施設と訪問介護の良いところ、悪いところ
こんにちは、ケアリッツマガジン記者のtakahashiです。
実際に介護業界で仕事を探す上で、施設で働く方が良いのか、訪問介護で働く方が良いのか、悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで、今回は、働く上で施設と訪問介護ではどのように違うのかをご紹介してみたいと思っています。
もちろん、施設も訪問もどちらにも良いところや悪いところがあります。しかし、なかなか純粋に比べることは難しかったりします。
施設と訪問介護の両方で働いた経験があれば比較も可能ですが、実際に両方で働いてみるには時間もかかってしまいます。また、経験者に聞いてみようとしても、一人の意見だと、いずれも地域や規模によってばらつきがあり、経験した人の主観も混じるので比較がしにくいのではないでしょうか。
そこで今回は施設と訪問介護の両方を経験している方を対象に、アンケートを取ってみました。
実際に働いてみた複数の人の意見を元に「良い所・悪い所」を比べてみましたので、これから介護職で転職を考えている方もしくは介護職をやってみようと考えている方の参考にしていただければと思います。
働く上で良いところ
【施設の良いところ】
- いろいろな事例を経験できる
- ご利用者様の24時間の過ごし方が見える
- 周りに必ず誰かスタッフがいるので、疑問点をすぐに確認できる
- 看護師が常駐しているので、緊急時でも安心
- シフトが1か月毎に決まるので、先の予定が立てやすい
- ご利用者様やスタッフなど大勢の人がいるので賑やかな雰囲気
- 多職種共同でケアにあたりやすい
- 季節の行事ができるので、季節感を感じられたりして楽しい
- 施設内で、ケア会議など情報共有時間が多く持てる
- 情報の共有がしやすく、統一されたルールで仕事ができる
- 社員同士で技術面などお互い得意なものを教え合うことが出来るので、皆のスキル向上に繋がる
- 臨機応変に社員二人体制で対応出来る
- 緊急時、他の社員と協力し合える
- 社員同士、体調不良時等に交代してもらいやすい
【訪問の良いところ】
- 利用者様やそのご家族に対して、ひとりひとりにじっくり向き合える
- それまでの生活方法を残したままサービスが行えるので、利用者様が喜んでくれる
- 自宅で過ごされている分、利用者様にもリラックスされる雰囲気がある
- 一人で訪問するため、あせらず自分のペースでサービスが行える
- 外を移動する時間があるので、介護業務の合間のリフレッシュになる
- 様々なご家庭の生活の様子を知ることが出来、勉強になることがある
- 日勤のみで夜勤がないため、生活リズムが安定する
- 施設より、ひとりひとりの特性や希望に合わせた個別ケアができる
- 在宅で暮らしていく為の支援ができることに、充実感がある
- 施設に比べると、キャリアアップがしやすい気がする
- ケアを行う時間は集中してサービスに当たることが出来、持て余す時間がなくて済む
- ずっと同じ人のケアをするわけではないので、気分をリセットできる
- 自分ひとりでサービスに当たるため、責任感を持って仕事が出来る
- 自己判断能力が上がる
- ケアマネジャー、ご家族とも密に連絡を取り、生活を支えることができる
- 一つ一つの作業を丁寧に出来る
- 心から利用者様に喜んでいただけるケースが多く、やりがいが持てる
良いところを見てみると、「施設」「訪問」の特徴が良く出ているのが分かります。
決まった作業を、一定のルールに沿って複数名でテキパキと作業していく、というのが好きな方には、「施設」が向いていそうですね。困った時にすぐに周りを頼れる、というのも良いところです。
また、同じケアを反復したりするため、技術面は磨きやすいといった面もあります。
一方、一人ひとりにじっくり向き合い、利用者様に合ったケアを行っていきたい、という方には「訪問」が合いそうです。施設と比べて、ひとりで対応するケースが多くなるのでそのあたりはネガティブに感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、逆に責任感や判断能力の向上、コミュニケーション力の向上、といったスキルアップにもつながります。
ですので、努力家であったり、向上心や好奇心が強い方には良いかもしれません。
いろいろな人に対して、様々な環境・場所で介護を行う経験が積めるため、幅広い経験が得られること、そして何より利用者様からダイレクトに反応が返ってくるのも醍醐味かもしれません。
働く上で、悪い点・気になる点
【施設の悪いところ】
- 利用者様主体ではなく、スタッフ主体のサービスになりがち
- 利用者様が、やりたいことを我慢している雰囲気がある
- 常に職員同士が顔を合わせるため、スタッフ間の人間関係が複雑なことが多い
- 夜勤があるためで体調を崩しやすく、生活のリズムが狂う
- 慌ただしく、時間に追われながら介護サービスを行うことになりがち
- ずっと同じ空間内で働いていると、中だるみしたり気が滅入ることがある
- レクリエーションを毎回考えるのが大変
- 利用者様がたくさんいらっしゃるので、中の1人が不穏になると伝染してしまい大変
- (デイやショート併設の場合)送迎が大変
- スキルの高い社員に仕事のしわ寄せが行き、負担がかかってしまう
- 緊急時対応、記録、イベント準備などの残業が多い
- 本来の業務以外の事も多々ある
- (施設によっては)介護度が高い方が多いので、夜勤もあるし体力的に厳しい
【訪問の悪いところ】
- 緊急時に周りに誰もいないため、不安がある
- シフトが直前にならないと確定しないことも多く、予定が立てにくい
- 一人で訪問し、サービス提供を行うため、困ったときに頼る人がその場にいない
- 家ごとに違ったルールがあるため、覚えるのが大変。時に、混乱してしまうことも
- 時間内にサービスを終える必要があるが、内容的に終えるのが難しいケアもある
- イレギュラーなことが起き、プラン通りにケアが出来ないことがある
- 責任者に電話しても、なかなかすぐには繋がらないことがある
- 他ヘルパーと顔を合わせることが少ないため、利用者様に関する情報交換がしにくい
- 作業に追われてしまい、その人自身を理解する時間を持てないことがある
- 利用者の望む些細な事でも、介護保険のルール上出来ない事があって心苦しい
- サービスの件数が増えてくると、移動時間が十分にない場合がある
- 他社もサービスに入ると、ケア内容の統一がなかなか難しい
- 利用者の要望等で担当スタッフが固定されている場合は、休めない
悪いところも、それぞれの特徴がはっきりと出ていますね。
中でも大きな違いのひとつは夜勤の有無。
ちなみに夜勤に関しては、少ない人出で回さざるを得ないことも多く、せっかく施設で働いていたとしても1人で対応せざるを得ないことも・・・
忙しいといろいろしわ寄せがいったり、余裕がなくなるのはどちらの場合でも同様ですね。
訪問に特徴的なネガティブな点としては、やはり情報共有の不備やイレギュラー・緊急対応が必要とされること、何より1人で対応しなければいけないところ、でしょうか。
ただ、こちらは実は働いている会社の状況にも結構左右されることもあります。
ちなみにケアリッツでは訪問をメインで展開していることもあって、こうしたネガティブな点をできる限り解消しようと様々な施策を打っています。
例えば、シフトについては基本的に曜日固定で休めるようにしたり、1人で行けるようになるまで何度も同行をしたり、メーリングリストなども活用して情報共有しやすくしたり・・・緊急時の連絡も、責任者以外にサポートセンター(電話対応窓口)、本社などいくつかの連絡経路を用意しています。
また、スタッフは他社と違い正社員が中心なので、みんなケアの合間や昼などには事業所に戻ってきて、お互いにおしゃべりしたり、情報交換をしたり、といったことが活発に行われています。
そして社内研修も様々な内容を用意していますので、突発的なイレギュラーにも落ち着いて対応ができるようになれる環境です。
いかがでしたでしょうか?
これまで、施設経験しかないよ、という方、施設も訪問も経験あるよ、という方、訪問しかやったことない、という方、様々いらっしゃると思いますが、案外それらをじっくり比較はしていないのではないでしょうか?
もちろん同じ業態であっても、運営会社によってもこれらは変わってきます。一度転職先を決める際には、落ち着いてこうしたメリット・デメリットを考えてみるのも良いと思います。
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もし、今回の記事を読んでみて訪問介護に少しでも興味を持たれた方は、ぜひケアリッツで働くことも検討してみてくださいね。
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