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【ROOTS】色々あるのが肌に合うんです!

【ROOTS】色々あるのが肌に合うんです!

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。

 

ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!

 

今回紹介するのは 北越谷事業所 松倉 佑果(マツクラ ユカ)さん

2024年1月に正社員入社。他社で20年に渡り訪問介護を経験されてきた松倉さん。転職しても、なお訪問介護を選ぶほど肌に合っているという、訪問介護ならではの魅力や、今後の展望等について伺ってきました。

 

ターニングポイント

-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-

2つ違いの兄が中学時代にボランティア部に所属していて、活動内容を聞いたら学内学外問わずに色々なことをしていたんです。例えば、使わなくなった椅子や机を金属と木材に分けて解体したり、校内で野菜を作ったり、地域のゴミ拾いなんかもありました。小学生の頃にそんな話を聞かされて、子供ながらに、「面白そう!中学生になったら私も入ろう!」って決めていました。中学にあがり、念願のボランティア部の活動の一環で、定期的に有料(介護付き有料老人ホーム)に職員さんの手伝いをしに行ってたんですが、直接的な介護はもちろんできないので、お茶を配ったり洗濯物をたたんだりしながら職員さんの働く姿を見ているうちに、「ああ、福祉っていいなあ」と思うようになったのが始まりだと思います。8歳下に弟がいて、小さい頃からずっと面倒を見てきたので、最初は保育か介護かで悩みましたが、「これからは介護の方が需要あるよ」という周囲からのアドバイスもあって、介護の仕事が将来の目標になりました。中学2年の頃、「チャレンジ高校」というのが新しく出来ることを知って、説明会に行ってきました。履修科目は全て自分でカスタマイズすることができて、福祉×ビジネスとか、ビジネス×アートとか、自分の興味がある分野を色々と自由に組み合わせることができるというのが魅力の学校でした。選択できる科目の中に、履修すればヘルパー2級(現・初任者研修)の資格が取得できる講義があったので、「これなら学びながら資格が取れて、そのまま仕事に就くことができるな」と思い、その学校への進学を決めました。与えられた時間割をこなすのではなく、自分で時間割を組まなければならなかったので、卒業に必要な単位を網羅するのに、ときには8時から20時まで学校なんてこともありましたね。おかげで、情報処理関係の資格なんかも取れて、充実した学生生活を送ることができました。就職については、母方の祖父母と一緒に暮らしながら働くつもりで、栃木県のハローワークに相談に行きました。ただ、紹介してもらえるところはほとんどなくて、当時の福祉最大手だった会社の求人に、第一志望を栃木県配属、第二志望を東京都配属で応募をしたところ、第二志望の方で採用されてしまって・・・・・・。祖父母からは、「まだ元気だから大丈夫だよ。気にしないで東京で就職しなさい」と言って背中を押してもらえたので、以来ずっと、20年に渡って新宿区で訪問介護員としてのキャリアを積んできました。

専門職としてのこれまで

-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-

弟の面倒をずっと見ていたので、排泄介助とか食事介助といった基本的な内容は、「対象が大きくなっただけでしょ」くらいに捉えてましたし、中学のボランティア部時代に、有料の職員さんが実際の介護場面を見学させてくれていたので(もちろん入居者さんの許可を取った上で、ですよ)、現場仕事のイメージが出来上がっていたこともあって、新任職員がデビュー戦で苦労する一通りのことは難なくクリアすることが出来ました。それよりも大変だったのは、移動時間と拘束時間ですかね。時代と社風もあったと思いますが、バイク移動の先輩に自転車でついていって、引継ぎをしてもらうために丸一日走り回ったり、夜間の対応をするために8時から24時までシフトを組まれていたりと、入社当初から相当鍛えられました。夜間の移動は、自転車でもスピード出しているとお巡りさんに止められることがあって、そのせいで入室が遅れそうになったり、終電を逃しかけたりすることもありました。ただ、そのお巡りさんたちとも段々馴染みの間柄になっていって、いつの間にか、「また君か!行っていいよ!気を付けてね!」って顔パスになってました(だったら最初から止めないで欲しかったですけど)。そんな日々を過ごしながらキャリアを積んでいって、一常勤からサ責(サービス提供責任者)へとステップアップしていきました。サ責になってからは大体19時までには現場での業務が終わるようにはなっていたんですけど、そこからようやく事務作業に取り掛かるということがほとんどだったので、21時過ぎにようやく退勤というのが常でした。前職では担当ご利用者を20名ずつ持つことになっていて、連絡調整や書類の管理だけではなく、月末の実績集計から請求業務に至るまでの全てを自分でやらないといけなかったので、月末と月初は事業所内の空気が殺伐としてましたね。それでも同僚には恵まれていたおかげで、大変ながらもお互いの苦労をねぎらい合いながら、ずっと楽しく働いてくることが出来ました。

ケアリッツへの転職

-ケアリッツに転職してみていかがですか-

仕事は大変でしたが職場の環境はすごく良かったので、特に転職したいという気持ちはなかったんですが、会社の方針で複数の事業所が統廃合されることになり、打診された新しい配属先が大分離れたところになってしまったんです。8年前に自宅を購入してから、通勤に大体1時間半くらいかかっていたんですが、それよりさらに遠くとなるとさすがに厳しいなと思って、自宅の近くで転職することにしました。担当者会議(サービス担当者会議)なんかで一緒になることもよくあったので、ケアリッツのことは以前から知ってはいましたし、同じ訪問介護という業態なので、特に不安もなく入社させてもらいました。それでも業務フローや書類のフォーマットがいままでとはがらりと変わったので、改めて覚え直すことは沢山ありますけどね。ただここでも同僚には恵まれていて、聞けばすぐに教えてもらえますし、直行直帰もできるので公私のメリハリをつけながら働くことが出来てありがたい限りです。介護というと施設勤務というイメージの方も多いと思いますが、私は今まで一度も考えたことはないんです。なんというか、同じ空間に一日中いるっていうのがどうしても息苦しく思えてしまって。なので、私の場合は色々な場所に伺えて色々な人に会える訪問介護のスタイルがすごく肌に合うんです。時にはびっくりするぐらいのゴミ屋敷とかもありますけれど、そういうケースにだって慣れていかないといけませんし、笑顔や感謝の言葉一つでチャラになるくらい癒されるので、これからも頑張って続けていきたいと思います。

これから

-今後の目標を聞かせてください-

 

今は一旦常勤として勤めていますが、そろそろサ責を目指していこうと思っています。来年の社内登用試験を受けるつもりでいるので、少しずつ勉強もしていこうと思っています。「管理者は?」とか、「ケアマネ(介護支援専門員)は?」とか聞かれることもありますけど、体が動くうちはやっぱり現場に出ていたいので、サ責から先というのは現状特に見据えていません。楽しいよりも大変の方が勝ってしまうのは望んでいないので、私にはこれくらいの目標が一番ちょうどいいんです。飼っている猫の相手をしたりと、休みの日にやりたいことも色々とあるので、ワークライフバランスをしっかりと取りながら頑張っていきたいと思います。

 

ひとつの環境で色々な経験をすることが出来るということが、大きな原動力になっている松倉さん。そのバイタリティの高さで、どのようなケースでも受容的に捉えることが出来る姿勢は、専門職の鑑のような印象を受けました。貴重なお話、本当にありがとうございました!