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介護職に自分は向いていない?向いている人の特徴と性格を紹介!

介護職に自分は向いていない?向いている人の特徴と性格を紹介!

「自分は介護職に向いているのだろうか?」

「介護士になりたいけれど、自分に向いていそうかな?」

このようにお悩みではありませんか?

介護職への転職を考えていて、自分が向いているか知りたい、介護士として働いているけれど自分には向いていない気がする、と悩む方は少なくありません。

仕事には性格によって向き不向きがあり、合わない仕事に就くと精神的なつらさを感じやすくなります。

自分に適している職業かどうかを判断するため、今回は、向いている人・向いていない人の特徴や性格をご紹介します。

未経験で目指す方におすすめの資格も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

介護職に向いている人の特徴・性格

自分は介護職に向いているのだろうか…とお悩みの方に、向いている方の特徴と性格をお伝えします。

なお、以下に該当する方は介護職に向いていますので、自信を持ちましょう。

  • 相手の気持ちに配慮できる人
  • 学ぶことが好きな人
  • 人と接することが好きな人
  • 高いコミュニケーション能力が備わっている人
  • 高齢者や障がい者に丁寧に接することができる人
  • 活発な人
  • 体力に自信がある人
  • 夜勤やオンコール、土日祝の勤務に抵抗がない人
  • オンオフの切り替えがきちんとできる人
  • 責任を持って慎重に仕事に取り組める人
  • 面倒見がよい人
  • 人の表情や雰囲気で状態を察知できる人
  • 優先順位を考えて行動できる人
  • 状況の変化に柔軟に対応できる人

では、一つずつ解説します。

相手の気持ちに配慮できる人

相手の気持ちを考えて行動できる方は、介護職に向いています。

高齢者の方々は自分よりも長く生き、さまざまな経験をしている方達です。

これまでの経験でつらい思いを抱えて生きている方や、病気を抱えている方の気持ちに配慮せず、言葉を発したり行動したりすると、利用者の方のプライドや気持ちを傷つける可能性があります。

選ぶ言葉や行動に気配りできる介護士は、利用者の方や職場のスタッフからも信頼を置かれるでしょう。

学ぶことが好きな人

学ぶことが好きで、さまざまな知識やスキルを身に付けたい方は、介護職に向いています。

利用者の方は一人ひとり必要な介護ケアが異なりますし、症状が不安定で対応が毎日変わる方もいます。

性格や病状が異なる一人ひとりに適切なケアをする必要があるため、学ぶ姿勢がなければ仕事を続けるのは難しいでしょう。

また、今後も超高齢化が進むと考えられています。

加えて、認知症患者の増加が予測されているように、さまざまな病気に対して的確な介護を行う知識やスキルが求められるでしょう。

人と接することが好きな人

人と接することが好きな方や人懐っこい性格の方は、介護職に最適です。

介護職は人と触れ合うことが仕事です。

利用者の方と会話したり、身体介護をしたり、生活援助をしたりと、コミュニケーションが欠かせません。

加えて、利用者の方だけでなく、施設で働く場合は職場の方との連携プレーで業務をこなす必要もあります。

人と接することで成り立つ仕事であるため、会話や人と会うことが苦ではない方におすすめです。

高いコミュニケーション能力が備わっている人

高いコミュニケーション能力が備わっている方は、介護職に向いています。

施設で家族と離れて暮らしている利用者の方や、自宅で一人暮らしをしている利用者の方は、会話相手を求める傾向が強いです。

介護スタッフとの会話を楽しみにしている方もいるため、会話力やリアクションに長けている方は、多くの利用者の方から愛されるでしょう。

加えて、コミュニケーションは、職場の方と一緒に仕事をする際にも欠かせません。

体調の変化やニーズ、ケアプラン変更の要望などがあった場合、職場の仲間に伝えて連携をとりながら対応する必要があります。

伝達ミスがあればトラブルにつながるため、コミュニケーションをしっかりとれる方が適している仕事です。

高齢者や障がい者に丁寧に接することができる人

高齢者や障がい者に丁寧に接することができる方は、介護職に適しています。

介護ケアを行う対象は、高齢者の方と障害のある方であるためです。

高齢者の方や障害のある方は、日常生活の動作に支援を必要とします。

しかし、入浴介助やオムツ交換などの介助は、恥ずかしいと思う利用者の方が多いです。

その思いを尊重して寄り添った対応ができる方でなければ、介護職を続けることは難しいでしょう。

活発な人

利用者の方には、うつ病などの精神疾患を患っている方や後ろ向きな性格の方がいます。

介護職についているスタッフまで元気がなく内向的な性格だと、コミュニケーションがとれません。

加えて、利用者の方の気分がより落ち込んでしまう可能性もあるため、スタッフは活発な性格のほうがよいです。

明るい声かけを行いながらサポートすることで、徐々に利用者の方の気持ちが明るくなることもあります。

体力に自信がある人

体力があり、持久力に長けていて自信がある方は、介護職に向いています。

介護職を行う上で、体力がなかったり不健康だったりすると、仕事に大きな支障が生じます。

特に、要介護度が高い職場では体力と健康が重要です。

とはいえ、健康だけれど体力にはあまり自信がない方は、要介護度が低い利用者の多い施設で働く手段もあるため、ご自身に合う職場を見つけるとよいでしょう。

夜勤やオンコール、土日祝の勤務に抵抗がない人

夜勤やオンコール対応、土日祝日の勤務に抵抗がない方は、介護職に就いても苦ではないでしょう。

介護業界における夜勤は、24時間体制の施設で行われています。

例えば、特別養護老人ホームは施設に利用者の方が住んでいるため、24時間体制で見守りやケアを行う必要があり、夜勤があります。

オンコール対応とは、専用の携帯端末を持って帰り、利用者の方から緊急の電話があれば対応する業務です。

出動対応もしくは自宅での電話対応を行います。

また、施設によっては365日休みなくケアを必要とするため、土日祝日も勤務する必要があります。

もちろん、特別養護老人ホームなどの入所型施設も休みなく稼働しているため、出勤しなくてはなりません。

オンオフの切り替えがきちんとできる人

オンオフの切り替えがきちんとできる方は、介護職で働き続けられるでしょう。

介護職は人との接点が多い仕事です。

人間関係に疲れたり、認知症を患った利用者の方への介護に疲れてしまったり、利用者の方が亡くなりメンタルが落ちてしまったりすることもあります。

楽しいこともありますが、つらいと感じることもある仕事です。

自分の機嫌のとり方やストレス発散方法を知っていて、コントロールできる方でなければ、働き続けるのは難しいでしょう。

責任を持って慎重に仕事に取り組める人

責任を持って慎重に介護ケアや書類仕事に取り組める方は、介護職に向いています。

利用者の方の命や人生を預かる仕事でもあるためです。

例えば、移乗介助中に利用者の方を支えきれず、尻もちや転倒を起こしてしまった場合、脊髄にダメージを与え下半身不随になるおそれがあります。

自分で歩けていた方が、その一つのミスにより、寝たきりや車椅子生活になってしまうのです。

利用者の方の命を預かっているという自覚を持って向き合い、慎重に業務をこなせる方でなければなりません。

面倒見がよい人

面倒見がよい方は、介護職は天職でしょう。

面倒見がよいのは、気配り上手であったり、困っている方を見過ごせなかったりする性格の持ち主です。

介護職は、困っている人を手助けする仕事であり、また働く上で気配りも欠かせません。

面倒見がよい方は、頭で考える前にアクションを起こして利用者の方を助け、信頼関係を築いていけます。

よって、これに当てはまるのであれば、介護の仕事は天職といっても過言ではないでしょう。

人の表情や雰囲気で状態を察知できる人

人の表情や雰囲気で状態を察知できる方は、介護業界で信頼を置ける役立つ人材になれます。

利用者の方の中には、言葉をうまく話せない方もいます。

そのため、人の表情や雰囲気で体調不良を考察して、確認できるスキルは重宝されるでしょう。

小さな変化に気づき、周りと連携をとって対応できる人材は、職場の仲間だけでなく、その家族や利用者の方からも信頼されます。

頼りにされるスタッフになれば、自分も自信を持ちモチベーションも上がるため、介護職を続けていけるでしょう。

優先順位を考えて行動できる人

優先順位を考えて行動できる人は、介護職に向いているでしょう。

介護現場では、食事介助や排泄介助、移乗介助、記録業務、見守りなど、複数の業務を同時に進める場面があります。

すべてを順番通りに進められるとは限らないため、今すぐ対応したほうが良いことと、後からでも良いことを判断する力が必要です。

例えば、記録を書いている最中でも、利用者の体調変化や転倒リスクがあれば優先して対応しなければなりません。

落ち着いて優先順位を考えられる人は、利用者の安全を守るうえでも頼りにされやすいでしょう。

状況の変化に柔軟に対応できる人

状況の変化に柔軟に対応できる人も、介護職に向いていると言えます。

介護現場では利用者の体調や気分、施設内の状況によって予定通りに物事が進まないこともあります。

朝は元気だった方が急に体調を崩したり、認知症の症状によって普段と違う行動を取ったりすることも珍しくありません。

夜勤ではスタッフの人数が限られるため、転倒や体調不良などが起きたときに冷静な対応が求められます。

マニュアルや決められた手順を守ることは大切ですが、状況に合わせて声かけや動き方を変える柔軟さも必要です。

変化に慌てず、周囲と連携しながら対応できる人は、介護現場で信頼されやすいでしょう。

介護職に向いている人が長く続けるためのコツ

介護職に向いている人でも、長く働く中で疲れたり悩んだりすることもあるでしょう。

すべてを抱え込まず、自分の気持ちや成長に目を向けながら働くことも大切です。

本章では、無理なく続けるための考え方や、仕事との向き合い方を解説します。

感情と仕事を切り分ける習慣を持つ

介護職は利用者と深く関わる仕事だからこそ、感情に左右されない工夫が必要です。

利用者の言葉に落ち込んだり、看取りや家族対応で気持ちが沈んだりすることもあるでしょう。

思いやりがある人ほど必要以上に抱え込んでしまうことがありますが、仕事中の出来事を必要以上に気にすると心が休まらなくなる場合があります。

勤務後は仕事のことを考えすぎない、休日はしっかり休むなど、自分なりの切り替え方を把握しておくことが大切です。

利用者に寄り添う気持ちは大切ですが、無理のない距離感で関わることを意識しましょう。

小さな成長を実感できる視点を持つ

介護職を長く続けるには、小さな成長に気づく視点も大切です。

介護の仕事は大きな成果が見えるものばかりではありません。

利用者との関係づくりや介助の上達、声かけの工夫など、日々の積み重ねで少しずつできることが増えていきます。

例えば、以前よりスムーズに移乗介助ができた、認知症の方への声かけで落ち着いてもらえた、記録を早く書けるようになったなどの小さな変化も成長の一つです。

できなかったことばかりに目を向けると、自信をなくしやすくなります。

今日できたことや、前より少し良くなったことを振り返る習慣があると、仕事への前向きな気持ちにもつながります。

介護職に向いていない人の特徴・性格

ここでは、介護職に向いていない方の特徴や性格をお伝えします。

介護職のスタッフは、どの職種においても利用者の方の快適な暮らしと命、人生を委ねられています。

よって、以下に該当する方は介護職に就かないほうがよいでしょう。

  • マイペースな人
  • 潔癖症の人
  • 短気・せっかちな性格の人
  • 思いやりの気持ちがない人
  • 体力がない・健康でない人
  • 大雑把な性格の人
  • 協調性がなくチーム行動が苦手な人
  • 人の話を聞くのが苦手な人
  • ストレスを抱え込みやすい人
  • 融通が利かない人
  • 向上心がない人
  • マルチタスクが苦手な人

では、一つずつ解説します。

マイペースな人

マイペースな性格の方は介護職には向きません。

介護や福祉系の仕事は自分のペースではなく、利用者の方のペースに合わせて仕事をするためです。

例えば、車椅子を押すスピードを自分のペースに合わせると、スピードが速すぎて利用者の方が怖がる可能性があります。

歩行介助の際に自分の歩くペースに合わせると、スピードに追いつけず転倒するおそれがあるため、気を付けなければなりません。

このように、利用者の方に合わせたスピードで介助を行う必要があるため、自分のペースで仕事を進めたい方はストレスがたまったり、トラブルを起こしてしまったりするでしょう。

潔癖症の人

潔癖症の方が介護職に就くと、ストレスがたまってしまうでしょう。

介護職はオムツの交換や清拭、入浴介助など、衛生に関わるさまざまな業務があります。

潔癖症だからオムツ交換はできない、陰部洗浄はしたくないというのは通用しません。

仕事である以上、潔癖症であってもしなくてはならないのです。

とはいえ、介護職は介護士以外にもさまざまな仕事があるため、必ずしもできないわけではありません。

例えば、生活相談員や介護事務、調理スタッフ、ケアマネジャーは潔癖症の方でも働きやすいでしょう。

ただしケアマネジャーは、資格を取得するのに介護士の経験を積む必要があるため、目指す過程で身体介護をする必要はあります。

短気・せっかちな性格の人

短気ですぐ怒る方や、せっかちな性格の方は、介護職には向いていません。

利用者の方に対して穏やかな言葉や態度で対応したり、ペースに合わせて対応したりしなければならないためです。

また、コミュニケーションをとることが難しかったり、認知症の症状で暴言や暴力をふるってしまったりする方もいます。

このようなときにスタッフが怒ったり、どなったり、暴力をふるったりするのは避けなくてはなりません。

どのようにすればよいのか対策を立て、それを実行できる方でなければ、介護士になることは難しいでしょう。

また、スピードが遅いからといって、せかすことも絶対にしてはいけないことです。

食事をせかして、食べ物を喉に詰まらせてしまうなど、大きな事故につながりかねません。

思いやりの気持ちがない人

思いやりの気持ちがない方も、介護職には向いていません。

介護のすべての仕事が、思いやりがなければ成り立たない仕事であるためです。

利用者に直接関わる仕事であれば、なおさらです。

しかし、「何をもって思いやりがないの?」と思う方もいるでしょう。

一般的には、以下に該当する性格や行動は思いやりがないと定義されます。

  • 自己中心的な考え・行動
  • 視野が狭く異なる意見や考えを否定しやすい性格

自己中心的な考えとは、「他人がどう思おうと、どうなろうとかまわない」「自分がよければいい」という考えです。

このような考えを持つ方は、利用者の方を手助けする気持ちが湧きにくいでしょう。

視野が狭く、異なる意見や考えを否定しやすい性格も、思いやりがないといえます。

自分の考えが正しいという揺るぎない基準を持ち、それに合わないものはすべて間違っていると認識してしまうのです。

このような方は、臨機応変な対応が難しく、間違った判断をする可能性もあるため、訪問介護など一人でケアをする職種は危険でしょう。

体力がない・健康でない人

体力がないもしくは健康でない方は、介護職には向いていません。

職種にもよりますが、介護士を目指す場合は身体介護が必要です。

例えば、椎間板ヘルニアがある、脊柱すべり症があるといった方は、腰に負担がかかりやすい移乗介助や入浴の出入り介助などをすると、悪化するおそれがあります。

ボディメカニクスと呼ばれる、体の使い方を学べば腰への負担を減らすことは可能です。

しかし、複数人の介護をしているとやはり負担はかかります。

もし、体力や健康に不安がある方で介護職を目指すなら、生活相談員や福祉系の福祉用具専門相談員などがよいでしょう。

大雑把な性格の人

大雑把な性格の方は、介護職はやめたほうがよいでしょう。

例えば、書類手続きの仕事を大雑把にすると、チェック漏れや記入漏れ、ミスなどが生じて、手続きが進まずクレームになる可能性があります。

給与に関わる手続きであれば、スタッフの給料金額を間違えてしまうこともあるでしょう。

利用者の方に対する介護ケアも、衛生面にかかわるケアであれば、感染症やカビなどを発症し、体調不調を起こすリスクがあります。

作業を丁寧に、そしてチェックもしっかりと入念に行える方でなければ、この仕事は難しいです。

協調性がなくチーム行動が苦手な人

協調性がなく、チームで動くことが苦手な人は介護職に働きにくさを感じる可能性があります。

介護の現場では看護師やリハビリ職、ケアマネジャーなど複数の職種と連携しながら利用者を支えます。

自分だけの判断で行動したり、報告や相談を怠ったりすると、ケアの質が下がるだけでなく、事故につながる可能性もあります。

また、利用者の状態やケアの内容は、スタッフ同士で共有しなければなりません。

自分のやり方を優先しすぎてしまう人や、周囲と協力することにストレスを感じる人は、介護現場で負担を感じることがあるでしょう。

人の話を聞くのが苦手な人

人の話を聞くことが苦手な人は、介護職でのコミュニケーションに苦労することがあります。

介護職は、利用者の話を聞きながら体調や気持ちの変化をくみ取る仕事です。

利用者本人だけでなく、家族やほかの職員からの情報を聞き取り、必要な支援につなげる場面も多くあります。

話を最後まで聞けなかったり、自分の考えだけで判断したりすると、利用者の希望や不安を見落としてしまうかもしれません。

特に認知症の方や、うまく言葉にできない方と関わる際は、表情やしぐさから気持ちを読み取る姿勢も必要です。

相手の話に耳を傾けることが苦痛に感じる人は、介護職に向いていない可能性があります。

ストレスを抱え込みやすい人

ストレスを抱え込みやすい人は、介護職を続ける中で心身の負担を感じやすいでしょう。

介護現場では利用者や家族から厳しい言葉を受けたり、急な対応に追われたりする場合があり、人手不足や業務の忙しさによって思うように仕事が進まない場面も少なくありません。

ストレスを感じたときに気持ちを切り替えたり、周囲に相談したりするのも大切です。

ネガティブな感情を抱えたまま働き続けると、利用者対応や職場の人間関係にも影響が出ることがあります。

そのため、気持ちの切り替えが苦手で、負担を一人で抱え込みやすい人は注意が必要です。

融通が利かない人

融通が利かない人は、介護現場で戸惑う場面が多くなる可能性があります。

介護現場では、利用者の体調変化や急な対応などで予定通りに進まないことがあります。

ルールやマニュアルを守ることは大切ですが、状況に合わせて対応を変える柔軟さも必要です。

時間通りに進まないと強いストレスを感じる人や、予定外の出来事への切り替えが苦手な人は、負担を感じやすいでしょう。

向上心がない人

向上心がない人も、介護職とのミスマッチが生じる可能性があります。

介護の仕事では利用者の状態や介護技術、認知症ケア、感染症対策などを把握するために学ぶことが多くあります。

資格を取得したあとも、制度やケアの考え方が変わることがあるため、継続して学ぶ姿勢が必要です。

これまでのやり方にこだわって新しい知識や技術の習得を怠ると、利用者に合った対応ができなくなることもあります。

また、周囲からの助言を受け入れず、独自の対応を続けてしまうのも危険です。

介護職として長く働くには、自分の対応を振り返り、よりよいケアを学び続ける姿勢が大切です。

マルチタスクが苦手な人

マルチタスクが苦手な人は、介護現場で苦労しやすいでしょう。

介護現場では見守りをしながら記録を確認したり、食事介助の合間にほかの利用者の様子を見たりと、複数のことを同時に考えなければならない場面があります。

また、予定していた業務の途中で、ナースコールや利用者からの声かけに対応することもあります。

作業に集中するのは悪いことではありませんが、一つの業務に意識が向きすぎると、利用者の変化や危険に気づくのが遅れる可能性があります。

介護職には、その場の状況を見ながら優先順位を考えて、柔軟に対応する力が求められます。

介護職に向いていないと感じたときの対処法

介護職に向いていないと感じたときは、仕事の疲れや職場環境、経験不足によって、一時的に自信をなくしている場合もあります。

まずは休息や相談、働き方の見直しなど、できることから試してみましょう。

ここでは、介護職に向いていないと感じたときに実践できる対処法を解説します。

気分転換や休息を取って心身を整える

介護職に向いていないと感じたときは、心身が疲れていないか振り返ってみましょう。

介護の仕事は、体力面だけでなく精神面の負担も大きいと言われる仕事です。

疲れがたまっていると、普段は気にならないことでも落ち込みやすくなり、自分には向いていないと感じてしまうことがあります。

また、睡眠不足が続いている場合は、休息を優先するのも大切です。

休日は仕事と距離を置き、趣味や散歩、家族や友人との時間など、自分が落ち着ける過ごし方を意識してみましょう。

十分に休んで気持ちが落ち着くと、悩みを冷静に見直せることもあります。

自分は介護職に向いていないと判断を急がず、まずは心身を整える時間を取ることが大切です。

向いていないと感じる理由を整理してみる

介護職に向いていないと感じたときは、なぜそう感じるのかを具体的に整理してみましょう。

体力的な問題なのか、人間関係や利用者との関わり方に悩んでいるのか、原因によって必要な対処は変わります。

漠然と向いていないと考えているだけでは解決策も見つけにくいため、紙やスマートフォンのメモに、つらいと感じる場面を書き出してみるのもおすすめです。

悩みを見える形にすることで、職場の問題なのか、自分のスキル不足なのか、あるいは働き方が合っていないのかを整理できます。

原因が分かれば、休息を取る、相談する、職場を変える、スキルを身につけるなど、次に取る行動も考えやすくなります。

周囲の人に相談して客観的な意見を聞く

一人で悩みを抱えていると、必要以上に自分を責めてしまうことがあります。

そのため、介護職に向いていないと感じたときは、信頼できる人に相談してみましょう。

職場の先輩や同僚に話すと、同じような悩みを経験した人から具体的な助言をもらえる場合があります。

職場で話しにくい場合は、家族や友人に聞いてもらうだけでも気持ちが整理されるでしょう。

また、自分では大きな問題に感じていても、第三者の意見を聞くことで、職場環境や経験不足が原因だと見えてくることもあります。

今の職場で工夫できることや、業務の進め方を改善できる点が見えてくるほか、異動や転職を含めて働き方を見直したほうが良いかも、より冷静に判断しやすくなります。

施設や働き方を変えるだけで解決する場合もある

介護職に向いていないと感じる原因が、仕事内容や勤務形態にある場合は、施設や働き方を変えることで解決する可能性があります。

働く場所によって業務内容や利用者との関わり方、身体的な負担は大きく異なり、身体介護の量や夜勤の有無、職員体制、教育制度なども職場によってさまざまです。

そのため、今の職場ではつらいと感じていても、別の環境であれば無理なく働ける場合があります。

介護そのものが向いていないと判断する前に、今の働き方が自分に合っているかを見直してみましょう。

転職を考える場合は同じ悩みを繰り返さないよう、求人票だけでなく面接でも業務内容や勤務条件を確認するのが大切です。

身体介護が少ない職場もある

体力面の負担から介護職に向いていないと感じている場合は、身体介護の量が少ない職場を選ぶ方法もあります。

介護職は、必ずしもすべての職場で入浴介助や移乗介助が多いわけではなく、見守りやレクリエーション、生活支援、相談対応などが中心となる職場もあります。

どの職場でも利用者の安全を守るための対応は必要ですが、身体介護の比重が変わるだけで、働きやすさが大きく変わることもあります。

そのため、腰痛や体力面に不安がある方は、仕事内容をよく確認し、自分の身体に無理がない働き方を選ぶことが大切です。

転職を検討する場合は、面接時に入浴介助や移乗介助の頻度、職員同士のサポート体制なども確認しておくと良いでしょう。

夜勤なし勤務も選べる

夜勤が負担になっている場合は、日勤中心の働き方を選ぶこともできます。

夜勤のある職場は収入が上がりやすい一方で、生活リズムが崩れやすく、体力的な負担や家庭との両立に悩む方も少なくありません。

日勤のみの勤務や夜勤のない職場を選ぶことで、生活リズムを整えながら働き続けられる場合もあります。

働き方を見直す際は、夜勤の有無だけでなく、シフトの時間帯や残業の多さも確認しておきましょう。

チーム体制が整った職場は働きやすい

悩みや不安を一人で抱え込む状況が続く場合は、職員同士で相談しやすい職場へ環境を変えることも選択肢の一つです。

介護はチームで利用者を支える仕事のため、分からないことを聞きにくい、業務を一人で抱えやすいといった、職員間の連携が取れていない職場では、不安や負担が大きくなりやすいでしょう。

職員同士で情報共有ができ、困ったときに相談しやすい職場では、経験が浅い場合でも働きやすくなります。

転職や職場選びを検討する際は、職員の配置人数や教育体制、申し送りの方法、職場の雰囲気などを確認しておきましょう。

得意分野を活かせる職種に転向する選択肢もある

介護職の働き方が合わないと感じていても、介護業界で培った経験やスキルは今後のキャリアに活かせます。

例えば、相談対応や事務、教育、福祉用具など、介護の知識を活かせる仕事は多くあります。

また、利用者や家族と関わってきた経験があるからこそ、相手の立場に立って考えたり、困りごとに気づいたりできる点も大きな強みと言えます。

活かせる強みは人によって異なり、利用者とのコミュニケーションが得意な人もいれば、書類作成や後輩指導に力を発揮する人もいるでしょう。

今の仕事が合わないと感じたときは、介護業界そのものを諦めるのではなく、自分の強みを活かせる別の関わり方がないか検討してみることも大切です。

スキルアップや資格取得で自信がつく場合もある

介護職に向いていないと感じる原因が、知識や経験の不足にある場合もあります。

介助方法が分からない、認知症の方への声かけに迷う、記録や申し送りに自信がないなどの悩みは、経験や学びによって少しずつ解消できることがあります。

例えば、初任者研修や実務者研修、認知症ケアに関する研修などを受けると、介護の基本を見直すきっかけになります。

また、先輩の動きを見て学んだり、分からないことを質問したりすることも大切です。

できることが増えると不安が少しずつ自信に変わる場合もあるため、向いていないと決めつける前に、今足りない知識やスキルを補う方法がないか考えてみましょう。

性格が優しいと向かないのは本当?

性格が優しい方こそ、介護職に向いていると考える方もいるかもしれません。

もちろん間違いではありません。

しかし、優しい性格であるがゆえに向かない理由もあるのです。

向かないとされる理由

ここでは、なぜ向いていないといわれているのか、理由をご紹介します。

  • 感情移入しすぎて心が不安定になる
  • 自分でなんとかしようとしてしまう
  • 業務量がキャパオーバーしてしまう
  • 要望をすべてかなえようとして周りが見えなくなる
  • 人間関係に気を遣いすぎて疲れてしまう

では、一つずつ解説します。

1:感情移入しすぎて心が不安定になる

優しい方は、利用者の方の不安や悲しみに寄り添いすぎたり、看取りケアで感情移入しすぎたりしてしまう傾向があります。

悪いことではありませんが、自分のメンタルが不安定になるため、働いていて大変かもしれません。

2:自分でなんとかしようとしてしまう

優しい方はその場の雰囲気や状況をくみすぎて、周囲に頼らず自分で何とかしようとしてしまいます。

その結果、自分の首を絞めることになり、業務効率が低下したり体調を崩したりするかもしれません。

3:業務量がキャパオーバーしてしまう

自分でなんとかしようとすることにもつながりますが、その結果、業務量をキャパオーバーしてしまうこともあるでしょう。

職場の仲間や利用者の方からお願いされたことを断れず、一人で抱え込んでしまい、心身が疲れてしまうかもしれません。

4:要望をすべてかなえようとして周りが見えなくなる

優しい方は、利用者の方の要望や希望を必死にかなえようと行動し、周りが見えなくなる可能性があります。

ルール上、できないこともありますが、それを心苦しく思い、なんとかできないか考える方もいるようです。

しかし、なぜできないと決められているのか、その背景を考えて行動する必要があります。

5:人間関係に気を遣いすぎて疲れてしまう

職場によっては、さまざまな職種のスタッフが集まり、連携をとりながら仕事を進めます。

それにより、意見が食い違うことが多々あります。

優しい方は、関係が悪くならないようにと気を遣いすぎてしまい、心身が疲れてしまうかもしれません。

向かない可能性もあるが強みもある

介護職に向かない理由をお伝えしましたが、どれも本来は悪いことではありません。

ただ、優しすぎるがゆえに抱え込みすぎて、壊れてしまうリスクがあるのです。

介護職は思いやりがあり面倒見がよい、優しい方でなければできない仕事であることには間違いないため、強みでもあります。

自分が壊れてしまわないように、立ち振る舞い方を考えて働きましょう。

介護は自己犠牲ではなく自立支援の仕事

介護職は、利用者のために自分を犠牲にして尽くす仕事ではありません。

利用者ができることまで代わりにするのではなく、その人らしく生活できるよう自立を支えることが介護の目的です。

そのため、頼まれたことをすべて引き受けたり、無理をしてまで要望に応えたりする必要はなく、適度な支援をするのが重要です。

思いやりを持って寄り添う姿勢は大切ですが、利用者が本来持っている力が低下してしまったり、自分自身が疲れてしまったりすると本末転倒です。

介護では、時間がかかっても本人ができる動作は見守る、必要な部分だけ介助するなどの関わり方を意識するのが大切です。

未経験から介護職を目指す人が不安に感じやすいポイント

未経験から介護職を目指す場合、体力面や資格の有無、年齢などに不安を感じる方も多いでしょう。

本章では、介護職を目指す際に生じやすい不安と、その対策を解説します。

体力に自信がない

介護職を目指す際に、体力面に不安を感じる方は少なくありません。

介護の仕事では、入浴介助や移乗介助、立ち座りのサポートなど、身体を使う場面があるため、体力に自信がない方は続けられるのか不安になりやすいでしょう。

しかし、介護職の仕事は利用者の状態に応じた声かけや正しい身体の使い方、職員同士の連携などによって支えられており、単純な力仕事だけで成り立つものではありません。

ただし、職場によって身体介護の量や業務内容は異なるため、未経験から始める場合は、どのような介助が多い職場なのかを事前に調べておくと安心です。

資格を持っていない

資格を持っていないことを不安に感じる方も多いでしょう。

介護職は無資格でも応募できる求人がありますが、直接介護に携わる場合は、入職後一定期間内に認知症介護基礎研修の受講が必要です。

また、無資格でも始められる仕事がある一方で、訪問介護などの資格がないと担当できない業務もあるため注意が必要です。

未経験から介護職を目指す方は、無資格で始められる仕事と、資格が必要な仕事の違いを理解しておくと安心です。

年齢やブランクがある

年齢やブランクがあることを不安に感じる方もいるでしょう。

介護職は幅広い年代の方が活躍しており、子育てや家族の介護といったライフイベントを経た後に復職する方や、異業種から新たに介護業界へ転職する方も多く見られます。

そのため、体力面や人間関係、仕事を覚えられるかといった不安を感じる方も少なくありません。

特に未経験の場合は、介護技術や専門用語を一から覚える必要があるため、最初は戸惑うこともあります。

しかし、実際には未経験からスタートする方も多く、年齢やブランクが必ずしも大きなハードルになるわけではありません。

特に重要なのは職場の教育体制や勤務環境で、サポート体制が整っている職場であれば、安心して仕事を始めやすいでしょう。

介護職のやりがい

介護職は、身体的な負担や大変なイメージを持たれることもありますが、その分やりがいを感じやすい仕事でもあります。

日々の関わりを通して利用者の生活を支えている実感を持ちやすく、小さな変化や前向きな変化を間近で感じられることも魅力です。

本章では、介護職員として働くやりがいを紹介します。

利用者の生活を支える実感が得られる

介護職のやりがいの一つは、利用者の生活を支えている実感を持ちやすいことです。

食事や入浴、排泄の介助だけでなく、移動のサポートや見守り、声かけなど介護職は日常生活に深く関わります。

自分にとっては何気ない動作でも、利用者にとっては一人でするのが難しい場合もあるため、日常動作を安全にサポートすることがその人らしい生活を支えることにつながります。

介護職は、利用者の生活を身近で支える仕事だからこそ、誰かの役に立っている実感を得やすい仕事です。

長期的に信頼関係を築ける

利用者と長期的な信頼関係を築けることも、介護職のやりがいです。

介護職は、日々の関わりを積み重ねながら利用者を支える仕事です。

最初は会話が続かなかった方が、少しずつ心を開いてくれたり、自分の声かけで安心した表情を見せてくれたりすることもあります。

特に、認知症の方や不安を抱えている方と関わる場合は、すぐに信頼関係が築けるとは限りません。

しかし、丁寧な関わりを続けることで、少しずつ信頼関係ができていくこともあります。

時間をかけて関係を築き、その人に合った支援ができるようになることは、介護職ならではのやりがいです。

資格取得によってキャリアアップできる

介護職は、経験を積みながらキャリアアップを目指しやすい仕事です。

無資格や未経験からスタートし、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士と段階的に専門性を高めていけます。

資格を取得することで担当できる業務の幅が広がり、収入アップにつながることもあるでしょう。

また、介護福祉士取得後は、サービス提供責任者やケアマネジャー、管理職などを目指す道もあります。

日々の経験がそのままスキルやキャリアにつながるため、目標を持って働きやすい点も魅力です。

施設ごとの向いている人・おすすめの人

施設ごとの向いている人・おすすめの人をご紹介します。

施設ごとに仕事内容や求められる適性は異なります。

同じ介護職でも働く環境によって向き不向きが変わるため、自分の性格や強みに合った施設を選ぶことが重要です。

ここでは代表的な施設ごとの特徴と向いている人の傾向を紹介します。

どこで働くべきか悩んでいる方は、参考にしてください。

基礎から高レベルなスキルを身に付けたい人|介護老人福祉施設

介護老人福祉施設は、要介護度3以上の利用者の方が暮らす入所施設です。

行う介護ケアは身体介護が多く、体の負担が大きい傾向があります。

認知症の利用者の方も受け入れているため、理解を深めるための勉強も欠かせません。

これらの特徴から、基礎知識やスキルから高レベルなスキルを身に付けたいといった、向上心がある方に向いている職場です。

加えて、看取りケアも行っている施設が多い上に夜勤があるため、メンタルの強さも兼ね備える必要があるでしょう。

リハビリ・医療の知識を身に付けたい人|介護老人保健施設

介護老人保健施設は、自宅での生活に復帰するための施設で、リハビリをメインとしたケアを行います。

骨折などのケガや病気により入院した高齢者が、すぐに在宅での生活が難しい場合に一時的に入所できます。

医療機関と介護・福祉機関が連携して入所者をサポートするため、医療の知識を身に付けたい方や、リハビリに関する知識を身に付けたい方におすすめの職場です。

24時間体制のため夜間勤務があり、夜間勤務への抵抗がある方は大変かもしれません。

認知症ケアを積極的に学びたい人|グループホーム

グループホームは、認知症の方をメインに受け入れている施設で、軽度から重度の認知症を患った利用者の方がいます。

認知症の方が穏やかに過ごせるよう、日常的な買い物や家事もスタッフと一緒に行って暮らすことを目的としています。

施設というより、自宅に近い建物で暮らすところもあり、アットホームな雰囲気があるのも特徴です。

家族のように寄り添い近い距離でケアをしたい方、認知症ケアを積極的に学びたい方に向いている職場です。

ただし、認知症の症状に向き合うのは精神的につらく感じやすいため、メンタルが強い方や根気よく付き合っていける方でなければ難しいでしょう。

一人ひとりに向き合った介護がしたい人|訪問介護事業所

訪問介護事業所は、自宅で一人暮らしする高齢者や、高齢者住宅などに居住している高齢者の身体介護や生活援助を行うサービスを提供しています。

施設のように一人で複数の利用者の方を見る形ではなく、一人のスタッフが一人の利用者の方のところに訪問してケアを行います。

担当件数の平均は1日5件前後ですが、それ以上引き受けることも可能です。

決まった時間に訪問し、密にコミュニケーションをとりながらケアを行うため、一人ひとりとじっくり向き合った介護がしたい人に向いています。

ただし、何かあった場合には一人で臨機応変に対応しなくてはなりません。

また、事業所によっては緊急出動もしくは電話相談を行うオンコール対応があるところがあるため、メンタルが強い方や体力に自信がある方でなければ難しいでしょう。

イベント企画の立案・運営が得意な人|デイサービス

デイサービスは自宅から通い、要介護となることを予防するレクリエーションなどを行う施設です。

入浴や食事も行い、利用者の方は夕方ごろに帰宅します。

要介護度が低く要支援の方もいるため、負担の大きい身体介護は少ない傾向です。

夜勤もなく18時くらいには帰宅できるところも多いため、ライフスタイルとのバランスもとりやすいでしょう。

主な仕事はイベント企画の立案や運営となるため、人前で話したり企画したりすることが得意な方に向いています。

臨機応変に柔軟な対応ができる人|有料老人ホーム

有料老人ホームは、民間企業が運営している入所型施設で、介護型、健康型、住宅型とタイプが分かれています。

運営者によって、医療ケアをメインとしているところや、リハビリをメインとしているところなど、方針が大きく異なります。

運営方針は、スタッフが働く環境や働くスタイルに大きな影響を与えるため、臨機応変に柔軟な対応ができる方に向いている職場です。

生活支援中心のケアに関わりたい人|サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢者が見守りや生活相談を受けながら暮らす住まいです。

施設によって差はありますが、安否確認や生活支援、相談対応が中心になることもあります。

特別養護老人ホームのように身体介護が多い職場とは異なり、自立度の高い利用者と関わることも多いため、利用者の生活リズムを尊重しながら必要な場面で生活を支えたい人に向いています。

一方で、サ高住は施設ごとに介護度や仕事内容の差が大きい点に注意が必要です。

身体介護が少ないと思って入職しても、実際は介護度が高い利用者が多い場合もあるため、転職の際は仕事内容をしっかり確認しておきましょう。

柔軟なサービス提供を経験したい人|小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護は、通い・訪問・泊まりを組み合わせながら、利用者の在宅生活を支えるサービスです。

利用者の状況やその日のニーズに応じて支援内容が変わるため、日ごとに仕事内容が異なることも少なくありません。

そのため、決められた業務だけでなく、利用者に合わせた柔軟なサービスを提供したい人に向いています。

また、同じ利用者を通い・訪問・泊まりといった複数の場面で支えるため、利用者との関係性を深めやすい点も魅力です。

一方で、業務の幅が広く、状況に応じた対応が求められるため、同じ作業を安定して続けたい人には負担に感じることもあります。

訪問や夜勤の有無、1日の業務の流れは事業所によって異なるため、転職や就職の際は事前に確認しておくと良いでしょう。

医療ケアと幅広い介護形態に関わりたい人|看護小規模多機能型居宅介護

看護小規模多機能型居宅介護は、通い・訪問介護・泊まりに加えて、訪問看護も組み合わせたサービスです。

小規模多機能型居宅介護よりも医療的な支援に関わる場面が多いのが特徴です。

医療依存度が高い利用者や、退院後も自宅での生活を続けたい方を支えるため、看護師やケアマネジャーなど多職種との連携が欠かせません。

そのため、介護だけでなく医療ケアや在宅支援の知識を深めたい人に向いています。

利用者の状態変化に合わせて柔軟に動く必要があり、情報共有や判断力も求められるため、医療職との連携に苦手意識がある人や特定の業務だけを続けたい人は負担を感じやすいでしょう。

短期間で関係構築する力を活かしたい人|ショートステイ

ショートステイは、在宅で生活する利用者が短期間だけ施設に宿泊し、介護や生活支援を受けるサービスです。

家族の介護負担を軽減するほか、冠婚葬祭や病気などによって一時的に在宅介護が難しい場合にも利用されています。

利用者は数日から数週間で入れ替わることが多く、短い期間で状態や性格、生活習慣を把握する力が求められます。

そのため、初対面の方ともコミュニケーションを取り、安心して過ごせるように関われる人に向いているでしょう。

一方で、長期的に一人の利用者とじっくり関係を築きたい人には物足りなく感じることもあります。

また、荷物管理や送迎、入退所時の確認なども多いため、細かい確認作業が苦手な人は負担を感じやすいです。

リハビリ支援に関わりたい人|通所リハビリ(デイケア)

通所リハビリは、医師の指示のもとでリハビリを受ける通所サービスです。

デイサービスと似ていますが、身体機能の維持・回復や自立支援を目的としたリハビリが中心になります。

介護職は、送迎や食事・入浴・排泄の介助に加えて、リハビリ専門職の補助や利用者の見守りをすることがあります。

また、理学療法士や作業療法士、看護師などと関わる機会も多いため、リハビリや医療分野の知識を身につけたい人に向いています。

さらに、夜勤がない職場も多く、日勤を中心に働きたい人にとっても選択肢の一つとなるでしょう。

一方で、レクリエーションを中心に利用者と関わりたい人や、医療職との連携に苦手意識がある人は、デイサービスの方が向いている場合もあります。

介護業界で役立つスキル

自分が持つスキルが、介護業界で大いに役立ち、信頼を置かれる人材になるかもしれません。

ここでは、介護業界で役立つスキルをご紹介します。

鋭い観察眼・洞察力

鋭い観察眼や洞察力は、介護業界では非常に役立つスキルです。

例えば、言語コミュニケーションが難しい方の心情を読み解いたり、体調不良を読み取ったりすることもあります。

声をかけ、確認をとりながら対応できれば、利用者の方やその家族の方々から信頼を置かれるでしょう。

高いコミュニケーション能力

介護職はコミュニケーションをとらなければ成り立たない仕事です。

会話力や報連相、情報共有がしっかりとできるスキルはとても大切です。

利用者の方が安心して暮らせるように、周囲の方としっかりと話し合いや会話ができる方が向いています。

身体面の持久力

どのような介護職でも、身体面の持久力が高い方は働きやすいです。

身体介護だけでなく、移動介助では車椅子を長距離にわたって押すなど、体力を使う業務は複数あります。

加えて、職場によっては書類仕事も業務後にしなければならなかったりするため、体力がある方は仕事がしやすいでしょう。

自分に対する健康管理能力

利用者の方の体調管理を行うのも仕事ですが、自分の健康管理も大切です。

介護職を行う上で、腰痛に悩まされたり、肩こりがひどくなったりと、不調が起こるかもしれません。

また、人材不足であるため、スタッフが当日欠勤すれば人が足りないまま仕事をしなくてはならず、ほかのスタッフの負担が増えます。

体調を分析して対処できる健康管理能力が高い方は、職場から重宝されるでしょう。

ITの知識・活用スキル

最近では、ITの知識が活かされる場面が増えているため、ITの知識・活用スキルが高い方は重宝されます。

介護現場では、介護記録ソフトやタブレット、見守りセンサーなどを導入する職場も増えています。

ICT化が進む中で、パソコンや機器の操作に抵抗がないことは強みになります。

まだ普及しきっておらず、詳しい方は少ないため、得意であることを知ってもらえれば頼りにされるでしょう。

記録や情報共有を正確に行う力

記録や情報共有を正確に行う力も、介護業界で役立つスキルです。

介護現場では、利用者の体調変化や食事量、転倒リスク、家族からの共有事項など、多くの情報を職員同士で引き継ぎます。

情報が抜けたり曖昧だったりすると、対応の遅れや事故、家族とのトラブルにつながる可能性があります。

また、介護職は看護師やケアマネジャーなど多職種と連携する場面も多い仕事です。

利用者の様子を分かりやすく記録し、必要な情報を正確に伝えられる人は、現場で信頼されやすいでしょう。

介護士を目指すなら取得しておきたい資格

介護士を目指すことを決めたなら、以下の資格は取得しておきましょう。

  • 認知症介護基礎研修
  • 介護職員初任者研修

では、一つずつ解説します。

認知症介護基礎研修

認知症の発症率が高まっているため、無資格の方は適切なケアができるように「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されました。

ただし、医療・福祉・介護業界に関わる国家資格を持っている方は、免除されます。

介護職員初任者研修

ヘルパー2級の代わりに新しく作られた研修です。

介護ケアの基礎知識やスキルを身に付けるための研修を行います。

スタンダードな資格で、最初に取得を目指す方が多いです。

介護業界で役立つ資格

以下の資格を取得すれば、さまざまな介護現場で役立つため、欠かせない人材になれるでしょう。

  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士
  • 認定介護福祉士
  • ケアマネジャー
  • 喀痰吸引等研修
  • 認知症ケア専門士
  • レクリエーション介護士
  • 福祉用具専門相談員
  • 同行援護従業者養成研修
  • ガイドヘルパー(移動支援従業者)
  • 終末期ケア専門士
  • サービス提供責任者に役立つ資格・研修

資格を取得すると担当できる業務の幅が広がり、働ける職場や目指せるキャリアも増えます。

介護福祉士やケアマネジャーのような上位資格だけでなく、認知症ケアや医療的ケア、移動支援など特定分野に強くなる資格もあります。

自身のキャリア形成を見据えながら、取得する資格を考えることが重要です。

では、一つずつ解説します。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士を目指すために必要な研修です。

初任者研修のワンランク上のスキルや知識を身に付けられます。

受講資格はなく、無資格で受講できます。

約6カ月の研修期間で、介護ケアだけでなく医療ケアも学ぶことが可能です。

介護福祉士

専門的な介護スキルと知識を身に付けられる国家資格です。

介護業界でも取得を目指す方が多く、また事業所からも取得を求められる傾向が強いです。

利用者の方と家族を支えたり、アドバイスをしたり、職場のリーダーや管理者としてリーダーシップをとったりするような人材を目指せます。

認定介護福祉士

介護福祉士をさらにワンランクアップした資格です。

作られてまだ歴史は浅いですが、さらなる深い知識や高いスキルを身に付けた証となるため、取得が当たり前になる時代が来るかもしれません。

ケアマネジャー

ケアマネジャーは、利用者の方と介護施設・医療施設をつなぐ仕事です。

利用者の方の要介護認定の調査やケアプランの作成・変更の対応、事業所の紹介などを行います。

介護福祉士を取得すれば、ケアマネジャーの資格取得を目指せるようになります。

また、看護師から資格の取得を目指すことも可能です。

喀痰吸引等研修

喀痰吸引等研修は、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアを学べる研修です。

研修を修了すると、一定の条件のもとで喀痰吸引や経管栄養のケアに携わることができるため、介護職として対応できる業務の幅を広げられるでしょう。

介護職として対応できる業務の幅を広げたい方や、専門性を高めたい方に向いている研修です。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は、認知症ケアの専門性を高めたい方に向いている資格です。

症状への理解や適切な声かけ、家族への関わり方などを深く学ぶことで、認知症の利用者と関わる際もより落ち着いて対応できるでしょう。

グループホームや特別養護老人ホーム、デイサービスなど、認知症ケアに関わる機会が多い職場で働きたい方にも役立ちます。

レクリエーション介護士

レクリエーション介護士は、高齢者向けのレクリエーションを企画・実施するための知識を学べる資格です。

利用者に楽しみや生きがいを感じてもらえる関わりを大切にしたい方に向いており、利用者の状態に合わせた内容を考える力も身につくため、利用者の自立支援や生活の質の向上にも役立ちます。

デイサービスや有料老人ホームなど、利用者とコミュニケーションを取りながら関わる場面が多い職場で活かせる資格です。

福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員は、福祉用具の提案を通して利用者の生活を支えたい方に向いています。

車いすや介護ベッド、歩行器など、利用者の身体状況や生活環境に合った福祉用具を提案する仕事に役立つ資格です。

介護現場での経験があれば実際の困りごとをイメージしやすいため、より具体的な提案をしやすくなります。

また、在宅介護や福祉用具貸与・販売の分野に興味がある方にも役立つでしょう。

同行援護従業者養成研修

同行援護従業者養成研修は、視覚障がいのある方を対象に移動時の誘導や声かけ、外出先での情報提供などを学び、安全に外出できるよう支援するための研修です。

高齢者の中には視覚機能が低下している方も多いため、介護現場でも移動や外出をサポートする機会があります。

そのため、障がい福祉分野だけでなく、介護職に携わる方におすすめの資格です。

ガイドヘルパー(移動支援従業者)

ガイドヘルパーは、買い物や通院、余暇活動など、障がいのある方の外出をサポートする仕事に役立つ資格です。

身体介護とは異なる支援の経験を積めるため、利用者の社会参加や自立を支える知識・技術を身につけられます。

介護職の経験を活かしながら、障がい福祉の分野へキャリアを広げたい方にも向いているでしょう。

終末期ケア専門士

終末期ケア専門士は、看取りケアに関する知識を深めたい方に向いています。

介護施設や在宅介護では、終末期を迎えた利用者やその家族を支援する場面があります。

その際は、身体的な苦痛だけでなく、不安や孤独感などさまざまな苦痛に配慮しながら関わることが求められます。

終末期ケア専門士は、こうした終末期特有の課題や支援方法を学べるため、利用者や家族に寄り添ったケアを提供したい方に適した資格です。

サービス提供責任者に役立つ資格・研修

訪問介護でキャリアアップしたい方は、サービス提供責任者を目指す選択肢もあります。

サービス提供責任者として働くには、一般的に介護福祉士や介護福祉士実務者研修などの資格要件を満たしている必要があります。

サービス提供責任者は、訪問介護事業所において計画書の作成やヘルパーの調整、利用者や家族、ケアマネジャーとの連絡などを担う役割です。

現場での介護経験に加え、職員や関係機関との連携も求められるため、将来的に訪問介護事業所の中心的な役割を担いたい方は、必要な資格や研修について確認しておくと良いでしょう。

まとめ

介護職に向いている人の特徴や性格、職場ごとに向いている人、介護職には向いていない人の特徴・性格をメインに解説しました。

性格によって向き不向きはありますが、真剣に仕事に取り組み、また資格の取得を目指して着実にスキルや知識を身に付けられれば、誰でも介護士を目指せます。

興味がある方は、一度勉強から始め、向き不向きを判断するのもよいのではないでしょうか。