【介護コラム】 目と目を合わせて - 第2回- 本音と裏腹

アテトーゼ型の脳性麻痺は構音障害が見られるのが一般的。
ということは、流暢にしゃべることが出来る僕は、とても恵まれているということになります。この武器を活かさない手はありません。

ヘルパーさんごとに話題を変え、来やすいように、居やすいように、日々心がけています。

ケアの同行があるときは、きちんと引き継いで欲しい気持ちと、早く終わって欲しい気持ちが混ざり合います。文字通り「身を任せる」わけですから、僕の身体的な特徴など漏れなく伝えて欲しいのはもちろんですが、早く一対一になって、どんな人なのかを知りたいというのも本音。

同行中は微妙なパワーバランスがあるせいか、なかなか素のキャラを出しにくいようなので、「同行はきちっと2回まで」が個人的にはベストです。

本当のところが出し切れないのは、僕自身もそう。
ヘルパーさんが中々固定しなかったり、逆に固定しすぎて関わる人が限定的なときは、必要以上に「すみません」と「ありがとう」を言ってしまいます。

不安が大きいと、上手く本音が出ないものです。本当は「また会いましょう」と言いたいのに。

コラム原案/安部隼人
障害者の目線から、社内での研修講師をしたり、啓蒙活動のためのレポート作成等を担当しています。
晩酌のお供はカニカマ派です。
Illustrator/エム・コウノ