介護職に自分は向いていない?向いてる人の特徴と性格を紹介!

「自分は介護職に向いているのだろうか?」
「介護士になりたいけれど、自分に向いていそうかな?」
このようにお悩みではありませんか?
介護職への転職を考えていて、自分が向いているか知りたい、介護士として働いているけれど自分には向いていない気がする、と悩む方は少なくありません。
仕事には性格によって向き不向きがあり、合わない仕事に就くと精神的なつらさを感じやすくなります。
自分に適している職業かどうかを判断するため、今回は、向いている人・向いていない人の特徴や性格をご紹介します。
未経験で目指す方におすすめの資格も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
介護職に向いてる人の特徴・性格
自分は介護職に向いているのだろうか…とお悩みの方に、向いている方の特徴と性格をお伝えします。
なお、以下に該当する方は介護職に向いていますので、自信を持ちましょう。
- 相手の気持ちに配慮できる人
- 学ぶことが好きな人
- 人と接することが好きな人
- 高いコミュニケーション能力が備わっている人
- 高齢者や障がい者に丁寧に接することができる人
- 活発な人
- 体力に自信がある人
- 夜勤やオンコール、土日祝の勤務に抵抗がない人
- オンオフの切り替えがきちんとできる人
- 責任を持って慎重に仕事に取り組める人
- 面倒見がよい人
- 人の表情や雰囲気で状態を察知できる人
では、一つずつ解説します。
相手の気持ちに配慮できる人
相手の気持ちを考えて行動できる方は、介護職に向いています。
高齢者の方々は自分よりも長く生き、さまざまな経験をしている方達です。
これまでの経験でつらい思いを抱えて生きている方や、病気を抱えている方の気持ちに配慮せず、言葉を発したり行動したりすると、利用者の方のプライドや気持ちを傷つける可能性があります。
選ぶ言葉や行動に気配りできる介護士は、利用者の方や職場のスタッフからも信頼を置かれるでしょう。
学ぶことが好きな人
学ぶことが好きで、さまざまな知識やスキルを身に付けたい方は、介護職に向いています。
利用者の方は一人ひとり必要な介護ケアが異なりますし、症状が不安定で対応が毎日変わる方もいます。
性格や病状が異なる一人ひとりに適切なケアをする必要があるため、学ぶ姿勢がなければ仕事を続けるのは難しいでしょう。
また、今後も超高齢化が進むと考えられています。
加えて、認知症患者の増加が予測されているように、さまざまな病気に対して的確な介護を行う知識やスキルが求められるでしょう。
人と接することが好きな人
人と接することが好きな方や人懐っこい性格の方は、介護職に最適です。
介護職は人と触れ合うことが仕事です。
利用者の方と会話したり、身体介護をしたり、生活援助をしたりと、コミュニケーションが欠かせません。
加えて、利用者の方だけでなく、施設で働く場合は職場の方との連携プレーで業務をこなす必要もあります。
人と接することで成り立つ仕事であるため、会話や人と会うことが苦ではない方におすすめです。
高いコミュニケーション能力が備わっている人
高いコミュニケーション能力が備わっている方は、介護職に向いています。
施設で家族と離れて暮らしている利用者の方や、自宅で一人暮らししている利用者の方は、会話相手を求める傾向が強いです。
介護スタッフとの会話を楽しみにしている方もいるため、会話力やリアクションに長けている方は、多くの利用者の方から愛されるでしょう。
加えて、コミュニケーションは、職場の方と一緒に仕事する際にも欠かせません。
体調の変化やニーズ、ケアプラン変更の要望などがあった場合、職場の仲間に伝えて連携をとりながら対応する必要があります。
伝達ミスがあればトラブルにつながるため、コミュニケーションをしっかりとれる方が適している仕事です。
高齢者や障がい者に丁寧に接することができる人
高齢者や障がい者に丁寧に接することができる方は、介護職に適しています。
介護ケアを行う対象は、高齢者の方と障害のある方であるためです。
高齢者の方や障害のある方は、日常生活の動作に支援を必要とします。
しかし、入浴介助やオムツ交換などの介助は、恥ずかしいと思う利用者の方が多いです。
その思いを尊重して寄り添った対応をとれる方でなければ、介護職を続けることは難しいでしょう。
活発な人
利用者の方には、うつ病などの精神疾患を患っている方や後ろ向きな性格の方がいます。
介護職についているスタッフまで元気がなく内向的な性格だと、コミュニケーションがとれません。
加えて、利用者の方の気分がより落ち込んでしまう可能性もあるため、スタッフは活発な性格のほうがよいです。
明るい声かけを行いながらサポートすることで、徐々に利用者の方の気持ちが明るくなることもあります。
体力に自信がある人
体力があり、持久力に長けていて自信がある方は、介護職に向いています。
介護職を行う上で、体力がなかったり不健康だったりすると、仕事に大きな支障が生じます。
特に、要介護度が高い職場では体力と健康が重要です。
とはいえ、健康だけれど体力にはあまり自信がない方は、要介護度が低い利用者の多い施設で働く手段もあるため、ご自身に合う職場を見つけるとよいでしょう。
夜勤やオンコール、土日祝の勤務に抵抗がない人
夜勤やオンコール対応、土日祝日の勤務に抵抗がない方は、介護職に就いても苦ではないでしょう。
介護業界における夜勤は、24時間体制の施設で行われています。
例えば、特養は施設に利用者の方が住んでいるため、24時間体制で見守りやケアを行う必要があり、夜勤があります。
オンコール対応とは、専用の携帯端末を持って帰り、利用者の方から緊急の電話があれば対応する業務です。
出動対応もしくは自宅での電話対応を行います。
また、施設によっては365日休みなくケアを必要とするため、土日祝日も勤務する必要があります。
もちろん、特養などの入所型施設も休みなく稼働しているため、出勤しなくてはなりません。
オンオフの切り替えがきちんとできる人
オンオフの切り替えがきちんとできる方は、介護職で働き続けられるでしょう。
介護職は人との接点が多い仕事です。
人間関係に疲れたり、認知症を患った利用者の方への介護に疲れてしまったり、利用者の方が亡くなりメンタルが落ちてしまったりすることもあります。
楽しいこともありますが、つらいと感じることもある仕事です。
自分の機嫌のとり方やストレス発散方法を知っていて、コントロールできる方でなければ、働き続けるのは難しいでしょう。
責任を持って慎重に仕事に取り組める人
責任を持って慎重に介護ケアや書類仕事に取り組める方は、介護職に向いています。
利用者の方の命や人生を預かる仕事でもあるためです。
例えば、移乗介助中に利用者の方を支えきれず、尻もちや転倒を起こしてしまった場合、脊髄にダメージを与え下半身不随になるおそれがあります。
自分で歩けていた方が、その一つのミスにより、寝たきりや車椅子生活になってしまうのです。
利用者の方の命を預かっているという自覚を持って向き合い、慎重に業務をこなせる方でなければなりません。
面倒見がよい人
面倒見がよい方は、介護職は天職でしょう。
面倒見がよいのは、気配り上手であったり、困っている方を見過ごせなかったりする性格の持ち主です。
介護職は、困っている人を手助けする仕事であり、また働く上で気配りも欠かせません。
面倒見がよい方は、頭で考える前にアクションを起こして利用者の方を助け、信頼関係を築いていけます。
よって、これに当てはまるのであれば、介護の仕事は天職といっても過言ではないでしょう。
人の表情や雰囲気で状態を察知できる人
人の表情や雰囲気で状態を察知できる方は、介護業界で信頼を置ける役立つ人材になれます。
利用者の方の中には、言葉をうまく話せない方もいます。
そのため、人の表情や雰囲気で体調不良を考察して、確認できるスキルは重宝されるでしょう。
小さな変化に気づき、周りと連携をとって対応できる人材は、職場の仲間だけでなく、その家族や利用者の方からも信頼されます。
頼りにされるスタッフになれば、自分も自信を持ちモチベーションも上がるため、介護職を続けていけるでしょう。
介護職に向いていない人の特徴・性格
ここでは、介護職に向いていない方の特徴や性格をお伝えします。
介護職のスタッフは、どの職種においても利用者の方の快適な暮らしと命、人生を委ねられています。
よって、以下に該当する方は介護職に就かないほうがよいでしょう。
- マイペースな人
- 潔癖症の人
- 短気・せっかちな性格の人
- 思いやりの気持ちがない人
- 体力がない・健康でない人
- 大雑把な性格の人
では、一つずつ解説します。
マイペースな人
マイペースな性格の方は介護職には向きません。
介護や福祉系の仕事は自分のペースではなく、利用者の方のペースに合わせて仕事をするためです。
例えば、車椅子を押すスピードを自分のペースに合わせると、スピードが速すぎて利用者の方が怖がる可能性があります。
歩行介助の際に自分の歩くペースに合わせると、スピードに追いつけず転倒するおそれがあるため、気を付けなければなりません。
このように、利用者の方に合わせたスピードで介助を行う必要があるため、自分のペースで仕事を進めたい方はストレスがたまったり、トラブルを起こしてしまったりするでしょう。
潔癖症の人
潔癖症の方が介護職に就くと、ストレスがたまってしまうでしょう。
介護職はオムツの交換や清拭、入浴介助など、衛生に関わるさまざまな業務があります。
潔癖症だからオムツ交換はできない、陰部洗浄はしたくないというのは通用しません。
仕事である以上、潔癖症であってもしなくてはならないのです。
とはいえ、介護職は介護士以外にもさまざまな仕事があるため、必ずしもできないわけではありません。
例えば、生活相談員や介護事務、調理スタッフ、ケアマネジャーは潔癖症の方でも働きやすいでしょう。
ただしケアマネジャーは、資格を取得するのに介護士の経験を積む必要があるため、目指す過程で身体介護をする必要はあります。
短気・せっかちな性格の人
短気ですぐ怒る方や、せっかちな性格な方は、介護職には向いていません。
利用者の方に対して穏やかな言葉や態度で対応したり、ペースに合わせて対応したりしなければならないためです。
また、コミュニケーションをとることが難しかったり、認知症の症状で暴言や暴力をふるってしまったりする方もいます。
このようなときにスタッフが怒ったり、どなったり、暴力をふるったりするのは避けなくてはなりません。
どのようにすればよいのか対策を立て、それを実行できる方でなければ、介護士になることは難しいでしょう。
また、スピードが遅いからといって、せかすことも絶対にしてはいけないことです。
食事をせかして、食べ物を喉に詰まらせてしまうなど、大きな事故につながりかねません。
思いやりの気持ちがない人
思いやりの気持ちがない方も、介護職には向いていません。
介護のすべての仕事が、思いやりがなければ成り立たない仕事であるためです。
利用者に直接関わる仕事であれば、なおさらです。
しかし、「何をもって思いやりがないの?」と思う方もいるでしょう。
一般的には、以下に該当する性格や行動は思いやりがないと定義されます。
- 自己中心的な考え・行動
- 視野が狭く異なる意見や考えを否定しやすい性格
自己中心的な考えとは、「他人がどう思おうと、どうなろうとかまわない」「自分がよければいい」という考えです。
このような考えを持つ方は、利用者の方を手助けする気持ちが湧きにくいでしょう。
視野が狭く、異なる意見や考えを否定しやすい性格も、思いやりがないといえます。
自分の考えが正しいという揺るぎない基準を持ち、それに合わないものはすべて間違っていると認識してしまうのです。
このような方は、臨機応変な対応が難しく、間違った判断をする可能性もあるため、訪問介護など一人でケアをする職種は危険でしょう。
体力がない・健康でない人
体力がないもしくは健康でない方は、介護職には向いていません。
職種にもよりますが、介護士を目指す場合は身体介護が必要です。
例えば、椎間板ヘルニアがある、脊柱すべり症があるといった方は、腰に負担がかかりやすい移乗介助や入浴の出入り介助などをすると、悪化するおそれがあります。
ボディメカニクスと呼ばれる、体の使い方を学べば腰への負担を減らすことは可能です。
しかし、複数人の介護をしているとやはり負担はかかります。
もし、体力や健康に不安がある方で介護職を目指すなら、生活相談員や福祉系の福祉用具専門相談員などがよいでしょう。
大雑把な性格の人
大雑把な性格の方は、介護職はやめたほうがよいでしょう。
例えば、書類手続きの仕事を大雑把にすると、チェック漏れや記入漏れ、ミスなどが生じて、手続きが進まずクレームになる可能性があります。
給与に関わる手続きであれば、スタッフの給料金額を間違えてしまうこともあるでしょう。
利用者の方に対する介護ケアも、衛生面にかかわるケアであれば、感染症やカビなどを発症し、体調不調を起こすリスクもあります。
作業を丁寧に、そしてチェックもしっかりと入念に行える方でなければ、この仕事は難しいです。
性格が優しいと向かないのは本当?
性格が優しい方こそ、介護職に向いていると考える方もいるかもしれません。
もちろん間違いではありません。
しかし、優しい性格であるがゆえに向かない理由もあるのです。
向かないとされる理由
ここでは、なぜ向いていないといわれているのか、理由をご紹介します。
- 感情移入しすぎて心が不安定になる
- 自分でなんとかしようとしてしまう
- 業務量をキャパオーバーしてしまう
- 要望をすべてかなえようとして周りが見えなくなる
- 人間関係に気を遣いすぎて疲れてしまう
では、一つずつ解説します。
1:感情移入しすぎて心が不安定になる
優しい方は、利用者の方の不安や悲しみに寄り添いすぎたり、看取りケアで感情移入しすぎたりしてしまう傾向があります。
悪いことではありませんが、自分のメンタルが不安定になるため、働いていて大変かもしれません。
2:自分でなんとかしようとしてしまう
優しい方はその場の雰囲気や状況をくみすぎて、周囲に頼らず自分で何とかしようとしてしまいます。
その結果、自分の首を絞めることになり、業務効率が低下したり体調を崩したりするかもしれません。
3:業務量をキャパオーバーしてしまう
自分でなんとかしようとすることにもつながりますが、その結果、業務量をキャパオーバーしてしまうこともあるでしょう。
職場の仲間や利用者の方からお願いされたことを断れず、一人で抱え込んでしまい、心身が疲れてしまうかもしれません。
4:要望をすべてかなえようとして周りが見えなくなる
優しい方は、利用者の方の要望や希望を必死にかなえようと行動し、周りが見えなくなる可能性があります。
ルール上、できないこともありますが、それを心苦しく思い、なんとかできないか考える方もいるようです。
しかし、なぜできないと決められているのか、その背景を考えて行動する必要があります。
5:人間関係に気を遣いすぎて疲れてしまう
職場によっては、さまざまな職種のスタッフが集まり、連携をとりながら仕事を進めます。
それにより、意見が食い違うことが多々あります。
優しい方は、関係が悪くならないようにと気を遣いすぎてしまい、心身が疲れてしまうかもしれません。
向かない可能性もあるが強みもある
介護職に向かない理由をお伝えしましたが、どれも本来は悪いことではありません。
ただ、優しすぎるがゆえに抱え込みすぎて、壊れてしまうリスクがあるのです。
介護職は思いやりがあり面倒見がよい、優しい方でなければできない仕事であることには間違いないため、強みでもあります。
自分が壊れてしまわないように、立ち振る舞い方を考えて働きましょう。
施設ごとの向いている人・おすすめの人
施設ごとの向いている人・おすすめの人をご紹介します。
どこで働くべきか悩んでいる方は、参考にしてください。
基礎から高レベルなスキルを身に付けたい人|介護老人福祉施設
介護老人福祉施設は、要介護度3以上の利用者の方が暮らす入居施設です。
行う介護ケアは身体介護が多く、体の負担が大きい傾向があります。
認知症の利用者の方も受け入れているため、理解を深めるための勉強も欠かせません。
これらの特徴から、基礎知識やスキルから高レベルなスキルを身に付けたいといった、向上心がある方に向いている職場です。
加えて、看取りケアも行っている施設が多い上に夜勤があるため、メンタルの強さも兼ね備える必要があるでしょう。
リハビリ・医療の知識を身に付けたい人|介護老人保健施設
介護老人保健施設は、自宅での生活に復帰するための施設で、リハビリをメインとしたケアを行います。
骨折などのケガや病気により入院した高齢者が、すぐに在宅での生活が難しい場合に一時的に入所できます。
医療機関と介護・福祉機関が連携して入居者をサポートするため、医療の知識を身に付けたい方や、リハビリに関する知識を身に付けたい方におすすめの職場です。
24時間体制のため夜間勤務があり、夜間勤務への抵抗がある方は大変かもしれません。
認知症ケアを積極的に学びたい人|グループホーム
グループホームは、認知症の方をメインに受け入れている施設で、軽度から重度の認知症を患った利用者の方がいます。
認知症の方が穏やかに過ごせるよう、日常的な買い物や家事もスタッフと一緒に行って暮らすことを目的としています。
施設というより、自宅に近い建物で暮らすところもあり、アットホームな雰囲気があるのも特徴です。
家族のように寄り添い近い距離でケアをしたい方、認知症ケアを積極的に学びたい方に向いている職場です。
ただし、認知症の症状に向き合うのは精神的につらく感じやすいため、メンタルが強い方や根気よく付き合っていける方でなければ難しいでしょう。
一人ひとりに向き合った介護がしたい人|訪問介護事業所
訪問介護事業所は、自宅で一人暮らしする高齢者や、高齢者住宅などに居住している高齢者の身体介護や生活援助を行うサービスを提供しています。
施設のように一人で複数の利用者の方を見る形ではなく、一人のスタッフが一人の利用者の方のところに訪問してケアを行います。
担当件数の平均は1日5件前後ですが、それ以上引き受けることも可能です。
決まった時間に訪問し、密にコミュニケーションをとりながらケアを行うため、一人ひとりとじっくり向き合った介護がしたい人に向いています。
ただし、何かあった場合には一人で臨機応変に対応しなくてはなりません。
また、事業所によっては緊急出動もしくは電話相談を行うオンコール対応があるところがあるため、メンタルが強い方や体力に自信がある方でなければ難しいでしょう。
イベント企画の立案・運営が得意な人|デイサービス
デイサービスは自宅から通い、要介護となることを予防するレクリエーションなどを行う施設です。
入浴や食事も行い、利用者の方は夕方ごろに帰宅します。
要介護度が低く要支援の方もいるため、負担の大きい身体介護は少ない傾向です。
夜勤もなく18時くらいには帰宅できるところも多いため、ライフスタイルとのバランスもとりやすいでしょう。
主な仕事はイベント企画の立案や運営となるため、人前で話したり企画したりすることが得意な方に向いています。
臨機応変に柔軟な対応ができる人|有料老人ホーム
有料老人ホームは、民間企業が運営している入居型施設で、介護型、健康型、住宅型とタイプが分かれています。
運営者によって、医療ケアをメインとしているところや、リハビリをメインとしているところなど、方針が大きく異なります。
運営方針は、スタッフが働く環境や働くスタイルに大きな影響を与えるため、臨機応変に柔軟な対応ができる方に向いている職場です。
介護業界で役立つスキル
自分が持つスキルが、介護業界で大いに役立ち、信頼を置かれる人材になるかもしれません。
ここでは、介護業界で役立つスキルをご紹介します。
鋭い観察眼・洞察力
鋭い観察眼や洞察力は、介護業界では非常に役立つスキルです。
例えば、言語コミュニケーションが難しい方の心情を読み解いたり、体調不良を読み取ったりすることもあります。
声をかけ、確認をとりながら対応できれば、利用者の方やその家族の方々から信頼を置かれるでしょう。
高いコミュニケーション能力
介護職はコミュニケーションをとらなければ成り立たない仕事です。
会話力や報連相、情報共有がしっかりとできるスキルはとても大切です。
利用者の方が安心して暮らせるように、周囲の方としっかりと話し合いや会話ができる方が向いています。
身体面の持久力
どのような介護職でも、身体面の持久力が高い方は働きやすいです。
身体介護だけでなく、移動介助では車椅子を長距離にわたって押すなど、体力を使う業務は複数あります。
加えて、職場によっては書類仕事も業務後にしなければならなかったりするため、体力がある方は仕事がしやすいでしょう。
自分に対する健康管理能力
利用者の方の体調管理を行うのも仕事ですが、自分の健康管理も大切です。
介護職を行う上で、腰痛に悩まされたり、肩こりがひどくなったりと、不調が起こるかもしれません。
また、人材不足であるため、スタッフが当日欠勤すれば人が足りないまま仕事をしなくてはならず、ほかのスタッフの負担が増えます。
体調を分析して対処できる健康管理能力が高い方は、職場から重宝されるでしょう。
ITリテラシーの知識・活用スキル
最近では、ITリテラシーを活用する場面が増えているため、ITリテラシーの知識・活用スキルが高い方は重宝されます。
まだ普及しきっておらず、詳しい方は少ないため、得意であることを知ってもらえれば頼りにされるでしょう。
介護士を目指すなら取得しておきたい資格
介護士を目指すことを決めたなら、以下の資格は取得しておきましょう。
- 認知症介護基礎研修
- 介護職員初任者研修
では、一つずつ解説します。
認知症介護基礎研修
認知症の発症率が高まっているため、無資格の方は適切なケアができるように「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されました。
ただし、医療・福祉・介護業界に関わる国家資格を持っている方は、免除されます。
介護職員初任者研修
ヘルパー2級の代わりに新しく作られた研修です。
介護ケアの基礎知識やスキルを身に付けるための研修を行います。
スタンダードな資格で、最初に取得を目指す方が多いです。
介護業界で役立つ資格
以下の資格を取得すれば、さまざまな介護現場で役立つため、欠かせない人材になれるでしょう。
- 介護福祉士実務者研修
- 介護福祉士
- 認定介護福祉士
- ケアマネジャー
では、一つずつ解説します。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士を目指すために必要な研修です。
初任者研修のワンランク上のスキルや知識を身に付けられます。
受講資格はなく、無資格で受講できます。
約6カ月の研修期間で、介護ケアだけでなく医療ケアも学ぶことが可能です。
介護福祉士
専門的な介護スキルと知識を身に付けられる国家資格です。
介護業界でも取得を目指す方が多く、また事業所からも取得を求められる傾向が強いです。
利用者の方と家族を支えたり、アドバイスをしたり、職場のリーダーや管理者としてリーダーシップをとったりするような人材を目指せます。
認定介護福祉士
介護福祉士のさらにワンランクアップした上位資格です。
作られてまだ歴史は浅いですが、さらなる深い知識や高いスキルを身に付けた証となるため、取得が当たり前になる時代が来るかもしれません。
ケアマネジャー
ケアマネジャーは、利用者の方と介護施設・医療施設をつなぐ仕事です。
利用者の方の要介護認定の調査やケアプランの作成・変更の対応、事業所の紹介などを行います。
介護福祉士を取得すれば、ケアマネジャーの資格取得を目指せるようになります。
また、看護師から資格の取得を目指すことも可能です。
まとめ
介護職に向いている人の特徴や性格、職場ごとに向いている人、介護職には向いていない人の特徴・性格をメインに解説しました。
性格によって向き不向きはありますが、真剣に仕事に取り組み、また資格の取得を目指して着実にスキルや知識を身に付けられれば、誰でも介護士を目指せます。
興味がある方は、一度勉強から始め、向き不向きを判断するのもよいのではないでしょうか。