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【介護コラム】利用者プロフェッショナル⑦ 「移動支援の範囲」

【介護コラム】利用者プロフェッショナル⑦ 「移動支援の範囲」

僕の場合は月に35時間の移動支援の許可が下りていて、床屋や寺社仏閣巡り、都心の散策などを楽しみながら、毎月30時間から33時間くらい消化しています。最近では障害者用のSuica(本人用と介助者用の二枚一組になっています)を購入したので、改札の出入りもかなりスムーズになりました。

他にも役所での手続きや選挙の投票にも足を運びますが、これらについては、余暇ではなく必要な外出ということで、別途許可が下りている「通院等介助」の「等」に含まれる範囲として、移動支援外で支援してもらっています(市区町村によって対象になる範囲は差があるようです)。先日、僕が住んでいる区から講演の依頼があり、当初は移動支援で出向く予定になっていたのですが、普段から上限ぎりぎりまで移動支援を活用していること、また、そもそも区からの依頼であることもあって、余暇ではなく必要な外出という解釈に変わり、通院等介助を活用して参加することになりました。

何事も先ずは相談してみることが大切だなと実感したエピソードです。相談員にも色々な方がいて、気軽にやり取りしやすい方もいれば、そうではない方もいらっしゃいます。また、せっかく良好な関係が築けても異動されてしまうこともあるので、なるべく環境が変わらないと良いのにと思うこともしばしばです。

 

【イメージソング】

JOURNEY / SEPARATE WAYS(1983年)

 

コラム原案/安部隼人
障害者の目線から、社内での研修講師をしたり、啓蒙活動のためのレポート作成等を担当しています。
晩酌のお供はカニカマ派です。
Illustrator/エム・コウノ