寝たきり老人とはどんな状態?ケアする際の注意点やケア方法のポイントを紹介

寝たきり老人とはどんな状態?ケアする際の注意点やケア方法のポイントを紹介
年齢を重ねていく中で、寝たきりになる高齢者は多数いらっしゃいます。
寝たきり老人は食事や排泄、体位変換など生活全般のサポートが必要となるため、適切なケアが欠かせません。
しかし「何から始めればいいのか分からない」「この介護方法で合っているのか不安」と悩む家族は少なくないでしょう。
本記事では、寝たきり老人とはどのような状態を指すのかをはじめ、ケアする際の注意点や在宅・施設で役立つ具体的なケア方法のポイントを分かりやすく解説します。
正しい知識を身につけて、大切な家族を安心して支えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
寝たきり老人とはどんな状態?
寝たきり老人とは、その名のとおり自力で動けず寝た状態(横になった状態)になっている高齢者のことです。
脳卒中や骨折、認知症、加齢による筋力低下など、さまざまな原因で身体機能が著しく低下し、起き上がる・立ち上がる・歩くといった基本動作を一人で行うことが難しくなります。
その結果、食事や排泄、入浴など日常生活の多くに介助が必要となります。
まずは寝たきり老人と呼ばれる方の介護度や介護時間、原因などをみていきましょう。
寝たきり老人の介護度や介護時間
寝たきり老人と呼ばれる方の介護度は、ほとんどのケースで要介護4もしくはもっとも高い5となります。
要介護度とは、介護が必要な方がどの程度の介助が必要になるかの指標です。
要支援1~2、要介護1~5で表され、数字が大きくなるにつれて必要な介護度も上がってきます。
要介護4は、日常生活のほとんどに介護が必要な状態で、具体的には立ったり歩いたり、座ったりする行為が困難な状態を指します。
要介護5になると、日常生活のすべてに介護が必要な状態となり、寝たきり状態に加えて意思疎通も難しい状態となります。
なお、それぞれに必要な介護時間は6~11時間という結果も出ており、1日の大半を介護する時間に充てなければいけない現状です。(参考:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ「寝たきり老人の在宅介護と家計構造」)
寝たきりになる原因
寝たきりになる原因は、以下が挙げられます。
- 疾患:脳血管疾患・認知症
- ケガ:転倒による骨折や事故
- 老衰(老弱)による活動範囲の低下
これらのほかにも、パーキンソン病やがん、糖尿病などの疾患の影響により、身体的な機能低下が起こり寝たきりになる方もいます。
寝たきりになる方は、急な病気やケガでなるよりも、さまざまな要因が重なって寝たきり状態になる方のほうが多い傾向にあります。
寝たきり状態が続くことが原因で起こる問題
寝たきり状態が続くと、心身にさらなる悪影響を及ぼします。
寝たきり状態が原因で引き起こされる二次的障害のことを「廃用症候群(生活不活発病)」と呼び、発症すると以下の症状が現れるといわれています。
- 運動機能障害(筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮など)
- 循環・呼吸器障害(誤嚥性肺炎、心機能低下、血栓塞栓症など)
- 自律神経・精神障害(うつ病、せん妄、見当識障害)
- 皮膚の障害(褥瘡(じょくそう・床ずれ))
- 泌尿器の障害(尿路感染症・尿路結石・排尿障害) など
特に運動機能は、寝たきり状態が1週間続くだけで10~15%程度低下するとされており、障害がもっとも現れやすいといわれています。
また、一度廃用症候群の症状が引き起こされると、回復が難しいとされているため、発症しないための対策が必要です。
寝たきり老人の余命はどのくらい?
寝たきり状態の高齢者と聞くと、「あとどのくらい生きられるんだろう…」と疑問に思う方も多いと思います。
調査や研究によって差はありますが、その平均余命は寝たきりになってから約2~5年といわれています。
ただし、個々によって大きく異なり、数カ月で亡くなる方もいれば、10年以上存命する方もいます。
これは年齢や健康状態、寝たきりになった原因、疾患の有無などによっても左右されるからです。
また、適切な医療ケアや介護を受けられていれば、その余命を伸ばすことも期待できるでしょう。
寝たきりになった老人は回復が期待できる?
一度寝たきりになった方が、回復するかは個々によって異なってきます。
例えば、脳血管疾患や認知症、老衰(老弱)などのそもそも完治が難しい疾患が原因であれば、回復は難しいケースが多いでしょう。
しかし、一時的な入院による筋力低下が原因の寝たきりであれば、リハビリによる筋力回復に取り組むことで、状態の改善も期待できるでしょう。
寝たきり老人をケアする際の注意点とケア方法のポイント
寝たきり老人をケアする際は、身体的な負担を軽減することはもちろん、合併症の予防や生活の質(QOL)を保つことが重要です。
しかし、正しい知識がないまま介護を続けてしまうと、床ずれや体調悪化を招いたり、介護する側の負担が大きくなったりすることも少なくありません。
そこで、ここでは寝たきり老人をケアする際に日常で実践できるケア方法を4つのポイントに分けて紹介していきます。
床ずれ・褥瘡(じょくそう)のケア方法のポイント
寝たきりの高齢者をケアする際にもっとも注意したいのが、床ずれ・褥瘡(じょくそう)です。
床ずれや褥瘡(じょくそう)とは、長時間同じ体勢のままでいることで、皮膚や筋肉などに必要な栄養が送られなくなり、壊死状態を引き起こしてしまう症状です。
一度発症すると、治療が長くなるケースもあるため、適切なケアが不可欠となります。
具体的なケア方法は、次に紹介する4つが挙げられます。
定期的に体位変換を行う
床ずれ・褥瘡(じょくそう)の原因は、長時間同じ体勢のままいることですので、定期的な体位変換をすれば十分防げます。
2~3時間ごとを目安に、仰向けや横向きなどに体の位置を変えましょう。
また、クッションを設置したり、床ずれ防止用具を使用したりするのもおすすめです。
皮膚摩擦やズレを防ぐ
床ずれや褥瘡(じょくそう)は、少しの皮膚の摩擦やズレによっても引き起こされます。
特に衣類やシーツのしわは原因の一つとなりますので、しっかり伸ばすことが重要です。
また、リクライニング機能がついたベッドを使用する際は、体を起こす際にズレが起こりやすいため、一度体をベッドから離す除圧をしましょう。
リクライニング機能で体を起こす際は、足側を事前に上げておくとズレを防げます。
皮膚をきれいな状態に保つ
皮膚の状態をきれいにしておくことも、床ずれや褥瘡(じょくそう)を防ぐために有効です。
皮膚に汚れや水分が付着していると、雑菌が発生しやすく、床ずれが引き起こされやすくなります。
特に夏場の暑い時期などは汗が出やすいため、こまめな着替えや拭き取りが大切です。
また、通気性がよいおむつや下着などを選ぶのも予防に効果的です。
バランスのとれた食事を意識する
床ずれや褥瘡(じょくそう)を防ぐためには、バランスのとれた食事を意識することも大切なポイントです。
バランスのとれた食事をすることで、皮膚や筋肉に栄養が届きやすく、床ずれを防ぐことはもちろん、回復を早めるのにも役立ちます。
また、定期的な水分補給も忘れず行いましょう。
異変が起きた場合は医療機関に相談する
床ずれや褥瘡(じょくそう)は、しっかり予防しても発生する場合があります。
その際は、早めに医療機関に相談することが重要です。
床ずれや褥瘡(じょくそう)は、場合によって筋膜や骨にまで影響を及ぼすことがあり、そのままにしておくと、細菌感染による発熱や敗血症など、命に関わる危険性も生じます。
異変が生じた際は、ほとんどのケースで赤みがみられますので、早期の段階で相談・ケアすることが大切です。
排泄のケア方法のポイント
排泄ケアは、寝たきりの方でなくても非常にデリケートなケアとなりますので、介助する際は自尊心を傷つけないよう注意が必要です。
介助する際は、以下のポイントを意識しましょう。
- ポジティブな声掛けを行う
- 排泄を毎日のルーティンにする
- 介助する前は排泄介助することを伝える
- できる限りできることはやってもらう
以下に、場面に合わせたケア方法を紹介しますので参考にしてください。
トイレを利用する場合
トイレを利用する場合は、以下の流れで介助します。
- ご本人の体調や様子を確認し、無理のないタイミングでトイレの声かけを行います。
- トイレまでの移動は介助や車椅子を使って移動しましょう。
- 立った状態で安定できるよう、手すりや壁を支えにしながら衣類を下ろします。
- 介助者は正面から体を支え、ご本人には手すりを握ってもらいながら、足元に注意してゆっくり便座へ座ってもらいます。
- 排泄後は再び体を少し浮かせてもらい、清潔を保つためにお尻を拭きます。
- 最後に、転倒しないよう支えながら衣類を元の位置に整えます。
排泄したいことを伝えられる場合は、できる限りトイレを利用しましょう。
トイレまでの移動や衣類の着脱を自分で行うだけでも、リハビリにつながります。
ポータブルトイレや尿器を利用する場合
トイレまでの移動が困難な方には、ポータブルトイレや尿器の活用が有効です。
ポータブルトイレはベッドの近くに設置することで、排泄までの時間を短縮でき、失禁の予防にもつながります。
使用時は周囲の視線を遮るなど、ご本人の気持ちに配慮しましょう。
また、室内で使用するため、排泄後は速やかに処理し、におい対策や衛生管理を徹底することが大切です。
一方、尿器は寝たまま排尿できる器具で、男女別に形状が異なります。
ベッドを汚さないよう事前にタオルを敷き、可能な範囲でご本人の動作を尊重しつつ、必要に応じて介助を行いましょう。
排泄ケアを軽減するためには
排泄ケアはご本人はもちろん、介助者にとっても負担がかかりやすく、ストレスも感じやすいでしょう。
そのため、できる限り負担を減らす工夫を取り入れることが大切です。
排泄ケアを軽減するための方法は、以下が有効です。
- 就寝前は必ずトイレに誘導する
- 介助器具を積極的に活用する
- 排泄のタイミングを把握する
- ご本人が了承してくれればおむつを活用する
食事に関するケア方法のポイント
寝たきりの方の食事介助は、誤嚥を防ぐことが重要です。
そのためには、姿勢や口に運ぶ量などを意識する必要があります。
また、食事前や食後にも注意すべきポイントがあります。
食事前に行うこと
食事前は、以下のポイントを意識しましょう。
- 今から食事することを伝える
- 周辺をきれいにしておく
- 口の中を清潔にしておく
- できる限り90度に近い姿勢を作る
人によっては90度の姿勢を保つのが難しい方もいますが、その場合はリクライニング機能を活用しながら維持するとよいでしょう。
食事中のケア方法
食事中は、以下のポイントを意識しましょう。
- 同じ目線になるように隣に座って介助する
- ご本人に合わせた量を口に運ぶ
- ご本人の食べるペースを把握する
- 主食・副菜・汁物をバランスよく食べる
この章の冒頭でも紹介したように、食事中は誤嚥や誤嚥性肺炎に注意が必要です。
個々によっては飲み込みが難しくとろみをつける方もいます。
その際、とろみ具合が分からない場合は医師や看護師、言語聴覚士などに相談するとよいでしょう。
食後は口腔内と姿勢に注意
食後は、以下のポイントに注意しましょう。
- 口腔内をケアする
- 食後はしばらく座位を保つ
入れ歯を着用している方は、外して適切な方法で洗浄しましょう。
また、食後はすぐに横になると食べ物が逆流して、誤嚥につながる可能性があるため、30分から1時間程度は座位を保ちましょう。
体や環境に関するケア方法のポイント
体や環境に関するケアは、QOL(生活の質)を維持するためにとても重要なポイントです。
寝たきりの方の場合、毎日の入浴はご本人にとっても介助者にとっても負担が大きくなりやすいでしょう。
そのため、洗髪や清拭を行うのが一般的です。
また、在宅介護の場合は介護サービスを活用するのもよいでしょう。
洗髪の流れ
洗髪は、以下の流れで行います。
【洗髪前に用意するもの】
- 防水シート、タオル類(大・小)
- 洗髪用パッドまたは代用品
- お湯(ぬるめ)と注ぐための容器
- シャンプー(リンス不要タイプ推奨)
- ブラシ、ドライヤー、綿棒
【洗髪の手順】
- 頭が少し下がるよう体の位置を調整し、楽な姿勢を作ります。
- 頭の下に防水シートとタオルを敷き、衣類がぬれないよう首元を保護します。
- 洗髪用パッドを入れ、排水できるようバケツをセットします。
- 髪をとかしてから、ゆっくりお湯をかけて全体を湿らせます。
- 泡立てたシャンプーで頭皮をやさしく洗い、十分にすすぎます。
- タオルで水分を取り、ドライヤーで熱を当てすぎないよう乾かします。
- 仕上げに耳や頭皮の状態を確認します。
清拭の流れ
清拭は、以下の流れで行います。
【清拭前に用意するもの】
- バスタオル
- フェイスタオル数枚
- ビニールシート
- ゴム手袋
- 洗面器
- バケツ
- 熱めのお湯
- 石鹸
- 着替え
【清拭時の注意点】
- 体調が安定している時間帯を選び、室内を暖かく保つ
- 事前に排泄を済ませ、落ち着いて行える環境を整える
- カーテンや扉を閉め、自尊心に配慮する
- 上半身から下半身へ、最後に陰部の順で進める
- 体が冷えないよう、露出部分以外はタオルで覆う
- タオルは毎回面を変え、拭いた後は水分を残さない
- 仕上げに保湿や薬の塗布を行う
【清拭の流れ】
顔・首 → 腕・手 → 胸・おなか → 背中・腰 → 足 → 陰部の順で、体の先から中心に向かってやさしく拭きます。
小鼻や耳、耳の後ろ、ひざの裏、足裏、足指、陰部周りは汚れがたまりやすいので、入念に行いましょう。
訪問入浴介護を利用する場合の流れ
在宅介護で洗髪や清拭が難しい場合は、訪問入浴介護を活用するのがおすすめです。
訪問入浴介護は、自宅に専用の浴槽を持ち込んで入浴できるところが特徴の介護サービスです。
また、介護スタッフのほかに看護師も同行してくれますので、健康状態のチェックも受けられます。
利用したい場合は、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターなどに相談すると、適切な事業所を紹介してくれます。
日常でできるそのほかのケア方法
寝たきりの方は、そのままの状態を放置していると二次的な障害が生まれやすくなることは紹介してきたとおりです。
特に運動機能は低下しやすく、何もしないままの状態を1週間続けるだけでも10~15%低下するといわれています。
そうならないためには、以下の方法を取り入れると運動機能の維持が期待できます。
- 立位できる場合は、できる限り足を使って移動する
- 体位変換を定期的に行う
- 座位を保つ時間を増やす
- 関節を定期的に動かす
- 寝たままでもできる簡単な運動を行う
寝たままでもできる簡単な運動は、足首を動かしたり、指をグーパーしたり、ベッド上で手足を伸ばしたり曲げたりするなどが挙げられます。
ほんの少しのことでも効果は0ではありませんので、積極的に行っていきましょう。
寝たきり老人をケアする際の負担を減らす方法
寝たきり老人を介護する方は、身体的・精神的な負担が大きくなります。
場合によっては介護離職や共倒れといったケースにつながることも少なくありません。
そのため、できる限り介護負担を減らす工夫や介護サービスを検討する必要があります。
ここでは、寝たきり老人をケアする際の負担を減らす方法を4つ紹介していきます。
介護保険サービスを検討する
介護サービスに依頼することは、介助者側の負担を大きく減らせる一つです。
また、介護される側もプロが介助してくれるので、安心して任せられるでしょう。
介護サービスは、大きく分けて「施設サービス」と「居宅サービス」に分けられます。
施設サービスは、施設に入所するかたちでケアを受けられる方法です。
一方、居宅サービスは自宅にいながら介護を受けられるサービスで、基本的には介護スタッフや看護師が自宅に訪問して介助を行ってくれます。
相談できる相手を見つけておく
寝たきりの方の介護は、精神的にも負担が大きくなることが多く、その場合はすぐに相談できる相手を見つけておくことも大切です。
具体例としては、以下が挙げられます。
- 担当のケアマネジャー
- 地域包括支援センター
- 市区町村が主催する家族会
- 介護の知識を持った友人 など
介助者は、1人で抱え込むことがもっともよくありません。
困ったときは積極的に頼ることも必要であることを覚えておきましょう。
家族や親戚などを頼る
近くに家族や親戚がいる場合も積極的に助けを求めましょう。
まずは現状を話し合い、理解を深めた上でどうするかを考えていくことが大切です。
話し合いをすると同時に、介護の順番や買い物といった、役割分担もお願いするとよいでしょう。
国や自治体の助成制度を確認する
寝たきりの方の介護は介護度が高いことから、国や自治体の助成を受けられる可能性があります。
国からの助成は、「高額介護サービス費」や「高額医療・高額介護合算療養費制度」が挙げられます。
また、自治体からの助成は「介護手当」や「居宅介護住宅改修費」などが受けられる可能性があるでしょう。
なお、助成を受けるためには申請が必要ですので、必ず窓口に相談することが重要です。
寝たきり老人の対応ができる介護サービスと選び方
寝たきりの方の対応ができる介護サービスは、豊富に存在します。
| 介護サービス名 | |
| 在宅サービス | 訪問介護 |
| 訪問入浴介護 | |
| 訪問看護 | |
| 訪問リハビリテーション | |
| 居宅療養管理指導 | |
| 通所介護 | |
| 通所リハビリテーション | |
| 短期入所生活介護 | |
| 短期入所療養介護 | |
| 施設サービス | 特別養護老人ホーム |
| 介護医療院 |
上記の介護サービスは、それぞれ特徴や利用料が異なります。
選ぶ際は、以下のポイントを考慮して選ぶとよいでしょう。
- 医療ケアに対応しているか
- 終身利用は可能か
- 立地や環境は適切か
- 面会はしやすいか
寝たきり老人が介護サービスを受ける際にかかる費用相場
寝たきりの方が介護サービスを利用する際、多くの方が気になるのが費用の目安です。
介護にかかる金額は、在宅で支援を受けるのか、施設へ入所するのかによって大きく異なります。
また、要介護度や利用するサービス内容によっても自己負担額は変わるため注意が必要です。
ここでは、寝たきり老人が介護を受ける際の費用相場について、在宅介護と施設入所それぞれのケースを紹介し、併せて施設利用料を抑える方法についても解説します。
在宅介護の場合
在宅介護の場合にかかる費用目安は、次のとおりです。
| 介護サービス費用 | そのほかの生活費 | 合計 | |
| 要介護4 | 17,000円 | 42,000円 | 59,000円 |
| 要介護5 | 21,000円 | 53,000円 | 74,000円 |
| 全体平均 | 16,000円 | 34,000円 | 50,000円 |
上記のとおり、要介護4よりも5のほうが介護にかかる費用が高くなります。
全体平均よりも高いことを踏まえると、介護度が高くなるほど、かかる費用も高額になることが分かります。
なお、こちらの費用のほかに日用品や衣類などが別途かかってくることを覚えておきましょう。
施設入所する場合
施設入所する場合にかかる費用目安は、次のとおりです。
| 介護サービス費用 | そのほかの生活費 | 合計 | |
| 特別養護老人ホーム | 31,672円 | 112,940円 | 144,612円 |
| 介護医療院 | 42,948円 | 59,100円 | 102,048円 |
出典:厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索 介護サービス情報公表システム」
通常であれば、施設入所でかかる月々の費用は、およそ10~15万円です。
しかし、寝たきりの方は介護度が上がる分、介護サービス費が高くなるため、かかる費用も高額な傾向です。
施設利用料の費用を軽減させるためには
寝たきりの方の介護にかかる費用は、ケースによって高額になる場合があります。
個々によっては「経済的に不安」と思われる方もいますが、いくつかの対応策を行えば、解決できるケースもあります。
具体的には、以下を検討するとよいでしょう。
● 所得控除を活用する ● 医療費控除を活用する ● 障害者控除が適用できるか確認する ● 世帯分離する ● 助成制度を活用する ● 生活保護を受給する ● ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみる |
いきなり制度を活用するのが不安な方は、まずは担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談すると、よいアドバイスが聞けるでしょう。
寝たきり老人にならないための予防も大切
一度寝たきりになると、介助される側もする側も大きな負担になります。
また、ほとんどのケースで回復は難しく、加えて介護サービスを受ける際の経済的な不安も感じやすくなるでしょう。
そのため、寝たきり老人にならないための予防も大切になってきます。
以下に、日常でできる予防法をまとめましたので参考にしてください。
● 1日15~30分程度の運動や筋トレを心がける ● 1日15分は日光浴する ● バランスのよい食事習慣を心がける ● ストレス発散方法を見つけておく |
寝たきりにならないためには、筋肉や骨の状態を維持する必要があり、そのためには運動や筋トレ、日光浴が役立ちます。
また、脳を守るためにはバランスのよい食事習慣が必要ですので、併せて意識していきましょう。
まとめ
本記事では、寝たきり老人とはどんな状態を指すのかを解説し、ケア方法や注意点、負担を減らす方法まで紹介してきました。
寝たきり老人の介護は、正しい知識と周囲のサポートを活用することで、負担を軽減しながら続けることが可能です。
無理にすべてを家族だけで抱え込むのではなく、介護保険サービスや助成制度、専門家の力を借りることも大切な選択肢の一つです。
今回紹介したケア方法や注意点、費用の目安を参考にしながら、ご本人と介助者の双方が少しでも安心して過ごせる環境を整えていきましょう。





