AIによるケアプラン作成の実証実験開始
面白いニュースが発表されました。
以前からAI×介護、というところには個人的にも注目していたのですが、ついにAIを使ったケアプランの作成に関する実証実験が開始されたようです。
実証実験はセントケア、ツクイなどの介護会社と、産業革新機構、日揮などが出資して設立したことで話題となったベンチャー、シーディーアイ(CDI)が愛知県豊橋市と行うそうです。
具体的には、豊橋市が匿名加工された介護保険データ10万件を提供し、シーディーアイがAIにこれを学習させることで、自立支援型のケアプランを作成する、という取り組み。
作成されたプランはケアマネジャーが確認し、個々人の状況に応じて微調整した上で提供される、とのこと。3カ月後には、満足度や身体状況の改善度、そしてケアマネジャーからの業務量等に関するフィードバックなどを含め、効果測定を行うようです。
出典; 日経デジタルヘルス
長年の経験や勘に裏打ちされた仕事(そして技術は伴わないもの)、というのは実はAIの得意分野だったりします。
ケアプランの作成もまさに、経験がものを言う仕事ですよね。
ちなみに、漢方や占いなどもそのうちAIによって面白い展開を見せる分野かな、と個人的には思っています。
AIに将来仕事が奪われていく!なんて話もいろいろな業界で耳にしますが、介護業界においても人ごとではありませんね。
介護業界で働く人の中には、将来的には現場ではなくケアマネジャーなど指示を出す側に回りたい、という方も多いように思います。
しかし今後は、単純に指示を出したりコーディネートするような内容の業務は減っていき、お客様やそのご家族の心のケアだったり、現場でのコミュニケーションだったり、よりお客様に寄り添うようなサービス業務へと、ケアマネジャーとしての仕事自体も大きく変わっていく可能性があるのではないかと思っています。
やはり最後まで自動化されない部分、というものが何かをしっかり考えてキャリアを積んでスキルを伸ばしていくことが、業界で生き残っていくには重要なのではないでしょうか?