【ROOTS】母親の存在って大きいですね

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。
ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!
今回紹介するのは 四つ木事業所 坂本 郁恵(サカモト イクエ)さん
2023年11月から半月ほど登録ヘルパーとして稼働したのち、12月に正社員入社。10年ほどのブランクがあっても尚、戻ってきたかった訪問介護の世界。坂本さんが感じる魅力や、今後の展望等について、色々とお話を伺ってきました。
ターニングポイント
-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-
高校を出て、初めは学校の先生の勧めもあって、旅行会社に勤めていました。寮生活をしながら、毎日楽しく、やりがいを感じながら仕事をしていましたが、どこかで、ずっと続けていく仕事ではないなと感じていました。うちの母は訪問介護の仕事をしていて、普段から仕事の話を沢山聞いていたので、やりがいのある仕事だなと感じていました。母の口から介護の仕事の苦労話は聞いたことがなくて、ずっと関心を持ちながら聞いてましたし、今後もすごく需要がある仕事だということも魅力に映って、転職することにしたのがきっかけです。
専門職としてのこれまで
-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-
故郷の福島で、母の影響もあって、まずは訪問介護からキャリアをスタートしました。母とは違う会社でしたけれど、すごく楽しく働かせてもらいました。その時のサービス提供責任者さんは私よりも年下だったんですけど、すごくしっかりしていて、教え方も丁寧で、とにかく必死になって、「仕事覚えなくちゃ!」ってジタバタしていた私にはすごく頼れる存在でした。あと、事業所内で介護技術指導なんかを積極的に行ってくれる会社だったので、全くの未経験で飛び込んだ業界でしたけれど、大きな不安を感じることはありませんでした。それに、家に帰れば母からのアドバイスももらえましたからね。沢山の方と関わらせていただきましたけど、今でも思い出す印象的なご利用者は、とある旅館の大女将さんですね。旅館の敷地にご自宅があって、窓からは滝や渓流が見えるようなすごく眺めのいい和室で、「いかにも介護」っていう感じのサービスを提供していました。食事や排泄など、あらゆる介護技術を駆使することはもちろんですが、日によって気分や認知機能に波がある方でもあったので、コミュニケーション技術もかなり鍛えられました。おかげで、日々自分が成長していっていることや視野が広がっていっていることを実感することが出来ましたね。他にも、それまでの経験を生かして、認知症で入浴に拒否がある方を、無理やりではなく自然な流れでお風呂にご案内できたときは本当に嬉しかったですし、とにかくやりがいの多い仕事だと思います。
3年勤めた後で介護福祉士を取って上京してきました。色々な職種を経験しておこうと思い、今度はデイサービスに就職することにしました。1対1の介護とはまた違う世界でしたけど、看護師さんが常駐していたこともあって、医療面の勉強も沢山させてもらいました。
その後、出産と子育てで10年くらい介護の世界から離れていたんですが、「子供が中学にあがるタイミングで必ずこの業界に戻ってくる」って自分の中で決めていたんです。それで、いよいよその時が来て、好きでたまらなかった訪問介護の仕事に戻るために就職活動を始めました。就職するからには長く勤めたいと思っていたので、正社員雇用で、しかも給料が良いということが魅力に映り、ケアリッツに応募してみることにしたんです。
ケアリッツへの転職
-ケアリッツに転職してみていかがですか-
福島で訪問介護をしていた時は、移動が車だったこともあって、一日に訪問できるお宅はせいぜい数件程度だったんですけど、こっちでは自転車移動なので、当時の数倍の件数を対応しているので、先ずはその数に慣れることがテーマでした。一日があっという間に過ぎるくらい忙しく動き回るので、Aさんと接する際に入れたスイッチを、Bさんのお宅に着くまでにBさん用に切り替える必要があるんですが、気が付いたらそのスイッチングが得意になっていたので、まだまだ伸びしろがあるんだなって改めて感じています。切り替え上手になったあとは、毎日の変化が楽しくて仕方ないです。ご利用者と1対1で向き合えるので、その日その日のご利用者の気持ちに寄り添って、一番快適に過ごしていただけるようにサポートすることが出来るので、その度に達成感を味わうことができます。それに、事業所のメンバーに恵まれているので、上手くいかなかったこととか不安なことを直ぐに相談できますし、相談したらすぐに解決してもらえるので、家まで仕事のことを引きずって帰らずに済んでいるのが本当にありがたいなって思います。ほぼ同時期に入ったメンバーとは支え合いながら、先輩方(中には年下もいますが)には支えてもらいながら、これからも長く勤めていきたいですね。大人になってからこんな経験ができるなんて、本当に幸せだと思います。
これから
-今後の目標を聞かせてください-
先ずは介護士として、制度を始めとしてもっともっと知識を身につけたいと思っています。その勉強をしながら、自信がついてきたらタイミングを見てサービス提供責任者に挑戦してみたいと思っています。先日、中学生の娘が体調を崩してお風呂に入れなかった時にあったかいタオルで頭を拭いてあげたりしたときに、「お仕事でもこういう風にしてあげてるんだね」って言われて、娘なりに私の仕事を理解し始めてくれてるんだなって感じたんです。まだまだ私の影響を受けてるのってK-Popくらいだと思っていたんですけどね。なんだかんだ母親存在って大きいですね。
介護のエピソードを伺っているときも、事業所の同僚スタッフの話を伺っているときも、話しながら自然と笑顔がこぼれてしまうくらい、この仕事が、そして今の環境が好きで仕方ないというのが伝わってきました。その思いをきちんと言葉にして相手に伝えることが出来る坂本さんだからこそ、今のご縁に繋がったのでしょうね。貴重なお話、ありがとうございました!