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介護士と介護福祉士の4つの違い!仕事内容や給与の違いなどを分かりやすく解説!

介護士と介護福祉士の4つの違い!仕事内容や給与の違いなどを分かりやすく解説!

介護職として働く中で「介護士と介護福祉士は何が違うのか?」と疑問に感じる方は多いでしょう。

どちらも利用者の生活を支える重要な仕事ですが、資格の有無や役割、求められるスキルには違いがあります。

特に、これから介護業界への就職・転職を考えている方や、キャリアアップを目指している方にとっては、その違いを正しく理解しておくことが大切です。

本記事では、介護士と介護福祉士の基本的な違いから、仕事内容や求められる人物像まで分かりやすく解説します。

また、介護福祉士の資格を取得するメリットや資格取得の方法も併せて紹介します。

介護士と介護福祉士の基本情報

まずは、介護士と介護福祉士それぞれの基本的な特徴を整理しておきましょう。

一見すると同じ「介護の仕事」に見える両者ですが、その位置づけや役割、求められる知識・スキルには明確な違いがあります。

ここでは、介護士と介護福祉士の特徴や違いを解説します。

介護士とは

介護士とは、高齢者や障がいを持つ方の日常生活を支える仕事に携わる人を指す一般的な呼称であり、必ずしも資格が必要というわけではありません。

主な業務は、食事や入浴、排泄といった身体的な介助に加え、掃除や洗濯、買い物代行などの生活支援が中心となります。

レクリエーション活動などを通じて心身の活性化を促す役割も担います。

未経験から始められる点が特徴ですが、資格を取得することで対応できる業務の幅が広がり、より専門的な支援が可能です。

介護福祉士とは

介護福祉士は、介護分野において唯一の国家資格であり、専門的な知識と技術を有する介護職員として位置づけられています。

資格を取得するには国家試験に合格する必要があり、一定の実務経験や養成課程の修了などが求められます。

業務内容は一般的な介護にとどまらず、利用者や家族への相談対応、他職種との連携、スタッフの指導などさまざまです。

介護現場の中心的存在として、より質の高いサービス提供に貢献する役割を担っています。

介護士と介護福祉士の4つの違い

介護士と介護福祉士は同じ介護の現場で働く職種ですが、資格や役割、待遇面などに明確な違いがあります。

どちらも利用者の生活を支える大切な存在である一方で、求められるスキルや責任の範囲は異なります。

ここでは、両者の違いを4つのポイントに分けて紹介します。

  • 保有資格の違い
  • 仕事内容の違い
  • 給与や待遇の違い
  • 転職のハードルの違い

それぞれを詳しく解説します。

保有資格の違い

介護士と介護福祉士の大きな違いとなる資格の有無について、もう少し踏み込んで見ていきましょう。

資格の違いは単なる肩書きの差ではなく、担当できる業務範囲や評価、将来的なキャリア形成にも大きく関わってきます。

介護業界で長く働き続けることを考えるのであれば、自身のキャリアビジョンと照らし合わせながら、資格取得の意義をしっかりと理解しておくことが重要だといえるでしょう。

介護士の場合

介護士は介護現場で働く人全体を指す呼び方であり、特定の資格を保有していなくても名乗れます。

実際に、未経験・無資格からスタートできる求人も多く、異業種からの転職もしやすいのが特徴です。

現場で働きながら実務経験を積み、徐々に知識や技術を身につけていくケースが一般的といえるでしょう。

ただし、無資格の状態では任される業務に制限がある場合もあります。

例えば、医療的ケアや専門性の高い介護業務に携わる機会が少なかったり、役職に就くための条件を満たせなかったりすることも少なくありません。

また、資格手当が支給されず給与面でも差が出やすいため、将来的にキャリアアップや収入向上を目指すのであれば、初任者研修や実務者研修などの資格を段階的に取得していくことが重要です。

介護福祉士の場合

介護福祉士は国家資格であり、所定の受験資格を満たした上で国家試験に合格し、登録を行った人だけが名乗ることができる専門職です。

介護分野における唯一の国家資格であるため、介護に関する高度な知識と技術、そして一定の実務経験を有している証明となります。

そのため、現場では信頼性が高く、利用者やその家族、さらには他職種からも頼られる存在です。

介護士と介護福祉士は同じ介護職であっても、資格の有無によって求められる役割や将来の可能性に大きな違いがあります。

仕事内容の違い

実際の業務内容の違いについて確認していきましょう。

基本的な介護業務は共通していますが、役割や求められる視点に違いがあります。

両者の違いを理解することで、自身がどのような働き方を目指すのか、より明確にイメージできるようになるでしょう。

介護士の場合

介護士は、利用者の日常生活を支える基本的なケアを中心に担当します。

具体的には、食事・入浴・排泄といった身体介護に加え、掃除や洗濯、買い物などの生活援助が主な業務です。

また、レクリエーションの企画や実施を通じて、利用者の心身機能の維持や生活の質の向上を図る役割も担っています。

基本的には、利用者と直接関わる現場業務が中心となり、一人ひとりの状態に合わせた細やかな対応が必要です。

日々のケアを通じて経験を積み重ねることで、観察力や対応力が養われ、介護スキルの向上につながっていきます。

現場での実践を通じて成長していく点が、介護士の大きな特徴といえるでしょう。

介護福祉士の場合

介護福祉士は、基本的な身体介護や生活援助に加え、より専門的かつ包括的な視点でケアを提供する役割を担います。

利用者の心身の状態や生活背景を踏まえた上で、より適切な介護方法を考えたり、ケアの質を向上させるための提案を行ったりすることも重要な業務の一つです。

利用者やその家族からの相談対応や、他職種との連携を図る調整役としての役割も求められます。

加えて、現場では後輩職員への指導や教育、チーム全体のマネジメントに関わることも多く、リーダー的な存在として活躍する場面が増えます。

介護福祉士は単なる実務担当にとどまらず、現場全体の質を高める中核的な役割を担う点が大きな特徴です。

給与や待遇の違い

働き続ける上で重要な給与や待遇は、資格の有無によって大きく差が生まれるポイントです。

介護業界では、専門性や担う役割の大きさがそのまま評価や報酬に反映される傾向があり、介護福祉士の資格を有しているかどうかは、その評価を左右する重要な要素となります。

将来の安定性やキャリア形成を考える上でも、収入面の違いはしっかりと理解しておくことが大切です。

介護士の場合

無資格や経験の浅い介護士は、給与が比較的低めに設定されていることが多く、資格手当なども少ない傾向があります。

厚生労働省の調査では、無資格の介護職員の平均給与は290,620円です。(月給・常勤の者)

ただし、現場で経験を積み、初任者研修や実務者研修などの資格を取得することで、昇給や手当の支給が見込めます。

勤務先によっては評価制度が整っている場合もあり、スキルや実績次第で収入アップを目指せる点も特徴です。

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護福祉士の場合

介護福祉士は国家資格を持つ専門職であり、資格手当が支給されることが一般的です。

厚生労働省の調査によると、介護福祉士の平均給与は350,050円とされており、無資格者と比べて約59,000円の差があります。

基本給や賞与も高めに設定される傾向があり、安定した収入を得やすい点が魅力です。

また、リーダー職や管理職への昇進機会も多く、役職手当などによりさらに収入を伸ばせる可能性があります。

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

転職のハードルの違い

最後に、転職のしやすさについて見ていきましょう。

介護業界全体として慢性的な人材不足が続いているため、介護士・介護福祉士いずれの立場であっても、他業種と比較すると転職のハードルは低く、比較的スムーズに新たな職場を見つけやすい状況です。

特に高齢化の進展に伴い、介護サービスの需要は今後も拡大が見込まれており、求人の安定性という点では大きな強みがある分野です。

介護士の場合

介護士は未経験歓迎の求人が多く、他業種からの転職もしやすい点が大きな特徴です。

無資格でも応募できる求人が豊富にあるため、介護業界への入り口としてハードルが低く、幅広い人が挑戦しやすい環境が整っています。

一方で、好条件の職場や給与水準の高い求人では、資格や実務経験が求められるケースも少なくありません。

そのため、まずは現場で経験を積みながら、初任者研修や実務者研修などの資格取得を目指すことで、転職の選択肢を広げていくことが重要です。

長期的なキャリア形成を意識することが、よりよい条件で働くためのポイントになります。

介護福祉士の場合

介護福祉士の資格を取得していると、転職市場において非常に有利な立場になります。

国家資格として専門性が高く評価されるため、即戦力として採用されやすく、待遇面や勤務条件のよい求人にも応募しやすくなります。

特別養護老人ホームや訪問介護、デイサービスなど、幅広い施設で需要があるため、職場の選択肢が大きく広がる点も魅力です。

また、リーダー職や管理職といったポジションへのステップアップも視野に入れやすく、キャリアアップを実現しやすい環境にあります。

安定した働き方と将来性を重視する方にとって、強みとなる資格といえます。

介護福祉士の資格を取得する4つのメリット

介護福祉士は、介護業界において高い専門性を証明できる国家資格です。

取得することで知識や技術の向上だけでなく、キャリアや待遇面にもさまざまなメリットがあります。

ここでは、介護福祉士の資格を取得することで得られる以下の4つのメリットを解説します。

  • 専門的な知識・スキルを体系的に習得できる
  • キャリアアップ・昇進につながる
  • 待遇や労働条件の向上が期待できる
  • ブランクがあっても職場復帰しやすい

各メリットについて詳しく見ていきましょう。

専門的な知識・スキルを体系的に習得できる

介護福祉士の資格取得を目指す過程では、介護に関する基礎から応用まで幅広い知識と技術を体系的に学べます。

身体介護の技術だけでなく、認知症ケアや心理面への配慮、医療との連携など、現場で求められる専門性を総合的に身につけられる点が大きな特徴です。

資格取得後は、理論に基づいた根拠ある介護を実践できるようになり、利用者一人ひとりに合わせた質の高い支援が可能になります。

キャリアアップ・昇進につながる

介護福祉士の資格を取得することで、現場内での役割が広がり、リーダーや主任などのポジションを任される機会が増えます。

後輩職員の指導やチームのマネジメント業務に関わることも多くなり、組織の中核として活躍が可能です。

また、実務経験を積むことでケアマネジャーなど上位資格への道も開けるため、将来的なキャリアの選択肢が広がります。

長期的にキャリア形成を考える上で大きな強みとなる資格です。

待遇や労働条件の向上が期待できる

介護福祉士の資格を持つことで、給与面や待遇の向上が期待できます。

多くの施設では資格手当が支給されるほか、基本給や賞与にも差が設けられているケースが一般的です。

また、国家資格であることから専門性が高く評価され、安定した雇用につながりやすい点も魅力です。

転職時にも有利に働くため、より条件のよい職場を選びやすくなります。

長く働く上で、経済的な安定を得られる点は大きなメリットといえるでしょう。

ブランクがあっても職場復帰しやすい

介護福祉士は全国で通用する資格であるため、一度現場を離れても再就職しやすいのが特徴です。

出産や育児、家庭の事情などでブランクがあっても、資格と経験があれば即戦力として評価されやすくなります。

また、介護業界は慢性的な人材不足であることから、資格保有者への需要は常に高い状態です。

復帰後も研修制度が整っている職場が多く、安心して仕事に戻れる環境が整っている点も大きなメリットといえるでしょう。

介護福祉士の具体的な仕事内容

介護福祉士は、利用者の生活を支えるだけでなく、専門職として多角的に関わる役割を担っています。

身体介護や生活支援に加え、相談対応やチーム運営など業務は多岐にわたります。

ここでは、主な仕事内容を分野ごとに解説します。

  • 身体介護業務
  • 日常生活を支える援助業務
  • 利用者や家族への相談・アドバイス業務
  • 社会参加を促す支援業務
  • スタッフの指導やチームマネジメント業務

それぞれ詳しく見ていきましょう。

身体介護業務

身体介護は、利用者の身体に直接触れて行う支援全般を指します。

食事や入浴、排泄、更衣、移動など、日常生活に欠かせない動作を安全に行えるようサポートするのが主な役割です。

単に手助けをするだけでなく、利用者の残存能力を引き出すことも重要であり、声かけや見守りを通じて自立を促します。

また、体位変換や服薬介助なども含まれ、利用者の健康状態を把握しながら適切なケアを提供することが求められます。

日常生活を支える援助業務

生活援助は、利用者が安心して日常生活を送れるよう支える業務です。

食事の準備や掃除、洗濯、買い物といった家事全般をサポートし、生活環境を整える役割を担います。

ただし、すべてを代行するのではなく、利用者が自分でできることは継続できるよう支援することが重要です。

リハビリの観点からも、自立した生活を維持するための関わりが求められ、利用者の状況に応じた柔軟な対応が必要とされます。

利用者や家族への相談・アドバイス業務

介護福祉士は、専門的な知識をもとに利用者本人やその家族に対して助言やサポートを行います。

介護保険制度や要介護認定に関する相談、適切なサービスの選択、福祉用具の活用方法など、多岐にわたる内容に対応します。

また、今後の生活や介護方針について不安を抱える家族に寄り添い、安心して介護を続けられるよう支援する役割も重要です。

信頼関係を築きながら、適切な情報提供を行うことが求められます。

社会参加を促す支援業務

介護福祉士は、利用者が社会とのつながりを保ち、生活に楽しみや生きがいを持てるよう支援する役割も担います。

レクリエーション活動や外出支援、地域との交流の機会づくりなどを通じて、孤立を防ぎ、心身の活性化を図ります。

また、個々の興味や関心に合わせた活動を提案することで、生活の質の向上にもつながるでしょう。

単なる生活支援にとどまらず、利用者の人生を豊かにする関わりが重要です。

スタッフの指導やチームマネジメント業務

介護福祉士は、現場の中心的存在としてスタッフの指導やチーム運営にも関わります。

新人職員への教育や業務のフォロー、適切な人員配置の調整などを行い、現場全体のサービス品質を維持・向上させる役割を担います。

また、管理職との連携を図りながら現場の課題を共有し、改善に向けた取り組みを進めることも重要です。

チームワークを重視しながら、円滑な運営を支える存在として活躍します。

介護福祉士に向いている人の特徴

介護福祉士は専門性の高い職種であり、単に知識や技術を身につけているだけでなく、日々の関わりの中で相手に寄り添う姿勢や人間性も強く求められます。

介護の現場では、利用者が言葉にできない不安や不快感を抱えていることも少なくありません。

そのような状況において、表面的な言動だけで判断するのではなく、背景にある感情や状態をくみ取ろうとする姿勢が、質の高いケアにつながります。

ここでは、介護福祉士に向いている人の特徴について詳しく解説します。

責任感を持って行動できる

介護の現場では、日常的なケアの一つひとつが利用者の安全や健康に直結するため、常に責任ある行動が求められます。

たとえ小さなミスであっても重大な事故につながる可能性があるため、自分の行動に対して責任を持ち、慎重に判断できる人が向いています。

介護はチームで行う仕事であるため、自分の役割を理解し、最後までやり遂げる姿勢も重要です。

利用者の生活を支えているという意識を持ち、誠実に取り組める方は、介護福祉士として信頼されやすいでしょう。

広い視野で物事を捉えられる

介護福祉士には、目の前の状況だけでなく、利用者の生活全体を見渡す視点が求められます。

身体的な状態だけで判断するのではなく、精神面や生活環境、家族関係、経済状況など多角的に考えることで、より適切な支援につなげられるでしょう。

将来の変化を見据えたケアを考えることも重要であり、長期的な視点で行動できる力が必要です。

現場では他職種との連携やチームワークも不可欠なため、周囲の状況を把握しながら柔軟に対応できる広い視野を持つ人が向いています。

指導やサポートが得意

介護福祉士は、現場での実務に加え、後輩職員の育成や指導に関わる機会も多い職種であるため、新人職員や実習生に対して、技術や知識を分かりやすく伝える力が求められます。

チーム全体のレベルを高めるために、周囲をサポートしながら働く姿勢も重要です。

これまでの経験を共有し、相手の成長を支えることにやりがいを感じられる人は、介護福祉士として活躍しやすいでしょう。

指導に関わることで自身の振り返りにもつながり、さらなる成長を実感できる点も魅力です。

介護士に向いている人の特徴

介護士は、利用者の生活に寄り添いながら日常を支える仕事であり、専門的な知識だけでなく人柄や考え方も重要とされています。

業務の中では多くの人と関わり、身体的・精神的な負担も伴うため、自分の性格や適性を理解しておくことが大切です。

ここでは、介護士に向いている人の特徴について詳しく解説します。

人と接することが好き

介護士は、利用者やその家族、同僚、他職種スタッフなど、多くの人と関わりながら仕事を進める職種です。

日々の何気ない会話や声かけが信頼関係の構築につながるため、人と接することを苦に感じない方は大きな強みとなります。

また、高齢者の方と接する機会が多いため、相手の話を丁寧に聞き、気持ちに寄り添う姿勢も重要です。

コミュニケーションを通じて安心感や信頼感を与えられる人は、利用者との関係性を築きやすく、現場でも重宝されるでしょう。

人の役に立つことにやりがいを感じる

介護の仕事は、利用者の生活を直接支えるという社会的意義の高い仕事です。

日々のケアを通じて「ありがとう」と感謝される場面も多く、その積み重ねが大きなやりがいになります。

人の役に立つことに喜びを感じられる方は、忙しい業務や大変な場面でも前向きに取り組むことができ、仕事へのモチベーションを維持しやすいでしょう。

また、利用者の生活が少しでもよくなることに達成感を感じられる人は、長く安定して働き続けやすい傾向にあります。

気持ちを切り替えて前向きに行動できる

介護現場では、利用者の体調変化や看取りなど、精神的に負担の大きい出来事に直面することもあります。

そのため、一つひとつの出来事に引きずられすぎず、気持ちを切り替えて前向きに行動できる力が重要です。

仕事とプライベートを上手に分け、ストレスをため込まない工夫ができる人は、心身のバランスを保ちながら長く働けるでしょう。

困難な状況でも柔軟に対応しようとする姿勢は、チームの中でも信頼を得やすく、職場環境にもよい影響を与えるでしょう。

体力があり、身体を動かすことに抵抗がない

介護の仕事は、利用者の移乗や歩行の補助、入浴介助など身体を使う場面が多く、一定の体力が求められます。

近年は福祉用具の導入によって負担軽減が進んでいるものの、日常的に体を動かす仕事であることに変わりはありません。

入所施設では夜勤がある場合もあり、不規則な勤務に対応できる体力や生活管理能力も必要です。

身体を動かすことが苦にならず、体力に自信がある人は、無理なく業務をこなすことができ、安定した働き方につながります。

相手の立場で考えることができ思いやりがある

介護士には、利用者の気持ちを理解し、寄り添った対応をする力が求められます。

言葉で意思を伝えることが難しい方も多いため、「何をしてほしいのか」「どうすれば安心できるのか」を考えながら行動することが重要です。

体調の小さな変化や危険の兆候に気づく観察力も必要とされます。

相手の立場に立って考えられる人は、利用者に安心感を与えることができ、信頼関係を築きやすくなります。

思いやりを持って行動できる人ほど、介護の現場で大きなやりがいを感じられるでしょう。

介護福祉士の資格を取得する4つの方法

介護福祉士は国家資格であり、取得するためには定められたルートを通じて受験資格を得る必要があります。

進学や就業状況によって選べる方法が異なるため、自分のライフスタイルやキャリアプランに合ったルートを選択することが重要です。

ここでは、介護福祉士の資格を取得する4つの方法を紹介します。

  • 福祉系の高校から取得するルート
  • 実務経験を積んで目指すルート
  • 養成施設を経由して取得するルート
  • EPAルート

それぞれ詳しく見ていきましょう。

福祉系の高校から取得するルート

福祉系の高校に進学し、所定の科目や単位を修了することで、卒業時に国家試験の受験資格を得ることができるルートです。

高校在学中から介護の基礎知識や技術を学べるため、早い段階で専門性を身につけられるのが大きなメリットといえます。

また、福祉系特例高校を卒業した場合でも、卒業後に一定期間の実務経験を積むことで受験資格を得ることが可能です。

若いうちから介護職としてのキャリアをスタートしたい方に適したルートです。

実務経験を積んで目指すルート

現在、もっとも一般的とされているのが、介護現場で働きながら資格取得を目指す方法です。

具体的には、対象となる施設や職種で従業期間3年以上(1,095日以上)かつ従事日数540日以上の実務経験を積み、その上で介護福祉士実務者研修(450時間)を修了することで受験資格が得られます。

働きながらステップアップできるため、未経験から介護業界に入った方や、他業種から転職した方にも現実的なルートです。

現場経験を積みながら学べるため、実践力を高めやすい点も特徴です。

養成施設を経由して取得するルート

大学や短期大学、専門学校などの介護福祉士養成施設に通学し、所定のカリキュラムを修了することで受験資格を得る方法です。

普通科高校卒業者の場合は原則2年以上の通学が必要となりますが、福祉系学部の卒業者などは1年以上で受験資格を得られるケースもあります。

体系的に知識と技術を学べるため、基礎からしっかり理解したい方や、将来的に専門職としてキャリアを築きたい方に向いています。

学習環境が整っている点も大きな魅力です。

EPAルート

EPA(経済連携協定)に基づくルートは、外国人が日本で働きながら介護福祉士資格の取得を目指す制度です。

対象国はインドネシア・フィリピン・ベトナムの3カ国となっています。

候補者は受け入れ施設で介護業務に従事しながら研修を受け、一定期間内に国家試験の合格を目指します。

介護人材不足の解消に貢献する制度として注目されており、現場では国際的な人材育成の役割も担っています。

介護士・介護福祉士以外の介護業界の資格

介護業界では、介護士や介護福祉士以外にもさまざまな資格があり、それぞれ役割やレベルが異なります。

資格を取得することで担当できる業務の幅が広がるだけでなく、キャリアアップや待遇改善にもつながる点が特徴です。

ここでは、介護士・介護福祉士以外の資格について、分かりやすく解説します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の基本を学ぶための入門資格であり、未経験者が最初に取得するケースが多い資格です。

食事や入浴、排泄といった基本的な身体介護の方法に加え、利用者との接し方や安全管理など、現場で必要な基礎知識を体系的に習得できます。

資格がなくても働くことは可能ですが、取得しておくことで担当できる業務が広がり、より自信を持って仕事に取り組めるようになります。

これから介護職を目指す方にとって、スタートラインとなる重要な資格です。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、初任者研修よりも一歩進んだ内容を学ぶ中級レベルの資格です。

介護過程の理解や医療的ケアの基礎など、より専門性の高い知識を身につけられます。

介護福祉士実務者研修を修了することは、実務経験ルートで介護福祉士国家試験を受験するための必須条件でもあります。

また、修了者は訪問介護事業所においてサービス提供責任者として配置される場合があり、役職の幅が広がります。

将来的に介護福祉士を目指す方にとって、非常に重要なステップとなります。

ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーは、利用者一人ひとりに適した介護サービス計画(ケアプラン)を作成し、サービス事業者との調整を行う専門職です。

取得には、介護福祉士などの資格を持った上で5年以上の実務経験が必要となり、さらに都道府県が実施する試験に合格した後、さらに実務研修を修了しなければなりません。

現場での介護だけでなく、相談支援やマネジメント業務も担うため、より高い専門性と責任が求められます。

介護職として経験を積んだ後、キャリアアップを目指す方に適した資格です。

認定介護福祉士

認定介護福祉士は、介護福祉士の上位に位置づけられる民間資格であり、より高度な知識や実践力、指導力を備えた人材の育成を目的としています。

取得には一定の実務経験に加え、専門的な研修の修了が求められます。

現場ではリーダーとしてチームをまとめたり、新人教育や指導を担当したりするなど、組織全体の質を高める役割が期待されます。

将来的に管理職や教育担当として活躍したい方にとって、大きな強みとなる資格です。

介護福祉士・介護士に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、介護福祉士・介護士に関するよくある質問を取り上げ、それぞれの疑問に対して実務や現場の視点も踏まえながら分かりやすく解説します。

介護士は国家資格になる?

介護士という言葉は資格名ではなく、介護現場で働く人を広く指す呼称です。

資格を持っていなくても介護業務に携わることは可能であり、「介護士=国家資格保有者」という意味ではありません。

一方で、介護分野における国家資格として位置づけられているのが介護福祉士です。

介護福祉士は、一定の実務経験や養成課程を経て国家試験に合格した人だけが名乗れる資格であり、専門性の高さを証明するものです。

このように、介護士は職種の総称、介護福祉士は国家資格という明確な違いがあります。

介護福祉士になるためには?

介護福祉士になるためには、国家試験の受験資格を得た上で試験に合格する必要があります。

受験資格を得る方法としては、養成施設に通うルートや、介護現場で一定期間の実務経験を積み実務者研修を修了するルートなどが一般的です。

いずれの方法でも、介護に関する知識や技術を体系的に学び、現場での経験を積むことが求められます。

国家資格であるため難易度は決して低くありませんが、取得することで専門職としての評価が高まり、キャリアアップや待遇面での向上も期待できる資格です。

人と話すのが得意でなくても大丈夫?

介護の仕事ではコミュニケーションが重要とされますが、必ずしも会話が得意である必要はありません。

利用者の中には言葉で思いを伝えることが難しい方も多いため、むしろ表情やしぐさ、体調の変化などを細かく観察する力が求められます。

また、相手の立場に立って考えられる思いやりの気持ちや、丁寧に寄り添う姿勢があれば、会話が苦手でも十分に活躍できます。

まずは笑顔で挨拶をする、相手の話をしっかり聞くといった基本を意識することで、自然と信頼関係を築けるようになるでしょう。

介護福祉士の主な就職先は?

介護福祉士は専門性の高い資格であるため、幅広い施設や事業所での活躍が可能です。

代表的な就職先としては、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなどの入所型施設があります。

加えて、障がい者支援施設や就労支援事業所など、障がい福祉分野でも活躍の場が広がっており、対象となる利用者の特性に応じた支援が求められます。

これらの職場では看護職やリハビリ職、ケアマネジャーなど多職種と連携しながら支援を行うため、専門知識だけでなくチームワークやコミュニケーション能力も重要なポイントです。

介護士と介護福祉士の給料の違いはどのくらいある?

介護士と介護福祉士では、資格の有無や担当できる業務の範囲が異なるため、給与面にも差が生じる傾向にあります。

介護福祉士は国家資格保有者として専門性が評価されるため、基本給が高めに設定されているほか、資格手当や役職手当が支給されるケースも多く見られます。

前述のとおり、厚生労働省の調査によると、無資格の介護職員の平均月給は約29万円、介護福祉士の平均月給は約35万円です。

経験年数や勤務先によって変動はあるものの、資格取得が収入アップに直結しやすいのは大きなメリットです。

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

まとめ

本記事では、介護士と介護福祉士の違いをはじめ、仕事内容や給与、資格取得方法、向いている人の特徴まで幅広く解説しました。

介護士は無資格からでもスタートできる一方で、介護福祉士は国家資格として専門性が高く、キャリアアップや収入面でのメリットが大きい点が特徴です。

また、実務者研修やケアマネジャーなどの関連資格を取得することで、より多様な働き方や職種に挑戦することも可能になります。

自身の目標やライフスタイルに合わせて資格取得やスキルアップを進め、長く安定して活躍できるキャリアを築いていくことが、将来的な安定につながるでしょう。