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【介護コラム】利用者プロフェッショナル③ 「外出を行う方法」

【介護コラム】利用者プロフェッショナル③ 「外出を行う方法」

とにかく電話をかけて、かけて、かけまくりました。ヘルパーさんは何人在籍しているのか、何時間なら枠の確保ができるのか、定期利用以外で臨時のお願いもできるのか、必要な質問を整理して一つ一つ確認をしていきます。

無事に事業所が見つかったとしても、「早速今日の今日からお願いします」というわけにはいきません。サービス担当者会議を開き、事業所との利用契約を結ばなくてはなりません。僕の場合「制度の理解を深めたい」という思いもあったため、何が出来て何が出来ないのかを教えてもらいながら、出来ることの最大限を探っていきました。

幸運にも、対応してもらえる事業所が複数見つかった場合は、支給されている時間数を振り分けて契約しなければなりません。どの事業所と何時間分契約を取り交わすかを決める基準は、メインのヘルパーさんに対してどの程度サブをつけることが出来るかです。なにかあってもすぐに代わりの人が対応してくれるのであれば、安心して定期利用の予定を組めますし、臨時の対応もお願いしやすくなります。

そして、事業所を選ぶうえでさらに大事なことは、自分のこだわりを譲らないということです。楽しみのための外出なので、妥協はせずに意向をきちんと伝えます。そのうえで希望が叶うところと出会えたら、後は即行動。躊躇っているうちに空きがなくなってしまうこともあるので、即断即決が重要です。

 

【イメージソング】

175R -ハッピーライフ(2003年)-

 

コラム原案/安部隼人
障害者の目線から、社内での研修講師をしたり、啓蒙活動のためのレポート作成等を担当しています。
晩酌のお供はカニカマ派です。
Illustrator/エム・コウノ