の傾向と症例」について。

厚生労働省発表の熱中症レセプトデータをもとに、近年は入院患者数と死亡者数の減少が見られました。入院患者のうち、ほとんどが1日程度の入院で回復しており、死亡に至る場合は、搬送後1日以内がほとんどであることがわかりました。高齢者の場合、屋内で生活していることが多く、気温が上がり始めてから数日をかけて徐々に悪化し、熱中症と判断されるころには基本疾患も合わせて回復が遅れたり、死亡するケースにつながるそうです。

また、筋肉運動を行っている方は、気温だけでなく、高い湿度の中でも熱中症を発症するため、気温が高くなくても熱中症になる可能性がありますので十分に気を付けてほしいと注意喚起を行いました。

熱中症の緊急時の対応は、Key Words:FIRE を下から行ってくださいとお話しされました。

三人目の講演は、名古屋工業大学大学院教授の平田晃正さんによる「新しい熱中症予防コンテンツの発表とその解説」について。
東北大学のスーパーコンピューターを使用し、名古屋工業大学の研究グループと熱中症の発症リスクを判定するシステムを開発され、その仕組みについて解説されました。今回、共同開発された『熱中症セルフチェック』は熱中症ゼロHPより(https://www.netsuzero.jp/selfcheck)どなたでも使用することができます。年齢、活動レベル、現在地からその環境に1時間いた場合の熱中症危険度を4段階のレベルで診断してくれます。より個人に応じた熱中症情報を確認することで予防に努めてもらいたいと話されました。
後半では、スポーツトレーナーの澤野博さん、三宅先生、気象予報士の石榑さんが2020年オリンピックに向けて「スポーツと都市の熱中症について」ディスカッションを行いました。
スポーツをする方は、水分補給はパフォーマンスの一環として指導していること、観戦中のアルコールによる脱水や、マラソン大会の運営側の予防管理など各方面から予防に注力してほしいと話されました。
さいごに今回のスペシャルサポーター企業からたくさんのお土産をいただきました!
ケアリッツでは予防啓発チラシとオリジナル飴を配布させていただきました。これからさらに熱中症予防を呼びかけてまいりますので、みなさまどうぞよろしくおねがいします!