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介護職を辞めてよかったと思う7つの理由|転職する際のポイントも紹介

介護職を辞めてよかったと思う7つの理由|転職する際のポイントも紹介

介護職を辞めたいと思ったとき、「本当に辞めてよかったと思えるのだろうか?」と不安になるかもしれません。

実は、人間関係や労働条件の厳しさ、将来への不安などにより介護職を辞めたいと考える方は想像以上に多いのです。

この記事では、介護職を辞めてよかったと思う7つの理由と、転職する際のポイントを詳しく解説します。

辞めるべきか悩んでいる方や新しいキャリアに挑戦したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

介護職を辞めたいと思うよくある理由や悩み

介護職を辞めたいと思うとき、身体的もしくは精神的な負担などの理由や、将来の不安といった悩みが少なからずあるでしょう。

ここでは、介護職を辞めたいと思うよくある理由や悩みを紹介していきます。

「介護職を辞めるべきか迷っている…」と考えている方は、同じ悩みがないか確認してみましょう。

人間関係が原因で精神的な負担を感じる

 

介護職は、利用されている方やそのご家族、職場のスタッフなど、関わる方がたくさんいます。

関わる方が多いと、「人間関係がうまくいかない」と思うことも増えてくるでしょう。

事実、公益財団法人 介護労働安定センターの「令和5年度 介護労働実態調査」によると、職場の人間関係に問題があったから辞めたという人の割合が、全体の34.3%に及ぶことが分かっています。

また、人間関係で辞めた人の中には、「上司や同僚からのきつい指導、パワハラ、悪口」といった理由から、ストレスがたまり辞めたと半数以上の方が回答しています。

そのほかにも、利用されている方やご家族から理不尽なクレームを受け、精神的な負担が重なり辞めている方も多いようです。

労働量に対して給与が見合っていない

 

介護職は、利用されている方の介助や命を預かる責任など、身体的にも精神的にも負担が多いとされる職場です。

また、夜勤といった長時間労働をせざるを得ない状況も多々あるでしょう。

しかし、月収は手取りにすると20万円前後しかなく、労働に対しての給与が見合っていないと悩む方も多いようです。

Leverages Medical Care「きらケア介護白書2022」の調査によると、正職員の手取りの月給は「15万円~20万円未満」が38.5%ともっとも多く、次いで「20万円~25万円未満(36.4%)」となっています。

「介護職員処遇改善支援補助金」により、多少の給与改善はされたかもしれませんが、まだまだ給与と見合っていないと感じる方は少なからずいるでしょう。

仕事に満足感や目標を見いだせない

 

介護の仕事に満足感や目標を見いだせないといったことも、辞めたいと思う理由の一つです。

介護職は本来やりがいのある仕事といわれています。

しかし、中には「実際にやってみたらやりがいを感じなかった」「やりたくない仕事が多くて負担になる」といった理由から辞めたくなる方もいます。

また、日々の業務に追われる中で「目標が見いだせない」といった方もいるようです。

実際やってみたらやりがいを感じなかったり、やりたくない仕事が多かったりしたのであれば、辞めたくなるのも仕方がないといえるでしょう。

労働条件に不満を感じる

 

先ほども紹介しましたが、介護職は夜勤や交代制といった長時間労働をせざるを得ない状況が多い職場です。

そのため、残業が多かったり有給休暇を取得できなかったりすることも多いです。

職場によっては、業務開始時間前に申し送りをしたり、家でレクリエーション活動の準備をしたり、夜勤明けの日が休日扱いになったりと、サービス残業が当たり前のところも多く見られます。

すべての職場が同じではありませんが、労働条件が劣悪な職場も一部存在します。

将来に不安を感じる

 

将来に不安を感じて辞める介護職の方も多い傾向があります。

特に若い方は、「体力的に続けられるのか」「給与が上がらない」といった理由で、不安を感じている方が多いのかもしれません。

また、現在の職場に成長できる機会がないと感じ、キャリアアップを目指して転職することもあります。

生活リズムが崩れて身体的・精神的に負担を感じる

 

介護職の勤務時間は、日勤だけでなく、早出・遅出・夜勤などシフトが不規則なことが多い職場です。

そのため、生活リズムが乱れやすく、体力的にも精神的にも負担を感じることがあります。

特に夜勤が続くと、睡眠不足や疲労が蓄積し、体調を崩しやすくなることもあるでしょう。

さらに、不規則な生活が続くと、自律神経の乱れやストレスの増加につながり、身体的・精神的な不調を引き起こすリスクが高まります。

そのため、意識的に休息をとり、健康管理をすることが大切です。

体力的に大変と感じる

 

介護の仕事は、ご高齢の方の移乗や排泄介助といった体力的にも負担が多い仕事です。

場合によっては、自分よりも体重のある方を介助する必要があり、体を酷使することで腰や膝を痛めてしまうケースもあります。

そうなると、休日は「体を休めるだけ」「自分のケアをするだけ」といった、体を休めるためだけの休日となり、プライベートな時間を確保できないことにつながります。

失敗への過度な不安を感じる

 

介護の仕事は命を預かる責任感が強い仕事でもあります。

転倒リスクや誤嚥など、常にプレッシャーのかかる場面も多く、失敗できないストレスも感じやすいでしょう。

責任感が強い職場は、常にストレスも感じやすくなり、やりがいや意欲もなくなってしまうケースも多いです。

違法性のある医療行為に関わり不安を感じた

 

介護の現場は常に人が足りていないといわれています。

場合によっては、違法性のある医療行為が日常的に行われているところも多く存在しますが、このような職場は辞めることをおすすめします。

医療行為は、あくまで医師や看護師が行うことです。

介護職員が行うことは違法になり、場合によっては利用者さんの健康を害したり命に関わったりすることもあります。

そのため、改善が見られない場合はすぐに転職するのがよいでしょう。

介護職を辞めたいと思うのを甘えと考えてしまう

 

介護職を辞めたいと思う方の中には、「自分は甘えている」と考えている方もいますが、決して「甘えている」だけとは言い切れません。

介護職を辞めたくなったとき、改善できることと改善できないことがあります。

例えば、自分の介護技術が足りていない場合は努力次第で改善できますが、人間関係が悪いことは自分では改善が難しいでしょう。

また、「興味があってやってみたけど、思っていたのとは違っていた」と、想像と現実が違っていることも改善が難しいことです。

改善できないと判断した場合は、すぐに退職しましょう。

介護職を辞めてよかったと思う7つの理由

介護職を辞めたい方の中には、「本当に辞めていいのか」「後悔しないか」と悩む方も多いでしょう。

ここからは、実際に介護職を辞めた人がよかったと感じた理由を紹介します。

人間関係に悩まなくなった

 

介護職を辞めたいと思うよくある理由や悩みのところで紹介したように、介護職を辞める人の多くが、人間関係の問題を理由に挙げます。

そのため、介護職を辞めると「人との関係に悩むことがなくなった」と感じる方が特に多いようです。

実際に、介護現場は利用されている方やご家族、職場のスタッフなど、常に気を遣う場面も多い職場なので、ストレスもたまりやすいでしょう。

そのようなストレスや悩みがなくなるなら、辞めてよかったといえるでしょう。

給料が上がった

 

身体的・精神的にも大変な仕事なのに、給料が低いといわれているのが介護職です。

「介護職員処遇改善支援補助金」により、少しの改善はあったかもしれませんが、アップしたのは1~2万円程度です。

それでも給料がよいとは決していえないため、転職することで上がる可能性があるかもしれません。

プライベートを楽しめるようになった

 

介護職を辞めた方の中には、「プライベートが充実するようになった」「長期休みで旅行に行けるようになった」といった、自分の時間を楽しめる方も多いです。

介護の仕事は日々忙しく、夜勤や残業、休日出勤など、自分の時間を確保するのが難しいこともあります。

また、確保できても体を休める時間が必要なので、出かけることも少なくなりがちです。

職場によって違いますが、自分の時間を確保しやすい環境のほうがメリットを感じやすいでしょう。

身体的な負担が減り健康的になった

 

介護の現場では、自分より体重の重い方の介助をすることもあり、腰や膝への負担が大きい仕事です。

実際に、介護職員の約9割が腰痛を抱えているといわれており、体を壊してしまう人も少なくありません。(参考:社会福祉施設の介護職職員における腰痛の実態調査

特に、持ち上げ動作や長時間の立ち仕事が続くと、慢性的な痛みにつながることもあります。

もし、こうした体の負担が原因で悩んでいるなら、介護職を辞めることで健康を取り戻し、痛みのない生活を送れるようになるかもしれません。

生活習慣が改善された

 

介護職を辞めて、生活習慣が改善されたという方も多くいます。

介護の仕事は、日勤以外にも早出や遅出、夜勤などの交代制のある仕事なので、生活リズムが崩れやすいです。

また、人員不足から決まった休みがとれないこともあるでしょう。

しかし、辞めた方の声を聞くと「生活習慣が改善されて健康的になった」「お盆や正月にゆっくり休めるようになった」といった、生活リズムがよくなったという声も多数あります。

ストレスを感じなくて済むようになった

 

介護の仕事は責任感のかかる場面も多く、失敗できないプレッシャーからストレスの負担も多いです。

また、人間関係からのストレスも多く、身体的・精神的にも重荷と感じてしまうでしょう。

このような慢性的なストレスから体を壊す方も多く、辞めることでストレスを感じなくて済み、明るくなったという方も多いようです。

介護スキルを生かせる仕事ができた

 

介護の仕事をしている方の中には、「思っていたような仕事ができない」と感じることも少なくありません。

理想と現実のギャップに悩み、転職を考える方も多いです。

しかし、介護の仕事で培ったスキルは、ほかの業界でも生かせる場面がたくさんあります。

実際に、介護職を辞めた後、福祉用具の販売や医療事務、訪問介護のコーディネーターなど、介護の経験を生かせる仕事に挑戦する方もいるのです。

直接の介護業務ではなくても、高齢者と接する仕事や福祉関連の仕事なら、今までの知識や経験を生かしながら働けるため、新しい環境でもスムーズに活躍できるでしょう。

介護職を辞めた後で気づいた後悔

実際に介護職を辞めた方の中には、「辞めたことを後悔」される方も一定数います。

ここからは、介護職を辞めた後で気づいた後悔を4つ紹介します。

介護職を辞めようか悩んでいる方は、参考にしてください。

新たにスキルや知識を一から学ぶ必要があった

 

介護職を辞めて新たな分野に転職する場合は、新たにスキルや知識を学ぶ必要があります。

場合によっては、専門用語を覚えたり業務のやり方に慣れたりするまでに、想像以上の時間を要することもあるでしょう。

介護職を辞めて別の分野に転職するときは、一から学ぶことが多いことも覚えておきましょう。

異なる価値観を持つ人々と接する機会が少なくなった

 

介護職は、さまざまな経験をしてきたご高齢の方と関わることが多く、自分の知らない価値観や異なる背景を知ることの多い仕事です。

そういった方々と接することは、今後の人生での成長や気づきにつながることも多いでしょう。

しかし、介護職を辞めて違う分野へ転職した方には、同じような価値観や背景の方々との付き合いが多くなり、成長や気づきが減ってしまうと感じる方も多いようです。

自己成長したいと思って転職したのに、成長や気づきを感じにくくなると、少し寂しくも感じるでしょう。

直接「ありがとう」をもらえる場面が少なくなった

 

介護職は、利用されている方を直接介護することが多く、そのたびに「ありがとう」と言われる、やりがいのある仕事です。

また、ご家族の方からも「いつもありがとうございます」「◯◯さんと関わるといつも笑顔でいてくれます」といった、うれしいお言葉をもらうことも多いです。

介護職を辞めて転職された方の中には、直接お客さまと接することの少ない職種に就く方もいて、その場合は直接感謝される機会も減ってくるでしょう。

そのため、利用者さんやそのご家族の方々から頂いていた「ありがとう」の言葉を思い出して、後悔する方も一定数います。

転職後、収入が減少した

 

介護職を辞めて転職した方の中には、収入が減ってしまったというケースもあります。

介護職では、介護福祉士や社会福祉士といった資格手当や、役職手当が付くことが多く、給与に反映されていました。

しかし、転職先によってはこれらの手当がなくなり、基本給のみになってしまうこともあります。

また、夜勤がある職場では「夜勤手当」が支給されていましたが、転職後に日勤のみの仕事になると、その分の収入が減る可能性もあります。

そのため、転職を考える際は、給与の仕組みや手当の有無を事前に確認し、希望する収入を維持できるかどうかをしっかり検討することが大切です。

介護職を辞めずに頑張ってよかったと思うこと

介護職を辞めるか悩んだ方の中には、辞めない選択をされた方もいます。

また、辞めずに頑張ったことでよかったと感じる方も一定数いらっしゃいます。

ここでは、介護職を辞めずに頑張ってよかったと思うことを3つご紹介します。

働き方を変えたら給料が上がった

 

介護職は、給料が少ない仕事といわれていますが、職種によっては給料が上がるケースもあります。

例えば、夜勤専従であれば、日勤だけの職場よりも給料が高くなります。

また、資格を取得することで、より給料の多い職種に就けたケースも多いです。

ただし、夜勤専従や資格の取得は、体力的な負担や努力が必要になってくることを覚えておきましょう。

職場を変えることでやりたい介護ができた

 

介護職にはさまざまな分野があり、就職先によって業務内容が大きく異なることがあります。

そのため、「思っていた仕事と違った」と感じることも少なくありません。

例えば、利用者一人ひとりとじっくり向き合いたいのに、施設全体の業務を優先しなければならなかったり、マニュアルに沿った対応が求められ、自分の理想と合わなかったりすることもあるでしょう。

そんなときは、「自分がどんな介護をしたいのか」を改めて考え、それが実現できる職場を探してみることが大切です。

プライベートが充実できる働き方にできた

 

夜勤や早出、遅出などがあるため、介護職はプライベートを確保しづらい仕事です。

また、生活リズムも整っていないので、プライベートが体を休める時間になることが多く、休日の外出が減ってくることも多いでしょう。

そういった場合に、夜勤だけでも減らし、自分の時間を確保することで、プライベートが充実した方も多数います。

給料面ではマイナスになるかもしれませんが、プライベートが充実することで、「自分がしたかった趣味や外出などもできるようになった」という声も多いです。

介護職を辞めたい気持ちのまま働くデメリット

介護職を頑張ってよかったと思う方がいる反面、辞めたい気持ちのまま働くデメリットも存在します。

無理して体を壊す前に、ここで確認しておきましょう。

心身的な負担が重なり仕事に行けなくなる

 

ここまで紹介してきたように、介護職は身体的・精神的に負担が大きくなりやすい仕事です。

また、介護職は人手が足りていないといわれる職場なので、一人ひとりにかかる負担やストレスも多くなるでしょう。

実際に、公益財団法人 介護労働安定センターの「令和5年度 介護労働実態調査」によると、身体的負担が大きいと感じる方が29.3%、精神的にきついと感じる方が22.5%となっています。

慢性的なストレスを抱えたまま仕事を続けると、うつ病などの精神疾患を発症する可能性が高くなり、その結果、仕事に行けなくなる方もいらっしゃいます。

今後の人生のためにも、無理と感じたら退職や転職するのがよいでしょう。

年齢的に転職が困難になる

 

介護職から別の分野への転職は、場合によって苦労する方もいます。

理由は、介護の資格やスキルは別分野に生かしにくく、転職難易度が高いといわれているからです。

特になんらかの資格が必要だったり、年齢的に若いといえない方だったりする場合の転職は難しいでしょう。

反対に年齢が比較的若い方であれば、将来の期待を持ってくれることで、受け入れてくれるケースもあります。

将来性が低くなる

 

近年、要介護者が増加傾向かつ介護職が慢性的な人員不足なので、介護職自体は将来性のある仕事といえます。

しかし、職場によっては将来性が低くなるケースも多数あります。

例えば、以下のようなケースです。

  • パワハラが当たり前
  • 規則があいまい
  • 職場教育が不十分
  • 上司が仕事をしない

 

このようなケースが挙げられる職場は将来性が低く、働き続けることはおすすめしません。

介護職が嫌いになる

 

介護職を無理して続けていると、介護職自体が嫌いになるケースもあります。

したくもない仕事を続けていると、その仕事自体が嫌いになることは、当たり前のことです。

やりたくて始めた仕事なのに「辞めたい」と感じたときは、今の職場で働き続けることにとらわれず、自分に合う職場や仕事を探すほうがよいでしょう。

介護職を辞める前に考えるべきこと・やるべきこと

「介護職を辞めたい」と思ったとき、勢いに任せて辞めることは、あまりおすすめしません。

一度自分の中でどうしたいのかを整理してから選択することが大切です。

ここでは、介護職を辞める前に考えるべきこと・やるべきことを紹介していきます。

辞めたいのは介護職か職場か確認

 

まず、辞めたいのは介護職なのか、勤めている職場なのかを確認しましょう。

介護職を辞めるか迷ったときは、以下の判断基準に当てはまるか確認するのがおすすめです。

  • 辞めたい気持ちが1年以上続いている
  • 身体的または精神的な不調がある
  • 介護職にやりがいがない

 

上記に当てはまる場合は、介護職からの転職をおすすめします。

勤めている職場を辞めるか悩んだときは、以下の判断基準をチェックしましょう。

  • 人間関係は良好か
  • 労働時間や給与などに不満はあるか
  • 介護職の働き方が好きか

 

勤めている職場を辞めるか悩んだときは、自分で改善できるかどうかを考えてみることも大切です。

改善できないと判断した場合は、別の職場への転職をおすすめします。

辞めるべき特徴が今の職場にあるか確認

 

介護現場には、辞めるべき特徴を持つ職場も多数存在します。

具体的には、以下が挙げられます。

  • 人間関係が悪い
  • 現場に笑顔が見られない
  • 職場教育がない
  • 待遇が悪すぎる
  • 違法行為が日常化している

 

上記の中で、特に注意すべきポイントは「人間関係が悪い」ことです。

退職する理由のところでも紹介しましたが、介護職を辞めるもっとも多い理由は人間関係が原因です。

人間関係が悪い職場は人材の離職率も高く、続けてくれる人材が少ないため、スタッフの負担が大きくなることが懸念されます。

職場に働きやすさの改善を提案する

 

勤めている職場に不満がある場合は、すぐに退職の意思を伝えるのではなく、改善点を提案してみましょう。

改善されれば、今よりも働きやすくなることが期待できます。

場合によっては、上司が気づいていない可能性もありますので、一度改善点を伝えてみて、変わらないようであれば、退職・転職を検討しましょう。

信頼できる人に相談する

 

考えがまとまらない場合は、信頼できる人に相談するのがおすすめです。

できれば相談する方は、他業種の方にするのがよいでしょう。

同業種だと「みんな頑張っている」「この業界はどこも同じ」などと言われる可能性が高く、結果答えが出ない可能性があります。

また、家族や友人など、自分のことをよく知ってくれている相手に相談するのも、的確なアドバイスがもらいやすいでしょう。

転職に伴うリスクやデメリットも考える

 

介護職からの転職は、必ずしもメリットだけではありません。

例えば、就職してから数カ月で辞める場合は、面接時に「またすぐに辞めるかもしれない」と思われやすく、採用されづらくなるケースもあります。

特に新人の方は、苦手な業務や利用者さんとの関わり方など、「しんどい」と感じやすく「辞めたい」という思いが芽生えやすいです。

そんなときは一人で悩もうとせず、まずは先輩や同僚にしんどい箇所を相談してみるなど、改善に努めましょう。

それでも改善されない場合は、退職・転職を検討するとよいでしょう。

転職アドバイザーに相談する

 

いきなり転職先を決めるのが難しい方は、転職アドバイザーに相談してみることをおすすめします。

転職アドバイザーは、豊富な職種からの相談を受けていることから、家族や友人からとは別の目線でアドバイスしてもらえるでしょう。

また、転職エージェントに登録して、自分が働きやすい条件を記入しておけば、ぴったりな職場や職種を紹介してもらえることもあります。

気になる業界について情報を集める

 

介護職以外で気になる職種があるなら、その業界について調べてみるのもよいでしょう。

最近は、ネットのほかにSNSでも情報を得やすい時代になってきています。

また、総合転職フェアなどに参加し、その業界の情報を直接調べる方法もあります。

ただし、ネットやSNSで調べる場合は、その情報が正しいかどうかをしっかり判断することも重要です。

実際に職場を訪れて雰囲気を確かめる

 

興味のある仕事や職場が見つけ出せたら、実際に職場を訪れて雰囲気を確かめましょう。

具体的には、会社見学させてもらったり、面接をお願いしたりするのがおすすめです。

会社見学であれば、直接その職場の雰囲気や働いている方の顔が見られるので、自分が働いたときのイメージもしやすいです。

また、面接であれば「面接官によいイメージが湧かなかった」「待遇がよくなかった」などの理由で、転職を辞めることもできます。

求人内容がよくても、職場の雰囲気や実際の働き方などが大きく異なる可能性もあるので、会社見学や面接は必ずしておきましょう。

転職先を確定させてから辞める

 

介護職を辞めて転職する方の中には、先に辞めてから転職先を探す方がいますが、あまりおすすめしません。

転職は、自分が思っている以上に時間がかかるケースも多く、その結果焦って条件の悪い職場を選ぶ可能性があるからです。

また、転職先が見つかるまでの収入がなくなり、生活を苦しめてしまう可能性もあります。

「すぐに辞めたい」という思いはあるかもしれませんが、今よりもよい条件で転職するためにも慎重に選ぶことをおすすめします。

介護職から転職する場合のおすすめ業種5選

ここからは、介護職から転職する場合のおすすめ業種を5選紹介していきます。

介護業界内の別業種へ転職についても紹介するので、介護職からの転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

①一般職・事務職

 

一般職や事務職は、介護職が「身体的・精神的に負担が大きかった」と感じる方におすすめの職種です。

基本的に朝から夕方までの仕事となるので、夜勤勤務がきついと感じていた方は、生活リズムが整いやすいでしょう。

また、医療事務であれば、介護現場で培った知識やスキルを生かして働くこともできます。

職場によっては新たなスキルを取得する必要もありますが、比較的簡単なので、必要なスキルを取得してから転職するのもよいでしょう。

②営業職

 

介護職は、関わる方が多く、コミュニケーションスキルが磨かれやすい業種です。

そのため、営業職への転職も向いているといえるでしょう。

特に、人と関わることの好きな方や、何かを提案するのが好きな方は営業職がおすすめです。

また、営業職の中には、介護用品を取り扱っているところもありますので、その場合は介護現場で培った知識やスキルも生かせるでしょう。

③接客業・サービス業

 

接客業やサービス業も営業職と同様にコミュニケーションスキルが生かせる職種です。

また、飲食店や家電量販店、宿泊業など、幅広い職種があり、未経験でも転職に困ることは少ないでしょう。

ただし、職場によっては超過勤務や休日出勤などがありますので、職場選びは慎重に行いましょう。

④看護師・看護助手

 

看護師や看護助手は、人へのサポートが好きな方や、介護職の働き方が苦ではなかった方におすすめの業種です。

看護師は、患者への医療処置や健康管理といったことが主な仕事で、国家資格を取得する必要があります。

しかし、給料面は介護職より高くなるため、生活は安定しやすいでしょう。

看護助手は、看護師をサポートするのが主な役割で、患者を検査室や手術室へ移送したり、シーツの交換や清掃をしたりします。

看護師と違って、資格は必要ではないため、比較的始めやすい職種です。

⑤保育士・保育補助

 

保育士や保育補助は、子どもと関わるのが好きな方におすすめな業種です。

保育士は、国家資格を取得する必要があり、短大や専門学校に2年以上在学する必要があります。

しかし、介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかを取得している場合は、いくつかの筆記科目が免除となるため、介護職からの転職もしやすいといえるでしょう。

保育補助は、看護助手と同様に資格も必要ありませんので、比較的転職しやすい職種といえます。

介護業界内の別業種へ転職

 

介護業界内の別業種へ転職する場合は、以下の方法が挙げられます。

  • 同じ業界で職場を変える
  • 介護施設の種類を変える
  • 負担の少ない職場に変える
  • 夜勤のない職場に変える
  • 資格を取得して別業種に変える

 

上記のような選択肢で選ぶとよいでしょう。

まとめ

本記事では、介護職を辞めてよかったと思う7つの理由や、転職する際のポイントを紹介してきました。

介護の仕事はやりがいがある一方で、体力的・精神的な負担も大きいものです。

自分に合った働き方を見つけることが大切であり、転職によって新たなキャリアの可能性が広がることもあります。

大切なのは、自分の気持ちを尊重し、無理をせず前向きに行動することです。

決して無理をせず、介護職を辞めたいと思ったら、本記事を参考に今後の働き方を考える際の参考にしてください。