【新卒ブログ】介護職に就いて良かったこと(門居）

新卒ブログ
2024/01/22

ご挨拶

皆様、お久しぶりです。またははじめまして。
初めましての方や誰だこいつと言う方のためにも簡単に自己紹介をさせていただくと、ハローキティを推し続けて十数年、そろそろピューロランドの年パを買おうか悩んでいる国立事業所の門居です。二日前に24歳になりましたが、小学生の時からずっと好きです。
一番上の画像は昨年11月にピューロランドに行ってきた時の写真になります。
11月1日はキティの誕生日なので直接おめでとうを伝えてきました！キティちゃん５０周年おめでとう！！！
お手製のお洋服をぬいぐるみに着せたのを見せたら優しく撫でてくれました。優しい…。

お洋服型のハーネスです。

1月21日も行く予定です！！！(ブログを書いている現在は1月19日)

前回は好き勝手楽しくブログを書いてしまったので、今回は真面目に「介護職に就いて良かったこと」について書いていこうかなと思います。いささか切ない話になります。。

(余談ですが、本当は「尊敬する上司、先輩」をテーマに書こうかなと思っていたものの、本人達に見られたら恥ずかしいのでやめました笑　いつか機会があれば…いやないか…ないですね…笑）

この仕事に就いて良かったこと

介護の仕事自体を「楽しい、仕事にして良かったです」と思う事は日々ありますが、その日々の中でも私にとって忘れられない大事な利用者さんとのエピソードをご紹介させて頂きます。

便宜上、利用者さんの名前をAさんとさせて頂きます。

Aさんは私がまだ入社半年過ぎた頃の新規の利用者さんでした。まだまだケアに不慣れだった私に優しく接してくださった方で、ケアもいつも楽しく会話をしながら行なっていたので、Aさんのケアを楽しみにしていたのをよく覚えています。

Aさんは持病を抱えていましたがご自身でも「病人なんだよ？見えないでしょ」と笑いながら仰っていて、私から見ても持病を抱えている方とは思えないくらい元気で気丈な方でした。(今思えば痩せ我慢とかだったのかもしれないですね…。）正直、「桜が綺麗ですね」なんてたわいも無い会話を何年もできると勝手に思っていました。

変化が起きはじめたのは夏になる前の事だったかと思います。最初は些細な症状から、徐々に体調が悪化していき、夏頃にはまともに歩く事もできなくなっていました。ほんの数ヶ月前には一緒に桜を見ながら「綺麗ですね。来年も一緒に見れるといいですね」なんて会話をしていたのに…。私にはどうする事もできなくて、徐々にか細くなっていく姿を見るのは辛かったですね。私にできることはケアを行う事となるべくAさんのために笑顔でいることだと思い、変わらずに笑って会話をするように心がけていました。

そんな状態からしばらくして、入院先と入院の日程が決まりました。Aさんの最後のケアには入ったのは、私でした。最後の方はほとんどベッド上で休まれていて、会話も辛うじて行えていましたが以前のようにできる状態ではありませんでした。

最後の日、(今日で最後なんだ。せめてちゃんと笑顔で挨拶をしよう）と考えながらケアを終わらせ、ベッドで横になっているAさんに笑顔できちんと「今までありがとうございました」と挨拶をしたものの…Aさんがゆっくりと目を開けて、

「こちらこそ、ありがとうね。貴方達が来てくれたから、ここ数ヶ月は今までの人生で一番楽しかった。元気でね」

涙交じりでゆっくりとそう話す姿を見たら、我慢していた何かが込み上げてきて結局私も泣いてしまいました。
泣いて上手く言葉が出ない中、何か返答して退室した記憶はあるのですが正直その前後の記憶が全然無いです…。とりあえずひたすらに泣いてしまったことは覚えています。

この時のことは度々思い出すのですが、その度に「自宅で過ごす最後の時間が楽しい記憶になって良かった」「心地がいいと思ってもらえるケアを行えて良かった」「最後に互いに温かい言葉を交わせる関係性を築けて良かった」そう思えると同時に、この介護という仕事に就いて良かったと思えた一番の瞬間でした。
勿論介護の仕事は大変な事や辛い事もありますが、それでも、私はこの時の言葉と出来事を思い出すと「やっぱり、この仕事で良かった」と思えます。

利用者さんにとって私たちが関われる瞬間は人生の中のほんの短いひとときですが、短い期間だからこそ「あなたがきてくれて良かった」と思ってもらえるように、これからもこの時のことは忘れずに利用者さんと関わっていけたらと改めて思える出来事でした。