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HALで知られるサイバーダイン社が新たなデバイスを開発!

HALで知られるサイバーダイン社が新たなデバイスを開発!

サイバーダイン社について

皆さん、サイバーダイン、という会社をご存知でしょうか。

ターミネーターに出てきた会社と同じ名前ではありますが(ちなみに、多少は意識しているようです 笑)、この会社は、2004年に筑波大学の山海嘉之教授により設立された会社で、現在ではロボットスーツのHALを作成していることで有名な会社です。

ちなみに、彼らの経営状況はというと、2016年時点で、売上12億6,490万円とのことですが、最終赤字は7億1,805万円、となっています。
7億も赤字を出してて、なぜ潰れないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、会社というのは実はいくら赤字を出しても潰れません。逆に黒字であっても潰れることがあります。

潰れるかどうか、何で決まるかというと、キャッシュフローなのです。要は、現金さえあれば、いくら赤字が続こうが潰れることはない、ということです。逆に黒字でも潰れる会社、というのは、例えば売上の回収が間に合わず資金ショートしたり、といったケースになります。

サイバーダインの場合には、会社の将来性を買って、多くの会社が株式という形で資金を投入しています。その資本金は、なんと165億!正直20年赤字でも大丈夫なレベルなんですね。

彼らは、将来的には当然ビジネスなので黒字化を目指すものの、今はその将来性・新規性によって資金を集め運営している、というわけです。

さて、前置きが長くなりましたが、このサイバーダイン社が、非常に興味深いデバイスを開発したというニュースがありました。

体が動かなくても意思を伝えられる! サイバーダイン、福祉デバイスを一般向け販売 (Joint介護)

HALのようにこれまでサイバーダインの福祉とのかかわりは、主に働く人側のサポートに目を向けていたのですが、どうやらこれを皮切りに、どんどん被介護者側のサポートの方に舵を切っていく方針のようです。

デバイスの詳細

現在、ALSなど体が動かせない神経・筋難病などの患者の意思伝達には、透明な文字盤や視線入力装置、様々なスイッチなどが活用されています。ただ、やはり病状によってはそれすらも難しい方もいたり、伝達の精度に問題があったり、といった問題は依然として発生していました。

このデバイスは、何らかのアクションを起こそうとする際に出る脳からの信号をセンサーで直接読み取って、それを機器操作や意思伝達の入力信号として活かす、というものです。

筋操作が一切なかったとしても、アクションを起こすことが出来るため、まばたきや呼気などによる機械操作すら難しい方でも利用が可能です。また、文字盤や視線入力などの既存の意思伝達手法と組み合わせることも可能、とのこと。目を閉じたままでも、音声を読み上げたりといったことまで可能になるそうです。

考えただけでそれがアクションとして反映される、まさにSFの世界のような話ですね!

精度次第では、健常者が使用しても面白いのではないか、とも思ったり、将来への期待が膨らむデバイスです。

価格は60万、ということで少し高価ではありますが、これに導入補助金などがついていけば、今後普及が進む可能性もあるかもしれません。

CURATOR
ケアリッツマガジン運営者 Yuri
普段の業務に加えて、いろいろと記事を書いて情報発信しています。プライベートでは女子力高めなことが好きです。