【ROOTS】「体が動くうちに経験しておきたい」って思うようになっていったんです

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。
ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!
今回紹介するのは 中野坂上事業所 関根 美羽(セキネ ミウ)さん
2023年4月に新卒入社。大学では社会学を専攻し、就職活動中は営業職など介護とは関係のない業種を見ていた関根さんが、なぜ介護業界への就職を決めるに至ったのか等、色々とお話を伺ってきました。
ターニングポイント
-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-

中学生の頃に、近くに住んでいたひいおばあちゃんが施設に入所したことが、介護に興味を持つきっかけになりました。しょっちゅう会いに行っていたんですけど、その施設がすっごくいいところで、職員さんがみんな優しくて、その働く姿を見ているうちに、「介護職っていいな」って淡い憧れを抱くようになりました。ひいおばあちゃんはその後、施設で看取りまでしていただいたんですが、家族だけでなく、職員さんたちも一緒になって泣いてくださったのが印象的でしたね。それからは特に福祉に縁があるようなことはなく、大学も進路を幅広く選択しやすい社会学部を選んで、何をしたいということもなく、就職活動の時期をむかえました。コロナ禍で、通学はほぼしていなかったので、同級生と就活相談をし合うようなことはほとんどなく、何となく気になった会社にエントリーして、面接を受けていました。営業職などでいくつか内定をもらっていたんですが、やりがいっていう部分が満たされず、どうも内定の承諾に踏み切れずにいたんです。そんな折、「そういえば、介護なんてどうだろう」と中学の頃の想いが浮上してきたんですよね。なんというか、「体が動くうちに経験しておきたい」って思うようになっていったんです。それで介護職について情報や求人を調べたんですが、施設勤務は自分には合わなそうという印象を受けました。一番の理由は、やっぱり夜勤があることですね。自分の生活も大事にしながら働きたかったので、生活リズムが崩れてしまいそうな要素はどうしてもネガティブに映ってしまいました。それで選択肢にあがってきたのが訪問介護で、ケアリッツの説明会に参加し、選考に進むにつれて、訪問介護の働き方についての理解が深まっていき、「これならできそうだぞ」と思うようになりました。気付けば、「ここで働けるなら他はいいや」っていう気持ちになり、内定を頂いたタイミングで、他の企業さんからの内定は全てお断りして、今に至っています。進路を介護に振り切った時点で、国家資格(介護福祉士)は絶対に取りたいって思っていて、でもワークライフバランスも大切にしたかったので、自分の生活を守りつつ、介護の専門的な技術や知識が身に付いて、国家資格の受験要件まで満たせるっていう、業界も業態も一番私の理想にぴったりだったのがここだったんですよね。
専門職としてのこれまで
-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-

世間一般では、「めちゃくちゃきつい仕事」っていうイメージが強いと思うんですけど、ある程度慣れてしまえばそんなこともないのになって感じています。もちろん、最初は大変でしたよ。入社前の研修で、同期同士で散々介護技術の練習はしてきましたが、初めて「本物のご利用者」の体に触れて自分の力で動かすっていう、その責任の重さがものすごく怖かったです。練習は多少失敗したって、相手が自分で姿勢を立て直したりできますけど、本番はそうはいきませんからね。なので、排泄とか入浴とかそういうことじゃなくて、他人の体に触れるっていうことそのものが、私にとっての最初の壁でした。初めて触れたご利用者のことは一生忘れないと思います。内容としてはベッド上でのオーソドックスな排泄介助だったんですけど、全然関係のない足のつま先から触ってみたのを鮮明に覚えています。それでも、先輩に同行についてもらいながら経験を重ねていくうちに、段々と触れ慣れていって、楽しいことの数を数えられるようになっていきました。それこそ駆け出しの頃は、見て分かるくらいのこちらの緊張がご利用者に伝わって、そのせいでご利用者が明らかに身構えているのが伝わってきて、お互い睨み合いというか、探り合うような関係だったご利用者でも、どっしり構えられるようになったら、相手の反応が、「今日もよろしく!」みたいな感じに変わっていったっていうような経験が増えていくようになったんです。あと、他人の家にあがるっていうのも思った以上にハードルが高かったです。ルールとかやり方の好みとかが行くお宅ごとに全部違うので、それに合わせていくっていうのがなかなか大変だったんですけど、これも繰り返し訪問していくうちに、行く先ごとにチャンネルを変えられるようになっていったので、今では新しいご利用者のところに行くのが楽しみで仕方ないです。やっぱり場数を踏むって大事ですね。
段々と同行の方のサポートなしでも対応しきれるようになってきて、じゃあいよいよ一人立ちをしてみようってなった最初のお宅で、訪問したらご利用者が亡くなられていたことがありました。全く想像もしていなかったので、人生で一番っていうくらいに慌てましたね。認知症のあるお一人暮らしの方でしたが、何かのはずみでベッドのヘッドボードにもたれかかるように倒れてしまったらしく、そのまま身動きが取れずに窒息してしまったようで、テレビも電気も点いたままのお部屋で事切れていらっしゃいました。どんなに毎日訪問して気にかけ続けていても、こんなちょっとしたことで人の命は終わってしまうんだなっていうことをめちゃくちゃ実感した出来事でした。結局救急車を呼んで病院に運んでもらいましたが、泣き崩れるご家族と一緒に待合にいる時間や、第一発見者なので警察での事情聴取を受けている時間など、「私は今どんな心境でいればいいんだろう」って、頭の中で思考が全然まとまりませんでした。ただ、あの時の経験が私を強くしてくれたのは間違いないですね。精神面はもちろんですが、専門職としての責任感も強くなった実感があります。退室するときに言い添える、「また来ますね」の一言も、「また」が来ないかもしれない可能性を知ってからはすごく丁寧に言うようになりましたし、これで最後であっても悔いのないところまでやり切ったのか?ということを常に意識しながらお一人お一人のご利用者と向き合えるようになりました。もちろん、対峙したその当日はメンタルボロボロでしたよ。でも、同じ事業所の先輩2人が朝まで一緒に呑んでくださって、ご自身が経験した看取りのエピソードやその時の心境、それこそ、「自分のせいで亡くなったんじゃないかって、自分を責めたりした」っていうお話なんかをたくさんしていただけたおかげで、「そっか、みんな似たような思いを経験してきてるんだ」、「だから先輩たちってあんなにすごいんだ」っていう気持ちになって、前を向くことができました。しばらくは訪問する度に、「また亡くなっていたらどうしよう」って怖くなることもありましたが、「みんな経験しているんだ」っていうことが支えになって乗り越えることができました。本当に心強かったですね。訪問介護はご利用者の生活に寄り添う仕事ってよく言いますけど、生活って、「生きるための活動」なんですよね。だから、日々の家事や身の回りのお手伝いをしながら、その人の人生や命にも関わっている仕事なんだということを、これから目指す方にも知っておいてほしいなと思います。
ケアリッツへの就職
-ケアリッツに就職してみていかがですか?-

就活の軸でもあったワークライフバランスがしっかりとれていることが、まずありがたいですね。他の会社に就職した友達の話なんかを聞いていると、残業は当たり前、終電で帰る、なんていうことをよく耳にするので、普通に家に帰って、お風呂に入って、ご飯を作って、ゆっくりそれを食べて過ごせる日々って本当に恵まれているなって実感しています。あと公休日以外の休みが取りやすいのも良いですね。毎週のようにスキューバダイビングに行ったり、好きなアーティストのライブに参戦したりするのが最高のリフレッシュになっているので、有給の相談をすると二つ返事で了承してもらえるのがとにかくありがたいです。


一緒に働いている方々は魅力だらけと言いますか、初めての看取りの時にもたくさんの先輩職員が支えてくださいましたし、ずっと同行で私に介護のノウハウを教えてくださっていた方は、今でも私の目標というか、「いつかこうなりたい!」って憧れている方ですし、入社当初にお世話になった管理者さん(現在は鷺ノ宮の管理者)は、プライベートでも中野区に貢献されている方で、区のボランティア団体に所属されているんです。以前そのご縁で、中野区で働く若手介護職へのインタビューを受けさせてもらって、広報誌に載ったことがあるんです。入社当初から散々お世話になってきた管理者さんだったので、せめてもの恩返しと思って引き受けたんですが、できあがった広報誌を家族に見せたらすごく喜んでました。おばあちゃんと母と私の女子3人で出かけるくらいに仲が良いので、家族が喜んでくれるのは私も嬉しくなります。本当に、貴重な経験をさせてもらいました。

ケアリッツは職員の平均年齢の若さが特色ですが、最初は、「若いからこそなめられるのでは?」と思っていたところがありました。やっぱり介護って、ベテランの主婦さんみたいな人物をイメージしがちなので。でも実際働いてみて、それこそ他社の訪問介護の職員さんと話したりすると、「介護職員の高齢化が進んで、いよいよ撤退しなければいけなくなった」とか、「職員同士で一緒に呑みに行くことなんてない」とか、思っていたよりも明るいトピックが少ないような印象を受けたんです。そういう話を聞くたびに、「ケアリッツってすごいんだ!」って実感できるようになっていって、今では強みとして堂々と胸を張れるようになりました。
実は一時ちょっと疲れて、続けるかどうか悩んだ時期もありました。当時住んでいたところが遠かったので、通勤の疲れもあったんですが、異動等の配置換えでベテランの層が他の事業所に行ってしまい、難易度の高いケアを私が一手に引き受けなければならなくなったことが大きかったですね。介護福祉士国家試験の受験要件を満たすまであと1年半っていうくらいのタイミングだったんですが、それまでは、「あと1年半」って思えていたのが、「まだ1年半もあるのか」って、急に遠くに感じてしまって、モチベーションが上がりにくくなってしまったんですよね。その時支えてくれたのもやっぱり諸先輩方で、「この環境から離れるなんてもったいない!」って思うことができたんですよね。それに加えて、ご利用者が、「疲れていそうだけど大丈夫?」って声をかけてくださったり、いつ行っても明るく迎え入れてくださったり、一緒になって笑って話したりしているうちに、「辞めるなんてもったいない!」って思うようになっていました。そこからは迷いなく働くことができていて、無事に介護福祉士の資格も取ることができました。この仕事って、支える側の私たちの方が、人生の大先輩に支えてもらうことも結構多くて、プライベートのことでモヤモヤしながら朝出勤しても、何件かケアに回りながらご利用者とコミュニケーションを取っているうちに、いつの間にか気持ちが晴れやかになっているんですよね。生き字引の方々のお話は本当に胸に沁みることが多くて、それを無料で拝聴できるというのもこの仕事ならではの魅力だと感じています。
これから
-今後の目標を聞かせてください-

「中野坂上のサ責(サービス提供責任者)すげえ!」って言われることですね。入社前から掲げていた、「介護福祉士を取得する」という目標を無事に達成できた時、もちろん嬉しかったんですが、同時に、「この先の目標どうしよう」ってなってしまったんです。ちょうどそのタイミングでサ責をしていた先輩が異動することになって、その後任として私がサ責業務を引き継ぐことになったんです。それが今年の春過ぎのことで、もちろんまだまだ納得のいくレベルには到達できていませんが、それでも少しずつ自分に起きている変化がモチベーションになっていたりします。例えば、ご利用者ごとの担当ケアマネ(介護支援専門員)さんとやり取りをするとき、話の内容についていけるようになって、ちゃんとラリーが続いているっていうのを自覚できた時は嬉しかったですね。時にはケアマネさんが私に悩みや愚痴を吐いてくれたりすることもあって、頼りにされるくらいに成長できてるんだなっていう実感がさらなるモチベーションに繋がっている感じです。私は介護現場が大好きなので、自分がケアマネになる未来は今のところ描いていません。ご利用者との思い出を肴に晩酌を楽しみながら、当面はサ責として納得できるレベルを目指して頑張っていこうと思います!

成長のステップを順調に上っているように見えて、実は一段上がる度に大きな課題と向き合い続けてきた関根さんが語る介護は、どれもこれも人間くさく、現場のリアルが伝わってきました。気取らない、あえて取り繕わない言葉でメッセージを発信する関根さんだからこそ、多くの方から頼りにされているのだろうなと感じました。貴重なお話をありがとうございました!





