徘徊など、認知症によって起きる事件を保険で賠償?

認知症の方が徘徊してしまい、踏切から線路に入ってしまい事故死、その後多額の賠償金が・・・

こんなニュースが数年前にあったのを覚えていらっしゃいますでしょうか?

ちなみにこの件については、最高裁で逆転し、家族に賠償責任なし、という判決が下ったのですが、やはりこうしたリスクは今後人ごとではない、というのが実際のところです。

そんな中で、東京海上が、認知症の方向けの損害保険を発表したというニュースがありました。

東京海上 業界初・認知症者のための保険(シルバー産業新聞)

保険の内容

認知症になってから入る保険、というのは、業界初とのこと。

対象者は、40歳以上で医師から認知症の診断を受けた人や、同社独自アンケートの結果で認知機能・記憶機能の持続的な低下がみられる人、とのこと。

月額は1300円で来年1月から補償開始だそうです。

補償してくれる内容は全部で5つ。

①行方不明時の捜索費用補償
②個人賠償責任補償
③被害者死亡時の見舞費用補償
④交通事故等によるケガの補償
⑤付帯サービス「捜索支援サービス」

①は、行方不明になって24時間経過したのちに補償が開始され、1事故につき30万円、保険期間1年間で100万円を上限に、タクシーなど捜索にかかった費用が負担されます。つまりは、1年に何度もこうした事態が起きてもある程度対応できる、ということですね。

また、②は、怪我をさせてしまったり、冒頭にあるような電車の運行を阻害したり、といった損害に対するもので、1事故につき1億円まで補償されます。

他にも、発見者が通報できるような緊急通報ステッカーを10枚配布するなど、行方不明時に早期発見を支援する付帯サービスもあるとのことです。

認知症になってしまったときに保険金が下りる、というような仕組みのものはこれまでにも見たことがありますが、認知症の人に保険をかけて、彼らによって起きた損害を補償する、というのはかなり画期的です。

こうした保険は、確率を計算して値段を決めていくことになるのですが、どういった確率予想が料金設定のバックグラウンドにあるのか、ちょっと興味がありますね。

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ケアリッツマガジン運営者 Yuri
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