【ROOTS】私もなるー!

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。
ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!
今回紹介するのは 千駄木事業所 望月 楓(モチヅキ カエデ)さん
2024年5月に正社員入社。この8月に甲府事業所から千駄木事業所に異動してきたばかりの望月さん。施設ケアを経て思う訪問介護の良さや、社内異動を経て感じていること等について、色々とお話を伺ってきました。
ターニングポイント
-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-
小さい頃からひいおばあちゃん子で、しょっちゅう一緒に過ごしていました。ひいおばあちゃんはデイサービスやショートステイを利用していたんですが、送迎に来る職員さんたちがいつも優しくて親切にしてくれるのを見ているうちに、私も大きくなったらこの仕事がしたいと思うようになり、気づいたら、「私もなるー!」って子どもながらに口にしていました。その思いは大きくなってからも全く色褪せることなく、福祉コースのある高校に進学して、基本的な知識や介護技術を学び、実務者研修までを修了しました。卒業後は特養(特別養護老人ホーム)に就職したんですが、実は、その特養に就職することも、小さい頃に決めていたんです。私が通っていた保育園の向かいくらいにある特養で、敬老の日とかにお遊戯を披露しに行っていました。その時に、「ここにくればおじいちゃんとおばあちゃんがいる!」って知って、「大きくなったらここでお仕事する!」って決めていたんです。その思いも全く色褪せなかったので、求人は出ていなかったんですけど直談判して面接してもらって、熱意で押し切って採用してもらうことができました。実は、高校時代の実習先もその特養だったんですけど、実習生の受け入れはしていなくて。それでもどうしてもそこが良かったので、学校に頼み込んで交渉してもらって、実習を受け入れてもらったという過去もあります。
専門職としてのこれまで
-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-
介護の仕事そのものについては、想定の範囲内というか、大きなギャップ等を感じることはありませんでしたし、抵抗感等も全くありませんでした。ただ、思っていた以上に1対多数という働き方が精神的にきつかったですね。勤めていた特養はユニットケア(少人数で生活空間を仕切り、アットホームな雰囲気の中で個別ケアを行う)だったので、担当する入所者さんは10人程度だったんですけど、例えばその中の誰か一人が、「料理したい」となれば、一人のスタッフがその方につきっきりにならざるを得なくなり、残り9名をもう一人のスタッフが全て対応しなければならなくなるといったことが、しばしば発生していました。個別性を徹底的に尊重するという姿勢そのものは福祉のあり方としてとても理想的ではあったんですが、それを実現するには人員が全く足りていなかった印象ですね。さらに夜勤となれば、1人で2ユニットを対応しなければならず、しかも、ショート夜勤といって、21時から翌朝6時までが勤務時間になっていたので、通常の夜勤であればあるはずの明け休み(夜勤明け翌日の休み)がなく、体力的にもかなり厳しい状況で働いていました。小さい頃はすごくキラキラして見えていたはずの世界だったんですけど、いざ自分がそこに身を置いてみると、こうも違うものなんですね・・・・・・。それでも介護福祉士の資格を取りたかったので、それだけを目標に一所懸命に働いて、無事に国家試験に合格した時に、なんというか、「やり切ったな」という気持ちになったので、一度介護の世界から離れてみることにしたんです。好きなことを仕事にしたいと思っていたので、趣味の筋トレが生かせればと、スポーツジムのトレーナーとして転職しました。半年ほど続けてみたんですけど、介護ほどグッとくるものがなかったのと、母が施設で看護師をしていて、入所者さんとのエピソードなんかを家で聞くうちに、「ああ、やっぱり介護っていいなあ」って思うようになって、また戻ることにしたんです。ただ、夜勤はさすがに自信がなかったので、訪問介護かデイサービスかで迷ったんですけど、どうしても1対多数ならではの忙しさというか、お一人お一人となかなか親密になり切れないイメージが払しょくしきれなくて、デイサービスは選択肢から外すことにしました。それで、「訪問介護」、「山梨県」、で求人を探して出会ったのがケアリッツでした。いくつか他社さんとも比較してはみましたが、給与が良かったことと、あとは各地に事業展開していることが決め手になりました。
ケアリッツへの転職
-ケアリッツに転職してみていかがですか-
訪問介護は初めてでしたが、思っていた以上にご利用者と親密になれて、思っていたよりも時間にゆとりをもってケアができるんだな、というのが第一印象です。最初は甲府事業所配属だったので、移動は車移動でした。それなりの距離を走るので、合間の時間は事業所にはあまり戻らず、車内待機をしながら回っていました。施設とは違って、ご利用者は自宅で生活されている方々なので、色々とこだわりを持っていらっしゃることも多く、「みそ汁は水400cc、味噌はスプーンに半分で作る」といった、独自ルールのレシピを冷蔵庫にびっしり貼っているような方もいらっしゃいました。可愛らしい、愛されキャラの方だったんですけど、家事へのこだわりはすごく強かったですね。でも、そういう独特のルールに触れると、「なるほど」と感心させられることも多くて、おかげで自分の家の家事が効率よくなったりしました。しばらくして、遠距離恋愛を続けてきた彼と一緒に暮らすために、あとは、筋トレのために(山梨から月に4回くらい東京に通ってパーソナルトレーニングを受けていたので)、東京に出てくることを決め、この8月に千駄木の事業所に異動させてもらいました。事業所が各地にあるので、転職の必要なく移ってこれて、本当にありがたい限りです。移動手段が電動自転車に変わったので、夏の暑さをダイレクトに感じながら走り回っていますが、甲府のときとは違って1件当たりの移動距離が電動自転車で5分、10分くらいなので、合間の時間で事業所に戻りやすいのがすごく新鮮です。まだまだ曖昧なところも色々とあるので、他のスタッフさんに口頭で確認したり、教えてもらったりするのが当たり前のようにできるので、安心して働くことができています。転職も異動も、今のところ大正解です。
これから
-今後の目標を聞かせてください-
社内試験に合格して、サービス提供責任者になることが直近の目標です。そのためにも今は新しい環境に慣れていって、そのうえでしっかり試験に受かって、自分の待遇を上げていきたいです。あと全国どの店舗でも利用できる24時間営業のスポーツジムに契約しなおしたので(山梨には2店舗しかなかったのに、東京はどこ行っても店舗があるから助かります!)、筋トレにもしっかりと励んでいきたいです。移動が車じゃない分、時間に合わせてプロテインや必要な栄養を補給することが難しくなっているので、大会に向けてしっかり計画的に体を仕上げていかなければならない点は少々悩みどころですが、でもやっぱり訪問介護は好きなので、出来る限り長く現場に出続けていたいなって思っています!
介護のことも筋トレのことも、「これ!」と決めたことにはとことんのめりこむ姿勢は、幼少期から培われてきた一途さの賜物なのでしょうね。絶えない笑顔からも、日々が充実していることがしっかりと伝わってきました。貴重なお話、ありがとうございました!