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【介護コラム】利用者プロフェッショナル⑤ 「外出を行う方法」

【介護コラム】利用者プロフェッショナル⑤ 「外出を行う方法」

描いていたイメージと実際とではどうしても誤差が生じるもので、しばらくサービスを利用するうちに、一日に3回ではトイレ対応の回数が足りないということに気が付きました。

そこで計画を練り直し、夕方のサービスを増やすことにしました。自分の生活に合った計画にたどり着くまではトライ・アンド・エラーの繰り返しです。ヘルパーさんの年齢や性別、体格や価値観等々を総合的に考えて、必要に応じて福祉用具を調達し(今では移動用のリフトが2台・ポータブルトイレ・座位保持用の座椅子があります)、誰が来ても無理なく、時間内で、必要な内容を充当してもらえるように環境を整えていきました。

そしてようやく現在の1日4回の訪問、それに付随して週3回の入浴介助(内1回は訪問入浴)というスケジュールが仕上がりました。更に、取り揃えた福祉用具がいつでもきちんと使用できるように、定期的なメンテナンスの依頼もお願いして、これでようやく日常生活を滞りなく過ごすための準備が完了です。
ここまでが叶って初めて、楽しみのための外出に気持ちを向けることが出来るようになるというわけです。

 

【イメージソング】

SUPER BEAVER -東京(2022年)-

 

コラム原案/安部隼人
障害者の目線から、社内での研修講師をしたり、啓蒙活動のためのレポート作成等を担当しています。
晩酌のお供はカニカマ派です。
Illustrator/エム・コウノ

利用者プロフェッショナルの様子