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【新卒ブログ】【書評】ロジカルシンキング ~論理的な文章は仕事の基本~(桂)

【新卒ブログ】【書評】ロジカルシンキング ~論理的な文章は仕事の基本~(桂)

おはようございます。IT事業本部の桂です。

本日は「ロジカル・シンキング」(照屋花子・岡田恵子 著 東洋経済新報社)の紹介をしていきます。

本の概要は、「著者がエディティング・サービスというビジネス文書を論理的に書きなおす仕事をしていた経験から論理的な思考の方法論」です。

議論の流れは、「そもそもコミュニケーションの目的とは何か」を論じ、「問題をMECE(もれなくダブりなく)で分類する方法論」、「So What?/Why So?の関係で論理を展開することで論理の飛躍を防ぐ」と進んでいきます。そして最後にそれらの要素を図解にしてまとめるとなっています。
「さすが論理的思考と銘打つだけのことはあるな」と、思うような分かりやすいまとめ方でした。

基本的にはここまで述べた方法で論理的に考えてコミュニケーションをとれるようになりましょう、という本なのです。テレワークでより一層重要であることは言うまでもありません。

ここでは、それぞれ単体でも役に立つと感じた2点を詳しく書いていきます。

具体的にはコミュニケーションの目的とMECE(もれなくダブりなく)です。

コミュニケーションの目的に関して「ロジカル・シンキング」の中では「相手のどんな反応を引き出したいのかを考えて行うべき」と書いています。
この「相手のどんな反応を引き出したいのかを考えてコミュニケーションをとる」というのは働く上で間違いなく重要だと思いますし、テレワークが多くなった昨今ではさらにその重要度合いは増していると思います。
現在僕自身が行っているリモートワークでは主なコミュニケーション手段がチャットや音声通話(画面は画面共有で使うので)になります。チャットや音声通話だと表情やイントネーションといった非言語的なコミュニケーションの方法がほとんど(すべて)封じられてしまいます。(もっと言うと理解できずに黙っているのと通信環境の乱れの区別もつきません)
僕自身できていないので自戒のようになってしまうのですが、相手からどんな反応を引き出したのかを意識してコミュニケーションをとるだけでミスコミュニケーションはだいぶ減るのではないかと思います。

もう一つのMECE(もれなくダブりなく)分けるテクニックは多かれ少なかれほとんどの人が既に使っているスキルなのではないかと思います。よくあるのが「何か行動を起こす時に、その結果起きるであろう事柄をメリットとデメリットに分けて考えてみる」などがあります。「分かる」と「分ける」で同じ文字を使うくらいありふれた考え方だとは思うのですが、「ロジカル・シンキング」ではこの「分ける」がより深く掘り下げられています。

試しに業務の中で課題の解決案をMECEに従って列挙してみたのですが、挙げた解決案を試している間「とりあえず一通り挙がっている」という安心感がありました。

本の中でも様々な具体例を通して「分け方の引き出し」が紹介されているのですが、この方法論のいいところは一つ分類の仕方を覚えたらほかの分野に横展開できるところです。
つまり、分割の仕方のパターンがそのまま思考の引き出しの多さにつながるといえます。

 

「ロジカル・シンキング」の中では具体例や演習問題が豊富に含まれていてとても理解のしやすいつくりになっています。この記事を読んで「もしかしたら役に立つかもしれない」と思った方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?

 

 

ロジカルシンキングの本を紹介する文章が読みにくいのはよくないですね。反省します。ここまで読んでいただきありがとうございました。