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【ROOTS】夢は、「上沢のばあば」になることです

【ROOTS】夢は、「上沢のばあば」になることです

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。

 

ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!

 

今回紹介するのは 上沢事業所 階戸 ひろみ(カイト ヒロミ)さん

2026年6月に正社員入社。派遣社員として病院や施設、デイサービス等でキャリアを重ねてこられた階戸さんが、1対1の訪問介護に踏み出すに至った背景や、今後の展望等について、色々とお話を伺ってきました。

 

ターニングポイント

-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-

手っ取り早く言うと、第二の人生の始まりがきっかけですね。私は子供が4人いて、孫も3人いるんですけど、一番下の子の成人式が終わったタイミングで離婚することになったんです。しかも話し合いをしたその日に、「お世話になりました」って言うて、本当に身一つで家を出たんです。お金も仕事も行くあてもなかったんですけど、地元の10代の頃からのお友達のお家に一旦泊めてもらえることになって、そこで1ヶ月くらいお世話になりながら、住むところを探してもらい、家電を買うためにお金を貸してもらいなんていう形で、周りに沢山助けられながら第二の人生をスタートさせました。それから、働かないと食べていけないので、「さて私に何ができるだろう?」ってハローワークに通ったりしながら考えたんですね。もともと美容師として働いていた期間があったんですけど、子供たちを育てていくにはお給料が安かったので、ほとんど資格を生かしたことが無いまま、家計のために工場とかで働いてきたんです。周りからは、「美容師に戻ったらいいのに」ってよく言われていたんですけど、大分ブランクもあるしどうしようって悩んでいた矢先に、母親が倒れてしまったんです。不幸続きで、本当にどん底って感じでしたね。もう母は亡くなったんですけど、生前の母を介護してくれていた人たちを見ていたときに、「あれ、ワンチャン私その仕事向いているかも?」って思える瞬間というか、ノリ?みたいなものがあって、それで介護の仕事について色々と調べていくうちに、「介護美容」っていう分野もあることを知ったんです。で、介護美容の方って、意外と介護士の資格を持っていないことが多いみたいで、「私これで介護士の資格まで取れたら、国家資格2つも持ってて、めっちゃかっこいいんちゃう?」ってスイッチが入ったんです。それに、色々心配かけている子供たちにも、「オカンはちゃんと頑張っとうで」って姿も見せられるかなと思ったんで、「介護士の資格を取ろう」っていうのが目標になったんです。

 

専門職としてのこれまで

-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-

最初は無資格でも働けるということと、あと派遣会社さんの方から、「病院の看護助手をすれば、この仕事が向いているかどうかを見極めることができる」ってアドバイスされたこともあって、病院で4ヶ月勤めました。最初の数日は先輩とペアになって入院患者さんのお世話に当たりながら、実践を通して学ばせてもらうような感じでしたが、3日目位からはもう一人でオムツ交換とかをするようになっていて、テンパりっぱなしでしたよ。それでも、この持ち前の明るさで何とか乗り越えていくうちに、始めは、「うわ!排泄物の臭い無理や、どうしよ」なんて思ったりしていたのが、慣れというのは怖いもんで、いつの間にかに気にならなくなって、「ちゃんときれいにしてあげよう」って気持ちの方が大きくなっていきました。派遣にもかかわらず本当に色々な経験をさせてもらえる病院だったので、それこそエンゼルケア(亡くなった後に行う死後処理・死化粧等)まで手伝わせてもらったりしましたが、大泣きしながら立ち会ったのを覚えています。経験を積むほど、「もう長くないだろうな」っていうのがご本人の様子から分かるようになっていって、顔を見るだけで涙が出てきそうになるような時期もありましたが、こういうことは病院に限らず、これから先どんな環境で働いていても、この仕事をする限りはついて回るものだから、ちゃんと向き合っておこうって思うようになりました。それくらい沢山のことを学ばせてもらえる、すごく人間関係にも恵まれた職場だったんですが、派遣期間満了のタイミングで人員が足りていたこともあり、継続更新できずに、次に紹介された先に移ることになりました。派遣で働く以上、契約期間(2ヶ月)ごとの職員さんの過不足状況次第で契約を更新してもらえたりしなかったりするので、病院勤め以降も、施設で4ヶ月、デイ(通所介護)で4ヶ月、施設で6ヶ月という具合に、転々とするような形で働いてきました。介護職として、ご利用者に対して感情移入したらダメなんですけど、私は自分が携わっている人を大事にしたいって思いが強くなってしまう性格なので、お一人お一人に対して真剣になりすぎてしまうところがあるんです。なので、何かあれば辛さも人一倍なんですけど、そのスタイルを貫いてきたので、どんなに環境が変わっても、相手がどなたでも、接し方を変えずにこれまでずっとやってきました。病院時代に沢山の経験をさせてもらったおかげで、施設時代なんかは、看取り期の方がいらっしゃっても、ご本人の前では泣かないように振舞えるようになって、その分、「今何をしてあげられるだろう」っていうことを深く考えられるようになりました。実際102歳のおばあちゃんがいよいよっていう時に、甘い物がお好きな方だったんで、最後になにかしてあげられないかと、「スポーツドリンクをゼリーにしてあげて良いですか?」って提案したことがありました。せいぜいそれで口を湿らせてあげる程度ではあったんですけど、「美味しい」って言葉をいただけたんです。亡くなったのはその翌日でしたが、後悔なく見送ることができました。一歩踏み出すことの大切さを実感できた経験でしたね。デイでの経験も含めて1対複数の環境での介護を色々と経て、また次の派遣先を紹介してもらえるとなった時に、「正社員で働くことに挑戦してみたい」って思ったんです。自分の年齢のこともあるので、チャレンジするなら今の内かなと思って、転職エージェントさんに相談しました。条件としては、夜勤なし、日曜日は絶対に休みたい、ってことを伝えたら、必然的に施設系は該当しなくなるので、そこで提案されたのが訪問介護だったんです。どうせやるなら一通りのことをやり切りたい性格も後押しして、1対1のご自宅での介護の世界に飛び込んでみることにしたんです。

ケアリッツへの転職

-ケアリッツに転職してみていかがですか-

先ず何よりも、この4月にできたばかりっていうのが良かったんです。たとえばこれが、オープンしてから1年とかだったら、多分お世話になろうとは思わなかったと思います。これからみんなで一緒にゼロから盛り上げていこう!っていう働き方が想像できたからこそ、ケアリッツで頑張っていこうって思えましたね。入ってみて感じたのは、とにかく皆さん優しくて人が良いってことです。若い世代が多い中で、自分の人生経験や介護業界での経験を生かして、色々と伝えていけることがあったらいいなと思っていますし、実際に頼ってもらえてもいるので、ありがたいなって感じています。1対1の介護と言っても、最初は同行がついてくれてお手本を見せてくれますし、自信が持てるようになるまでは二度、三度と同行をつけてもらえるので、「もう一人でも大丈夫だね」って言ってもらえる頃には、ご利用者さんとすっかり打ち解けていて、「また来てねひろみちゃん!」って言ってもらえるくらいフレンドリーな関係になっているんで、変な緊張や不安はないというか、むしろちょっと図々しいくらいの感じで訪問させてもらっています。それで訪問から戻ってくると、他のスタッフさんに、「また今日も褒められてん」とか、「ひろみちゃんじゃないと嫌って言われてん」とかって自慢しながら、楽しくやらせてもらっています。1対複数では楽しみ切れなかったことを、大満喫していますね。自転車移動なんで、特にこの時期は日焼け対策がマストなのと、まだ慣れてないせいもあるんでしょうけど、全身が筋肉痛ってところが強いて言えば悩みどころなくらいで、他にストレスらしいストレスはないです。これだけ毎日自転車こいでるのに、6月1日に入社してこれまでに2.5㎏肥えたのだけが謎なくらいです。友達からも、「ふつう痩せるやろ?」ってよく言われます。私はどん底まで落ちて這い上がってきたので、今のこの状態を維持していくためにも、笑顔は絶やさないでいようって決めているんです。笑顔でいれば自然と周りも幸せな気分になりますし、それを見て自分も幸せになれますし、それはご利用者にも伝わっていって、皆が楽しく過ごせるようになりますからね。そういう自分の価値観が最大限生かせる環境なので、この道に進んで、訪問介護にたどり着いて大正解でした。周りからも、「最近あんたほんまに生き生きしてるな!」ってよく言われるようになりましたし!

これから

-今後の目標を聞かせてください-

自分の年齢を考えると、上を目指してどんどん出世していくっていう感じではないので、若い人たちをサポートしていければなって思っています。そのためにもサ責(サービス提供責任者)までは経験しておきたいなって思っているので、再来年の介護福祉士受験に合格するっていうのが、先ずは直近の目標ですね。ただ、もう、本当に勉強が苦手なので、周りにも、「3回は受けるからね!」って今から言っています。あと、いきなりサ責の業務ができるようになるとも思っていないので、社内に新しくできたサ責の手伝いをするポジション(サービスアシスタント)の試験は先に受けておいて、サ責になった時のイメージを固めていければ良いなって思っています。それで一層頼られる存在になって、夢は、「上沢のばあば」になることです。「オカン」だと、「あれせえ、これせえ」って口うるさい存在になってしまって煙たがられてしまうんで、みんなから好かれるおばあちゃん的なポジションが理想なんです。あと、これは叶ったらラッキーくらいな目標ですけど、そのうち介護ができるほどは体が動かなくなる時も来ると思うので、社内で訪問美容の部門が立ち上がったら手を挙げたいなって考えています。管理者さんにはしょっちゅう、「訪問美容部門立ち上げないんですか?」って伝えてるんですけどね。今はとにかく訪問介護が楽しくて仕方がないので、浴衣着て出かける休日の昼呑みでメリハリつけながら、「よっしゃ明日からもがんばるで!」って感じで、笑顔を絶やさずにやっていこうと思っています!

「笑う門には福来る」を体現されているかのような階戸さん。本当にしんどい時期でも、笑顔を絶やさずに、ご縁を大切にしながら歩んでこられた結果が今の、「楽しくて仕方ない」日々に繋がっているのでしょうね。周囲を巻き込む底なしの明るさに、スタッフやご利用者も沢山救われていることでしょう。貴重なお話、本当にありがとうございました!