外出困難者支援の分身ロボットって?
PICK UPのコーナーとしては久々の更新となります。
昨今、様々な介護ロボットの話題が取り沙汰されています。
多くの施設ですでに設置されているものとしては、高齢者施設向けにカスタマイズされたpepperなどが有名です。実際我々にもpepperを1か月無料で貸与します、という営業のお電話が先日あったり、かなり普及に力を入れているようです。
他にも、弊社でもデイサービスでレクリエーションなどが行えるSotaといったかわいいロボットをデモで導入したことなどがあります。
そんな介護ロボットの中で、非常に画期的な取り組みを行っているものがあったので今回注目してみました。
オリィ研究所、外出困難者支援の分身ロボットで働くテスト協力者を募集(財形新聞)
障がい者向けの分身ロボットとは?
こちらの記事で紹介されているのは、オリィ研究所の開発するOrihime-Dというロボットです。
オリィ研究所では元々はOrihimeという、コミュニケーション支援ロボットを開発していました。
Orihimeは小型のロボットで、入院したり身体障がいがあってその場に「居る」ことが出来ない方が、インターネットを介して操作できるものです。カメラ・マイク・スピーカーなどを備え、周囲を見回したり会話に参加したりと、その場にいなくてもいるかのような感じでコミュニケーションを取れるというものです。
今回のOrihime-Dは、コミュニケーションだけでなく、実際に身体労働を行うこともできる遠隔操作ロボットとなっています。
動くことが出来ず、卓上サイズだったOrihimeに比べ、体長120cmで前進後退・旋回の移動能力を備え、簡単なものをつかんで運ぶことができるほか、自由なモーションを作成してボタン操作で再生する機能があるなど、物理的に動いて作業を行うことが出来るのが特徴です。
肢体不自由を始めとする身体障がい者だけでなく、育児や介護などの理由から在宅勤務を余儀なくされている女性が働けるようになることを目指しているとのこと。
現状の働き方の想定としては、カフェの店員、警備員、現場での見回りや指示だし、といった使い方が考えられ、パイロットなどに参加できるパートナー企業を現在募集しているそうです。彼らは2020年には、外出困難者がOrihimeを使って働く常設カフェを作る事を目指しています。
他にも、接客、通訳や遠隔アシスタントといった分野でも活用ができるかを実験し、さらなる可能性を広げていく予定のようです。
確かに、受付やガイドなどといった接客分野では、可能性を感じる取り組みですね。
障がい者雇用で四苦八苦している企業も多いですが、こういった可能性が広がることで、障がい者などの社会参加が進む世の中になると良いですね!
CURATOR
ケアリッツマガジン運営者 Yuri
普段の業務に加えて、いろいろと記事を書いて情報発信しています。プライベートでは女子力高めなことが好きです。