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老健で働く介護職員の給料はどのくらい?実際の給与や他の介護施設との比較を紹介

老健で働く介護職員の給料はどのくらい?実際の給与や他の介護施設との比較を紹介

老健の給料は、そのほかの介護施設と比べても高めに設定されていることをご存じでしょうか。

しかし、実際にもらえる給料の平均額や、そのほかの介護施設と比較すると、どれくらい違うのか、実情を知らない方も多いと思います。

本記事では、老健で働く介護職員の実際の給料や、ほかの介護施設との比較、給料をアップするための具体的な方法について詳しく解説します。

今の職場で不満を感じる方や、今後のキャリアに悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

老健とはどんな仕事?特養との違いは?

老健とは、介護を必要とする方に対し、心身機能の維持や回復、在宅復帰を目指すための施設です。

正式名称は「介護老人保健施設」と言い、医師をはじめとする医療職や介護職、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士など)がチームを組み、入所者に対して医療ケアやリハビリ、日常生活の支援を行います。

ここでは、老健の給料を紹介する前に、老健の役割や仕事内容を紹介していきます。

老健の役割

 

老健は、介護保険が適用される介護保険施設の1つで、入院治療の必要はないがリハビリテーションが必要な高齢者が入居されます。

対象者は、要介護1〜5の方となっており、入居期間が基本的に3ヶ月以内と短いところが特徴です。

老健の役割には、以下の3つがあります。

  • 在宅復帰支援
  • 在宅療養支援
  • 地域包括ケアシステムの拠点としての役割

 

上記のように、老健の役割は在宅で生活できるように支援・援助していくことが基本となります。

また、高齢者の住まい・医療・介護・予防・生活支援を整え、地域で安心して暮らし続けられる体制を構築することも役割の1つです。

老健で働く介護職員の仕事内容

 

老健で働く介護職員の仕事内容は、ほかの施設と比べて大きく変わりません。

しかし、役割のところで触れたように「在宅復帰」を目指した介助や支援を行う必要があります。

また、医師や看護師、リハビリ専門職といったさまざまな業種とチームを組んで利用者を支えるので、他職種との連携や情報共有、コミュニケーション能力が非常に大切です。

日々の業務では、以下のような基本的な介護業務を中心に行います。

 

【食事介助】

嚥下障害や誤嚥を患っているといった、1人で食事するのが難しい方に食事介助を行います。

また、歯磨きや義歯の洗浄なども含まれます。

 

【入浴介助】

入浴介助は、入浴準備から衣類の着脱、必要に応じた洗体などを行います。

また、入浴後のお風呂の掃除も業務に含まれます。

 

【排泄介助】

排泄時の介助やおむつ交換、清拭など、1人で排泄するのが難しい方に排泄介助を行います。

また、排泄物をチェックし、利用者の健康確認も同時に行います。

 

【移乗介助】

移乗介助は、車椅子から椅子への移動といった移乗が必要な方に対して行われます。

同時に車椅子やベッドが正常に動くかなどのチェックも業務の1つです。

 

【生活リハビリ】

生活リハビリは、日常生活の中で、ご本人ができることをリハビリとして行ってもらいながら、介護職員は見守り・介助を行います。

在宅復帰のために「自分でできることはやってもらう」を意識して行うことが大切です。

本格的なリハビリは、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)が行います。

介護職以外の老健で働くスタッフ

 

老健は、在宅復帰が目的のため、介護スタッフ以外にも豊富な職種の方が働いています。

具体的には、以下の方がスタッフとして働いています。

  • 医師
  • 看護師
  • リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
  • 介護職員
  • 介護支援専門員
  • 栄養士
  • 支援相談員
  • 薬剤師

 

上記以外にも、調理員や事務員なども施設内で働いています。

それぞれが自分の役割を実施しながら、他業種との連携も重要な業務となります。

特養との違い

 

老健と聞くと、同じ介護保険施設である「特養」と混同されがちですが、2つには大きな違いがあります。

老健は、ほかの施設と比べて仕事内容が大きく変わりませんが、「在宅復帰」が目的となっているところが特徴です。

要介護1〜5の方が対象で、病状が落ち着いてる方が利用されることがほとんどです。

一方、特養は基本的に入居する施設を「最期を迎える場所」として位置づけており、長期的に生活の場として過ごすことが目的となっています。

対象者も要介護3以上でなければ利用できず、認知症や重度の身体障害といった病気を患っている方も利用します。

つまり、2つの違いは、老健が「在宅復帰を支援する中間施設」であるのに対し、特養は「終の棲家」として最期まで生活を支える施設であるという点です。

老健で働いたら給料はどのくらい?

ここからは、本題である老健の給料について紹介していきます。

老健で働く介護職員の平均給与は、常勤で約352,900円、非常勤では約226,310円となっています。(介護職員処遇改善支援援助金を取得している事業所)

参照:厚生労働省「令和6年度介護事業者処遇状況等調査結果

年収にすると、単純計算で常勤の方が約4,234,800円、非常勤の方が約2,715,720円です。

令和5年の調査と比較すると、月給が14,390円増加しているという結果もでています。

ほかの介護施設との比較

 

ほかの介護施設との給料の比較も見ていきましょう。

施設名 令和6年平均給与額令和5年平均給与額
介護職員全体常勤338,200円324,240円
非常勤196,060円182,930円
介護老人保健施設常勤352,900円338,510円
非常勤226,310円210,570円
介護老人福祉施設常勤361,860円346,970円
非常勤257,620円217,830円
訪問介護事業所常勤349,740円332,810円
非常勤177,090円164,250円
通所介護事業所常勤294,440円283,570円
非常勤218,710円205,880円
特定施設入居者生活介護事業所常勤361,000円345,700円
非常勤230,360円220,630円
小規模多機能型居宅介護事業所常勤305,220円294,750円
非常勤236,060円217,930円

 

参考:厚生労働省「令和6年度介護事業者処遇状況等調査結果

上記の表のように、老健の給料は介護職員全体の平均額よりも高いことがわかります。

また、ほかの介護施設と比較すると、介護老人福祉施設と特定施設入居者生活介護事業所に次いで3番目に給料が多い結果となっています。

老健の給料は働く場所によって異なる

 

紹介したように、老健はほかの介護施設と比較しても給料が高い傾向です。

しかし、働く場所や待遇によっても異なり、職場によって前後してくるのが現状となっています。

具体的な給料を左右する要素は以下の通りです。

  • 施設がある地域
  • 施設の規模や働く職員数
  • 施設が提供するサービスの数
  • 施設が定める手当や賞与
  • 自身の役職・役割 など

 

1つ前で紹介した老健の平均給料は、あくまで平均値で、上記のような要素によって変わってくることを覚えておきましょう。

保有資格別で比較

 

老健の給料は、保有資格によっても異なってきます。

保有資格平均給与
資格なし305,230円
介護職員初任者研修318,340円
実務者研修325,800円
介護福祉士363,550円
社会福祉士386,950円
介護支援専門員403,680円

 

上記の表の通り、保有資格によっても老健の給料は変わってきます。

資格なしの場合の平均給与は305,230円ですが、介護職員初任者研修を取得するだけでも約13,000円アップします。

より専門性の高い介護福祉士や社会福祉士などの国家資格なら、360,000円以上も期待できるでしょう。

老健の給料が安いと言われる理由

老健の給料は、ほかの介護施設と比べても比較的高めに設定されています。

しかし、全業界と比較すると給与水準は高いとは言い切れません。

その理由には、次の5つの理由が挙げられるからです。

介護報酬が固定されているから

 

介護報酬とは、介護サービスを提供した事業者が、その対価として受け取る報酬のことです。

利用者が支払う自己負担分(通常1〜3割)と、残りの公費(国や自治体などの保険給付)を合わせた金額で成り立っています。

厚生労働省が定めた「介護報酬単位表」に基づいており、サービスの種類・時間・内容によって金額が決まります。

介護職の給料は、この介護報酬から支払われるシステムになっており、報酬額が国によってあらかじめ決められているため、事業所が自由に人件費を大きく増やすことが難しく、結果として給料が少ないのです。

専門職としての価値が低く見られているから

 

老健を含めた介護職は、現在の日本において必要性の高い職種ですが、「誰でもできる」というイメージが未だにあることから、十分な評価がされていないと言われています。

令和4年には「介護職員等ベースアップ等支援加算」といった、介護職員への給料改善を行っていますが、それでも不十分と感じている方も多数います。

たしかに資格が必要ない介護現場もあるため、仕方ないと思われるかもしれませんが、目に見えない専門性が高い仕事のため、正しく評価され処遇改善につなげていくことが求められています。

慢性的な人材不足であるから

 

介護業界は高齢化の影響で、常に人手が足りない「慢性的な人材不足」の状態が続いています。

そのため、「人が集まりやすい=給料を上げなくてもよい」と判断されがちで、処遇改善が後回しにされているのが現状です。

しかし実際には、仕事の負担が大きいわりに給料が低いため、離職者が多く、それがさらに人手不足を悪化させる悪循環になっています。

給与よりも経営安定が優先されているから

 

施設を経営していくためには、ある程度の貯蓄金が必要です。

しかし、介護報酬の固定や物価高の影響により、施設を守るためのお金も足りていないと言われています。

貯蓄金が足りないと、施設側はスタッフの給料よりも施設を守る選択をせざるを得ませんので、必然的に給料が低くなってしまいます。

パートや派遣が多いから

 

介護業界は、パートや派遣といった非常勤で働く方が多い職種です。

勤務形態別に見ると、介護従事者数33,993名に対して、非常勤は30.1%となっています。

参考:厚生労働省令和6年度介護事業者処遇状況等調査結果

つまり、およそ10,231名が非常勤で働いているのが現状です。

非常勤の方は、ライフスタイルに合わせた働き方ができる一方で、昇給や賞与がほとんどなく、給料が低くなりがちです。

そのため、非常勤の割合が多いことで、介護業界全体の平均給与も低く見えてしまうのです。

老健で働く方の給料をアップさせる6つの方法

老健は介護業界の中では給料が高めに設定されていますが、全業界で見ると給与水準は低くなりがちです。

しかし、働き方によっては給料をアップさせられる可能性があります。

ここでは、老健で働く方の給料をアップさせる6つの方法を紹介していきます。

夜勤で効率よく手取りを増やす

 

介護職の仕事の中でも、夜勤は給料が高く設定されています。

ケースによっては夜勤専従で働く方が日勤勤務よりも給料が高い場合もあるため、効率的に給料を増やすなら、積極的に夜勤勤務をすることをおすすめします。

ただし、夜勤は身体的にも精神的にもきつい仕事となるため、無理をして体調を崩さないよう注意が必要です。

資格を取って収入アップを目指す

 

保有資格別の給料のところでも触れましたが、資格を保有しているほうが給料は高くなります。

より高い給料を求めるなら、「介護福祉士」や「社会福祉士」といった国家資格を保有するほうが、基本給や手当の面でも優遇されやすくなります。

しかし、国家資格を受験するためには、継続勤務年数や必須科目の修了といった条件がありますので、未経験の方は「介護職員初任者研修」や「実務者研修」といった条件のない資格から取得しましょう。

昇進して給料アップを目指す

 

老健の給料アップの方法には、資格の取得のほかに昇進する方法もあります。

管理職や主任、施設長といった役職になれば、より高い給料が期待できます。

老健の管理職の平均給与額は420,010円と、管理職でない場合と比較して約75,000円高くなります。

参考:厚生労働省令和6年度介護事業者処遇状況等調査結果

もちろん給料が高くなる分、責任も大きくなりますが、将来的に長く働くことを考えている方は、昇進も収入アップの有効な選択肢の1つとなるでしょう。

本業と副業のダブルワークで働く

 

時間と体力が有り余っている方であれば、本業と副業のダブルワークで働くこともおすすめです。

最近では、夜勤専従のアルバイトの募集も増えてきており、日勤で働いた後に夜勤に入る方も多数います。

また、夜勤後は基本的に休日となるため、そのまま日勤勤務やデイサービスに入る方法も良いでしょう。

ただし、身体に負担をかけることになるため、働く場所によっては認められない場合もありますので、必ず職場に確認しましょう。

給料の高い施設を探して転職する

 

給料の高い施設に転職することも、給料アップに有効な方法です。

先ほど紹介した資格の取得や昇給は、実現するまでに時間がかかってしまうところがデメリットです。

しかし、転職であれば、良い施設さえ見つかれば効率的に給料アップが期待できるでしょう。

別の職種へ転向して収入を見直す

 

介護現場での経験を別の職種で活かすこともおすすめです。

たとえば、生活相談員や介護支援専門員といった相談員として働けば、約20,000円〜45,000円程度の給料アップが期待できます。

参考:厚生労働省「令和6年度介護事業者処遇状況等調査結果

ただし、別の職種への転向は資格が必要となりますので、覚えておきましょう。

給料が良い老健の探し方

給料アップのために給料が良い老健へ転職することを紹介しましたが、実際に給料アップが見込める施設はどのように探したら良いのでしょうか。

ここでは、給料が良い老健の探し方のポイントを5つ紹介していきます。

法人の大きさやサービス内容から給料を比較する

 

老健を含めた介護施設の給料は、法人の大きさやサービス内容の種類の豊富さといったことも影響しています。

経営している施設数が1つの法人よりも、複数の施設を経営している法人の方が、経営が安定しており、利用されている方が多いため給料も高い傾向です。

そのため、法人が運営している施設数を確認してみて、より多くの施設を経営しているところを選ぶと良いでしょう。

夜勤・資格手当などの内訳を確認する

 

夜勤や資格、賞与などの手当は、職場によって大きく異なります。

数千円の違いでも1年間で見ると、大きな差となるため、手当の数や内容は必ず確認しましょう。

ボーナスの支給実績を確認する

 

給料はボーナスによっても左右されます。

しかし、ボーナスや退職金は法的に支払う義務がないため、事業所によっては支給されていないところもあります。

場合によっては求人に記載されていないケースもあるため、面接や見学する際に確認すると良いでしょう。

職場環境についてもチェックする

 

いくら給料の高い職場に転職できても、職場環境が悪いと長く働くことは難しいでしょう。

そのため、人員確保や離職率、教育体制といった職場環境もしっかり確認することが大切です。

介護業界に詳しい転職エージェントに相談する

 

介護業界は慢性的な人員不足から、忙しく転職先を探す余裕がない方もいると思いますが、その場合は転職エージェントに相談するのがおすすめです。

最近では、介護業界に特化した転職エージェントサイトも存在しますので、条件にあった施設が見つけやすいです。

また、面接対策のサポートもしてくれるので、効率良く転職を進められるでしょう。

老健で働くメリット・デメリット

老健で働くか悩んでいる方は、働くメリットとデメリットを知りたい方もいるでしょう。

ここでは、老健で働くメリットとデメリットを紹介していきます。

メリット

 

メリットには、以下の5つが挙げられます。

 

【在宅復帰を目指す入所者を支援できる】

老健の役割は、在宅復帰を目指す利用者のサポートです。

目的がはっきりしているので、利用者を応援しながら目標に向かって回復していく姿を間近で見られる喜びがあり、やりがいも感じやすいです。

 

【介護度が低く負担が少ない】

老健は、在宅復帰を目指す方が利用されるため、介護度が低く負担も少なめです。

そのため、初心者や体力に自信のない方でもはじめやすく、身体を壊す心配をしなくて済みます。

 

【多職種と連携しながら働ける】

老健は、介護スタッフのほかに、さまざまな業種の方が働いています。

多業種と連携しながら、同じ目標に向かって働けるところも老健の魅力の1つです。

そのため、チームで目標に向かって一緒に進んでいくのが好きな方に、おすすめと言えるでしょう。

 

【医療やリハビリの知識が身に付く】

老健はさまざまな業種の方が働いており、医療やリハビリに関する知識や経験を得られやすい職場でもあります。

医師や看護師、リハビリ専門職といった業種と関わることは、ほかの施設では経験できないことなので、専門知識を広げたい方には大きなメリットになるでしょう。

 

【医療体制が整っていて安心できる】

老健は、さまざまな職種が働いていることから、介護スタッフは自分の業務に集中しやすいです。

また、夜勤中の緊急時でも看護師が常駐しているので、安心して頼れます。

デメリット

 

デメリットには、以下の3つが挙げられます。

 

【長期的な関わりは少ない】

老健は、入所から退所までの期間が基本的に3ヶ月と決められています。

そのため、長期的な関わりが少なく、1人の利用者とじっくり向き合いたい方にとってはデメリットになるでしょう。

 

【医療的ケアが中心になる】

老健は、在宅復帰が目的となっていることから、医療やリハビリが中心のケアになることが多い職場です。

もちろん知識や経験は得やすいですが、サポート的な役割になることも多いため、自分が主体となって介助を行いたい方には少し物足りなさを感じるでしょう。

 

【レクリエーション業務が少ない】

老健は、特養やデイサービスのような日常生活を楽しむというより、在宅復帰するためのリハビリが業務内容であることが多い職場です。

そのため、イベントや外出といったレクリエーション業務が少なく、利用者と何かを楽しむことはほとんどありません。

老健で働くことが向いている人

老健のことを調べる方の中には、本当に老健が自分に合っているのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。

ここでは、老健で働くことが向いている人を紹介していきます。

在宅復帰に向けたサポートにやりがいを感じる人

 

老健は、在宅復帰を目的にサポートを行う職場です。

利用者が在宅で生活できるようサポートしつつ、回復していく姿を近くで見られるので、退所されたときには、大きなやりがいを感じやすいでしょう。

チームで連携しながら働くことが好きな人

 

老健は、介護職員以外にもさまざまな業種の方が働いています。

1人の利用者さんが在宅復帰するためにチームで支えていくので、それぞれの業種が連携してサポートする必要があります。

そのため、1人で介助する現場よりも、スタッフ全員でサポートすることが好きな方に向いていると言えるでしょう。

医療の知識やスキルも身につけたい人

 

老健は、医療やリハビリを中心とした業務が多くなるため、豊富なスキルや経験を幅広く身につけたい方にもおすすめです。

医療やリハビリの知識や経験は、ほかの施設に転職した際にも活躍の幅が広がり、即戦力として評価されやすくなります。

行事やレクリエーションの企画が得意でない人

 

特養やデイサービスでは、利用者の生活を楽しませるために、季節の行事や日々のレクリエーションが頻繁に行われます。

その中で、スタッフがイベントの企画や進行を任されることもあり、企画や盛り上げが苦手な方には負担に感じることもあります。

しかし、老健は「在宅復帰」が主な目的となっているため、行事やレクリエーションの実施は少なく、リハビリや身体介護などの業務が中心です。

そのため、イベント運営よりも日常的なケアに集中したい方にとっては、働きやすい環境と言えるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

 

老健は、利用者とのやり取りのほかに、他業種との連携が必要なため、コミュニケーション能力が求められる職場でもあります。

また、最大3ヶ月しか利用できないことから、限られた時間で利用者と信頼関係を築かなければなりません。

そのため、聞く力や伝える力といったコミュニケーション能力が高い方は活躍できる場と言えるでしょう。

まとめ

本記事では、老健で働く方の給料を詳しく紹介し、給料が安い理由や給与アップするための具体的な方法を解説しました。

老健は「在宅復帰支援」という明確な目的があり、医療やリハビリの知識を深められる環境です。

その一方で、介護報酬の仕組みや非常勤職員の割合の多さなどから、給料が低くなりやすいという現状もあります。

しかし、資格取得や昇進などにより収入を上げるチャンスもあり、自分の働き方や目指すキャリアによって成長できる職場です。

これから老健で働くことを検討している方は、自身の強みや希望する働き方を明確にし、ぜひ前向きにキャリアを築いていってください。