menu

【ROOTS】看護から介護へ目標を再設定した、次世代を担う若き介護士の今までとこれからとは?

【ROOTS】看護から介護へ目標を再設定した、次世代を担う若き介護士の今までとこれからとは?

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。

ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!

今回紹介するのは 自由が丘事業所 姉崎 音(アネザキ オト)さん

 

2021年6月から登録ヘルパーとして稼働を始め、同年7月に正社員入社。看護師ではなく介護士へと目標を切り替え、大学時代から主体的に福祉についての介護観を形成してこられた姉崎さん。今までの葛藤や現状、これからの目標などについてお話を伺ってきました。

 

ターニングポイント

-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-

小さい頃からずっとおばあちゃんとおじいちゃんのことが大好きで、将来はなにか力になったり支えになったりできるようなことがしたくて、医療に携わる看護師を将来の夢として描いていました。ただ、通っていた高校でスポーツ科に在籍していたので、部活動中心の生活を送っていたこともあって、看護学部に進むために必要な科目を履修しきれていなくて、部活動を引退してからその分を取り返すには時間が足りず、看護師という選択肢は見送ることにしたんです。それでも小さい頃から抱いていた気持ちは変わらずに持ち続けていたので、色々と進路について考えた結果、福祉という選択肢もあるなと思い、福祉を専攻できる大学に進むことにしました。

 

専門職としてのこれまで

-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-

実際に学んでみるまでは、世間一般の方々と同じように、「きつい」「汚い」という印象を抱いていました。それに、どこからどこまでが福祉の仕事なのか、全くイメージができていなかったというのが正直なところです。なので、アルバイトやボランティアなどの機会が得られる限り、とにかく色々な環境を体験して回っていました。高齢者施設の夜勤とか、障害者施設の手伝いとか、認知症カフェの立ち上げなんかにも参加させてもらいました。そういった経験を通して、この仕事の必要性や意義みたいなものが徐々に見えてきて、職業として介護に携わっている自分の姿がリアルに想像できるようになっていきました。新卒で最初に入社したのは、アルバイトで関わっていた障害者施設を運営している法人だったんですが、同法人内の老健(介護老人保健施設)に配属されて、そこは結局1ヶ月くらいしか続きませんでした。アルバイト時代に抱いていたイメージと現実の職場環境の印象が全然違っていて、社員同士の当たり方が強すぎたり、休みが急になくなったり、精神的な負担が大きくなりすぎてしまったことが原因でした。例えば、アルバイト時代は、ご利用者に対して笑顔で優しく接したことについてプラスの評価を得ることが多かったのですが、社員として同じようなことをすると、「なぜそうしたのか」の理由を追求されることが増え、どちらかというと指摘を受けることが多くなるといったギャップが結構きつかったです。とはいえ、奨学金の助成制度を活用しているので、無職の期間を月をまたいで作るわけにもいかず、そこで改めて自分と福祉についてしっかりと向き合い直したんです。そこで出た答えが、「しっかり一人ひとりのご利用者と親身に向き合いたい」というものだったので、訪問介護の会社に絞って就職活動をして、今に至っています。

 

ケアリッツへの転職

-ケアリッツに転職してみていかがですか-

福祉に携わるようになって、自分で一番変わったなと思うことが、コミュニケーション力なんです。もともと大勢の人と関わったりするよりも、一人でこもっていることの方が好きな性格だったので、自分から誰かと積極的に関わろうとすることはなかったんですが、この仕事を通して、色々な人と関わることや色々なことを話すことの大切さに気付くことができました。そういった成長を自分で実感することができた仕事だからこそ、老健で働いていた頃はじっくり一人ひとりの方と向き合う時間が取れなかったり、精神的な余裕を持てなかったことが辛かったんですが、今は同じようなことで悩むことがないので、ここまで続けてくることができました。あとは、しっかりと決まった休みが取れること、給与面での待遇が良いことにも満足しながら働くことができています。もちろん大変なこともあって、例えば頭はとてもクリアだけど体が動かないような方と接するときに、歯痒い気持ちは理解できるんですが、強い語調で当たられたりすると、こちらも人間なのでイラッとしてしまうようなことがあります。そんな時は、「自分もまだまだだな」と思ったりしますが、それでも駆け出しの頃は認知症の方とのコミュニケーションが一番の課題だったので、以前に比べて悩みどころが変わったという点ではこれも成長なんだろうと思って、試行錯誤しながら向き合うようにしています。

 

これから

-今後の目標を聞かせてください-

今はサ責(サービス提供責任者)として業務に当たらせてもらっているので、現場とスタッフ、スタッフと管理者の間に立って、上手に橋渡しをしていくような役割を担っています。性格的に先頭を切って旗振りするようなポジションよりも、二番手として中の調整を行うことの方が好きなので、とてもやりがいを感じています。ただこの5月に管理者が変わり、僕よりも2つ若い、管理者経験がない新卒入社の方が着任することになったので、しっかりと支えていくことが当面の目標ですね。とはいえ、自由が丘事業所が出来る前に配属されていた先で一緒に働いていたことがある方で、人となりはよく分かっているので、個人的には不安よりも期待値の方が高いですね。また一緒に働くことができるので、今から楽しみです。将来の目標のようなものは、今はまだ明確に描けていないというのが正直なところですが、どんなキャリアの方が管理者に着任したとしても、自分がいることで全員が成長できるような環境を作れる人になるというのは、介護の専門職でいることの軸としてずっと持ち続けています。奨学金の助成制度は仕事を始めて5年間受けることが出来るので、まずは今の自分の軸を大切にしながら、しっかりと二番手としての役割を全うして、そこから先は5年後に改めてじっくり考えていきたいと思っています。

 

穏やかだけれども、しっかりと福祉に対しての熱量を感じることができる口調で話す姉崎さん。慢心せずに常に自分の中の課題と向き合い、着実に成長していこうという姿勢は、管理者だけではなく、他のスタッフさんからも頼れる存在として映っていることでしょう。貴重なお話をありがとうございました!