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【ROOTS】もっと早くやればよかった!デスクワークは苦手、でも人と関わることは大好き!という、根っからの人好きが歩み始めた介護の世界とは?

【ROOTS】もっと早くやればよかった!デスクワークは苦手、でも人と関わることは大好き!という、根っからの人好きが歩み始めた介護の世界とは?

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。

 

ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!

 

今回紹介するのは  新瑞橋事業所 加藤 由紀子(カトウ ユキコ)さん

 

2023年9月入社。百貨店での販売員や室内遊園地のスタッフなど、直接人と関わる仕事を経て飛び込んだ介護の世界。加藤さんの目にはどのように映っているのか?など、色々とお話を伺ってきました。

 

ターニングポイント

-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-

6、7年前に離婚を経験したことが一番のきっかけですね。子供が小さいとパートの仕事でさえ見つけるのが本当に大変で、そのことを理由に面接さえしてもらえないこともありました。それでも以前は旦那がいたので、とりあえず短時間でも働けるところが見つかったら、そこで家計の補助的に働くという感じで生活してこれたんですけど、いざ二人の子供を一人で育てることになったとき、「何か手に職をつけて、きちんと腰を据えて働ける環境を見つけなければ」と真っ先に考えました。じゃあ30代後半で、一から資格を取って始められる仕事って何があるだろうって思案した時に、パッと浮かんだのが「介護」だったんです。子供と接することも大好きなので、保育の道も選択肢にはあったんですが、年齢的にいつまで子供たちと向き合い続けることができるか自信が持てなかったことと、介護の需要は今後もなくならないと思ったので、先ずは無資格でも採用してもらえるデイサービスを探して、働きながら実務者研修のスクールに通って資格を取得しました。

 

専門職としてのこれまで

-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-

介護の仕事に就くって話をしたときに、周囲からは、「大変だからやめておいた方が良いよ」とか、「汚いからよしなよ」って声があがりましたね。それでも、「やってみなきゃわからないでしょ」って気持ちが強かったので気にせず飛び込んでみたら、「もっと早くやればよかった!」って思うくらい、私の性格にぴったりな仕事だったんです。子供ができる前はずっと百貨店の中のアパレルフロアで働いていて、お客様と一緒に服を選んだり提案したりしていました。根が人好きなので、直接人と関わることができるっていうのが一番の魅力でしたね。なので、介護職はその延長というか、仕事をする上での私の軸にすごく収まりが良かったので、特に抵抗もなく始めることができました。以前勤めていたところはデイサービスと訪問介護の両方を運営していたので、週のうち半分はデイサービス、残り半分は訪問介護という形で稼働させてもらっていました。どちらもすごく楽しかったんですけど、働くうちに、「あれ?私訪問の方が好きかも?」って思うようになっていきました。どうしても一対複数だと対応するにも限界があって、この人にこれをやってあげたい、でもあの人にもやってあげたいことがある、なのに私の体は一つしかない、みたいな葛藤が多かったんですが、訪問介護は一人の人ときちんと向き合うことができるので達成感が大きかったんです。もちろん、なにをするにもその都度自分で判断しなければならなかったり、決してきれいとは言い難いようなお宅もあったりはしますが、私の適正にはすごく合っているなと感じたので、会社の方に申し出て、途中から訪問介護専門で働かせてもらいました。

 

ケアリッツへの転職

-ケアリッツに転職してみていかがですか-

前職は身体介護よりも圧倒的に生活援助(日常的な家事の支援)の依頼が多かったので、買い物、調理、掃除、洗濯だけで一日が終わってしまうこともよくありました。環境的に専門職として向上していけるイメージが湧かなかったのと、正社員で長く働きたいという思いがあったので転職に踏み切りました。ケアリッツに入社してみて感じたのは、いろいろな選択肢があるということですね。自分がどんな風になりたいかというビジョンに合わせて、進む方向も速度も選べるので、納得しながら働くことができています。先日も管理者さんとの面談で、「私はずっと現場に出続けながら上を目指します」って話をしてきました。入社の際に一件だけ、前職からのご縁で、ケアリッツに引き継いでもらったご利用者がいるんです。いわゆる団塊の世代か、その少し上くらいの歳の男性で、自分の思い通りにならないと声を荒げてしまう方なんです。しかも時間の感覚がないこともあって、退室時間ギリギリに「あれをしろ」「これもしろ」みたいなことを言ってくるので、要求をうまくやり過ごせずに時間がオーバーしてしまうこともしばしばといったケースでした。私も前職の時には、「次に何かあったらもう行けません」って当時の管理者に話したこともあったくらい、結構苦労した覚えがあります。結局ご本人が引きずらない性格というか、言うだけ言ったらすっきりしてケロッとしている様子を見ているうちにだんだんと耐性がついていって、気づいたら私がほぼ専属で訪問するような形になっていました。ただ、前職では引き継いでくれるスタッフがいなかったので、ケアリッツで引き受けてもらえて良かったです。お陰様で、今は私以外に男性スタッフが二名訪問してくれています。やっぱりそれなりに大変みたいですけど、訪問して回るルートを組むうえで効率よく全体が回るようにするためには、私以外にもその方に入れる人がいるっていうのはとても大事なことなので、「ごめんね」と言いつつありがたく思っています。転職してケアの内容は一気に身体介護のケースが増えましたけど、元々デイサービスで排泄も入浴もやってきていたので、特に困ったりしたことはないですね。むしろじっと座ってデスクワークをしている方が辛い方なので、動き回っていられるというのはすごく性に合っています。

 

これから

-今後の目標を聞かせてください-

やはり専門職として向上していきたいので、サ責(サービス提供責任者)を目指しますという話を、先日も管理者さんとしところです。理想的なあり方としては、ケアにしっかり入り続けながら、現場の生の声を直接ケアマネ(介護支援専門員)さんに届けられるような立ち回りができたらいいなと思っています。ご利用者の中には、「自宅での生活を続けることができなくなるかもしれない」という不安を口にされる方も一定数いて、安易に訪問回数を増やすような提案をしてしまうと、それが決定打になって、落ち込んでしまうようなこともあるんです。手厚く支えることが必ずしもご本人の安心につながるわけではないので、思いの掛け違いが発生しないように、きちんとご利用者の状態を理解したうえでケアマネさんに適切な提案ができるような、そんなサ責になりたいと思っています。そのためにも基本的な知識をもっとつけたいですね。これまでずっと現場からのたたき上げでやってきたので、どういう対応をするのが正解かというのは肌感覚でなんとなくわかるんですが、その理由がうまく説明できないことがまだまだ多いんです。「なぜならば」の部分をもっとしっかり伝えることができるように、これからは経験値の上にしっかりと基礎知識も積み上げていきたいと思います。

 

常にご利用者ファーストで、高い熱量をもって介護現場に向き合っていらっしゃる加藤さん。その姿勢に少々頑固なご利用者でもすっかりファンになってしまうのでしょうね。貴重なお話をありがとうございました!