介護給付費の現状は??

先月、2015年度の「介護保険事業状況報告」が厚労省より発表されました。
今回はせっかくなので、その内容についてちょっと触れてみたいと思います。
年々介護給付費が増え続けている現状では、2年前のデータとなると若干古い気がしてしまいますが、こちらが政府発表のデータとしては最新のものです。

その概要がこちらです。

平成27年度 介護保険事業状況報告のポイント(年報)

要点としては、給付費が2.2%前年より伸び、9兆円を突破した、というのがひとつ。
介護保険制度が開始された2000年度には3兆円強、といった規模だったので、3倍近い規模にまでこの15年で拡大してきたことになります。

当然、高齢化は進んでいますので要介護・要支援認定者数は前年からさらに15万人増えており、620万人となっています。64歳以下の認定者は14万人と全体の2%強しかおらず、65歳~74歳の認定者もおよそ10%程度。つまりは認定者の85%以上が75歳以上、というわけです。

1人当たりの給付費はというと昨年の27万から微減の26.9万、とほぼ横ばい傾向です。
報告の(参考3)が面白いのですが、居宅サービスに比べると、地域密着型サービス、そして施設サービス利用者の給付費は非常に高くなっています。そして(参考2)にあるとおり、給付費に占める居宅サービスの割合は増え続け、逆に施設サービスの割合は減少し、絶対値で見ても横ばい、という状況です。

つまりは在宅にシフトしてきたことが、1人当たりの給付費を抑えることにつながった、と見てもよさそうです。

財源のことを考えた場合、介護度の重くない方の場合にはこうして居宅サービスを活用してもらいながら家に住み続けてもらって、施設利用者についてはできる限り24時間の対応が必要なレベルで介護度の重い人に限っていく、というのが今後の正しいあり方かもしれませんね。

そうすることで介護業界から無駄な夜勤も減り、労働環境が改善されることにもつながるかもしれません。

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ケアリッツマガジン運営者 Yuri
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