【ROOTS】一度もブレたことがないんです

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。
ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!
今回紹介するのは 上板橋事業所 関口 優佳(セキグチ ユカ)さん
2020年8月に正社員入社。大学卒業後、新卒入社で介護の世界に飛び込み、施設でのキャリアを経て在宅介護へ転向した関口さん。高齢者介護の仕事に就くという目標が一度もブレたことがないという関口さんの、これまでの経緯や今後のビジョンなどについて、色々とお話を伺ってきました。
ターニングポイント
-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-
中学のころから、将来は高齢者介護に携わりたいという気持ちが芽生えていました。小さいころからおじいちゃん、おばあちゃん子で、一緒に過ごしている時間が本当に楽しくて、心地よくて、「大きくなったらおじいちゃんやおばあちゃん達の役に立てるような仕事がしたい」ってずっと思っていました。それが介護の世界であれば叶えられるというのに気が付いたのが中学生のころで、親にも、「将来は介護の仕事に就く」って話していました。あまり記憶にはないんですけど、「トイレのお手伝いだってあるんだよ」って親が心配して聞いてきたときに、「全然大丈夫!」って即答していたらしいです。それくらい、しっかり自分の中で明確な目標として立ち上がっていたんでしょうね。高校は普通科に入学しましたが、いつでも介護のことは考えていて、選択科目で福祉の授業があったので受講してみたり、「人体のこととかも理解しておく必要があるかも」と、ド文系なんですけど生物の授業をとってみたりしていました。それでも学べる範囲は一般的な福祉の域を出ることはなかったので、大学では福祉学科を専攻して本格的に専門職への道を歩み始めました。学べば学ぶほど、福祉という分野の幅の広さが分かって、高齢者分野だけではなく障害者や母子家庭の支援、生活保護とか、あとは公共の福祉とか、将来のキャリアとして様々な選択肢がある世界なんだなという理解が深まっていったんですが、それでも、「高齢者介護に携わりたい」っていう思いは一度もブレたことはありませんでした。おじいちゃん、おばあちゃんと過ごしてきた時間は本当に充実していましたし、そのおかげでここまで大きくなれたという恩も感じていたので、感謝の気持ちをきちんと還元できるような仕事に就きたかったんです。卒業後の進路を考えるときは、しっかりと介護の現場に身を置きたかったので、「数を経験するならやっぱり施設でしょ」という周囲の意見もあって、特養(特別養護老人ホーム)に就職しました。
専門職としてのこれまで
-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-
施設での勤務は思っていた以上に大変でした。業務の内容自体は、中学時代からずっとイメージしていた世界だったので特にギャップを感じることもなく向き合うことができたのですが、社風というか、人間関係が一番大きな壁になりました。日ごろの努力よりも仲の良さで評価が変わるような慣習があったので、裁量権のある人に対しての忖度のようなものが多く見られましたし、何かミスをした際の注意のされ方に差が目立ったりして、決して居心地の良い職場環境とは言えませんでした。施設勤務は、特性上どうしても閉鎖空間で一日働かなくてはならないので、空気に耐えられずに離職する方も多かった印象ですね。なので、シフトにも無理が生じることがちょくちょくあって、一番大変だったときは、一か月丸々夜勤だけということもありました。トータルで3年半ほど勤めましたが、精神的にもきつくなって、体を壊したりすることも出てきたので、さすがにこれは良くないなと思って退職することにしたんです。転職活動を始めた時は、介護の世界から離れることも考えていて、一般的な転職サイトに登録して、建築とか営業職とか広告業とか、目についた仕事を色々と検討してみたりもしたんですが、どうしてもピンと来なくて、改めて自分と向き合い直してみて、「大変ではあったけれど頑張ってきた3年半の時間をリセットしてしまうことはしたくない」、「ちゃんと次にこの経験をつなげたい」という答えにたどり着いたので、そこからは介護の仕事専門の転職支援サイトに切り替えて相談をするようになりました。エージェントの方から、「具体的にどんなことをしたいのか」を聞かれた際に、「せっかく学んできた介護保険に関しての知識を、今まで全く生かせてなかった」ということに気づき、知識も生かしながら介護をしたい旨を伝えたら、「だったら訪問介護ですね」ということになって紹介されたのがケアリッツだったんです。それまで一度も訪問介護という選択肢を検討したことがなかったので、サ責(サービス提供責任者)の業務内容はとても魅力的に映りましたし、何より、個人個人の努力をきちんと評価してくれる仕組みがあるというのが決め手になって、応募することに決めました。
ケアリッツへの転職
-ケアリッツに転職してみていかがですか-
採用面接の際に、「いわゆるゴミ屋敷のようなお宅もあるけれど、大丈夫そう?」と聞かれていたんですが、どこまでをゴミ屋敷と呼ぶのかという定義が自分の中になかったので、「まあ行けるだろう」くらいに捉えていたんですが、想像の斜め上を行くようなお宅もあって、最初は驚くようなこともありましたね。それでも、「人間って強いんだな」って却って感心すら覚えるようになって、特に抵抗感もなく働くことができています。それもこれも職場環境の良さが一番の要因だと思うんです。施設と違って、訪問介護は1対1での介護になるので、時には自分では判断がつかないようなイレギュラーな場面に遭遇することもあるんですが、全体メールに状況を送ると、すぐに誰かが反応してくれて指示を仰げたり、管理者さんもすぐに電話をくれたり、常にチームが一丸となって仕事をしているっていう安心感があるので、居心地がいいんです。それに、少々困難なお宅があっても、30分とか1時間っていう単位で退室できるので気分の転換もしやすいですし、私の性にすごく合った仕事だなって感じています。
施設時代は、「仕事辞めたい…」って思うことが多くて、「こんなに働いているのにまだ1年しか経ってないの!?」って、すごく毎日が長く感じられたんですが、ケアリッツに入ってからは、「うそでしょ、もう4年近く経つの!?」ってくらい日々が充実していて、あっという間に時間が過ぎていました。もちろん辞めたいなんて一度も考えたことはありません。諸先輩方からも管理者さんからも学ぶことがたくさんあって、発見や気づきの多い毎日を過ごせていることに感謝感謝です。仕事終わりに実家に寄って愛犬たちと戯れたり、休日に友人たちと呑みに行ったりしながら、ワークライフバランスよく働けています。
これから
-今後の目標を聞かせてください-
ケアリッツに入ったばかりのころは、いつかはケアマネ(介護支援専門員)になることが目標だったんですが、ケアマネになると介護ができなくなるじゃないですか。担当ご利用者のところに月に一度話を伺いには行けますけれど、直接ケアをするわけではありませんし、どうしてもデスクワークが多くなっていく未来が見えた時、ケアマネという目標は自分の中から一旦なくなりました。当面の目標は、「あなたがいるから大丈夫ね」ってみんなから言ってもらえるようなサ責になることです。一緒に働いている人にも、ご利用者やご家族にとっても、私という存在が安心につながるように研鑽を積んでいきたいと思っています。そのためにも、現在任せてもらっているサ責の上位試験(社内試験)に合格したいと思っています。前回は2点足りずに落ちてしまったので、次はきちんと受かります!
中学のころから描いていた夢を実現させた関口さん。理想と現実の間で葛藤した経験もしっかりとバネにして前進している姿は、同僚から見ても、ご利用者から見ても頼もしく映ることと思います。貴重なお話、ありがとうございました!