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【ROOTS】どうも天才にはなれなそうだと気が付きまして

【ROOTS】どうも天才にはなれなそうだと気が付きまして

【ROOTS】は、当社で働いている社員の方を紹介するコーナーです。

 

ケアリッツには毎月大勢の方が入社されています。どのような方がどのように活躍しているのか、インタビュー形式で紹介します。これから介護職へ転職を考えている方や、経験は無いものの介護に興味がある方々は、是非参考にしてください!

 

今回紹介するのは 大橋事業所 大塚 昭広(オオツカ アキヒロ)さん

2016年3月に正社員入社。お笑い芸人の道から一転、人生初の介護の世界に飛び込んできた大塚さん。「なんて気持ちのいい仕事なんだろう!」と感じる日々だったというこれまでの歩みや、都内勤務から九州への異動に至った経緯、今抱いている葛藤など、色々なお話を伺ってきました。

 

ターニングポイント

-なぜ介護に興味を持つようになったのですか?-

もうどうにもならなくなったからです。35歳までずっとお笑い芸人を続けてきましたが、どうも自分は天才にはなれなそうだと気が付きまして、ちゃんとそう思えるところまでやり切ったからこそ、スパッとお笑いの道は諦めがつきましたね。何の未練もないです。ただ、その歳までまともに社会人経験を積んでこなかったので、「こんな人間をどこの会社が雇ってくれるんだ?」ってことで色々と考えた結果、かつて所属していた劇団時代の戦友が、介護の仕事に就いて生き生きと働いていることを思い出して、「介護の仕事って実際どうなの?」って連絡をしたら、「うちに来たらいいじゃない」ってことになってケアリッツを紹介してもらえて、それで入社に至ったという具合です。介護の仕事紹介漫画に出てきそうなエピソードですよね。介護の経験自体はありませんでしたけれど、それまでアルバイトしていたスポーツジムで高齢の方々と接する機会は沢山あって、それこそ、「85歳、階段駆け上がれます!」みたいなお元気な方々ばかりではありましたけど、結構気に入っていただけることが多くて、「お!高齢者ウケはいいぞ」という自覚があったので、介護の世界に身を置くことにこれといった抵抗感はなかったですね。初任者研修の資格取得も会社の方で費用を出してもらえたので、経済的な負担なく資格も取れて、すごく助かった記憶があります。

 

専門職としてのこれまで

-実際に介護の世界に飛び込んでみてどうでしたか?-

初任者研修に通っていたころは、「色々と思案した結果、こんなアプローチをしたらようやく明るさを取り戻していただけました」みたいな、どちらかというと、ご利用者についてのネガティブな情報を講義内で聞かされることが多かったんですが、実際に介護現場に入ってみたら、皆さんまあまあ明るい方ばかりだったので、良い意味で出鼻をくじかれましたね。あと、研修内容とのギャップで言うと、「丁寧な対応を心がけなさい」とか、「おじいちゃん、おばあちゃんって呼んではダメです」、って散々言われ続けましたけど、実際は全然そんなこともなくて、もてなすような対応よりも、もっとざっくりした接し方の方がご利用者も気楽にサービスを利用できたり、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさんって呼んだ方がむしろ喜んでもらえたりするんですよね。そういう、「実際」の部分が個人的にはとても居心地が良くて、現場でのご利用者とのやり取りが楽しくて仕方なかったですね。初めて一人で訪問したご利用者のことは鮮明に覚えていて、普通に腰掛ける用の椅子を歩行器のように使って移動される方でした。スポーツジムでのアルバイト時代、元気な高齢者の方の中にも、通っている途中で癌になった方や、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症している方なんかもいらっしゃって、駆け上がれていた階段をのぼるのに5分、10分かかるようになっていく過程を見ながら関わってきた経験があったので、そういった方々のご自宅の中での暮らしに触れることができたような気がして、感慨深い気持ちになりました。介助する手はめちゃくちゃ震えていましたけどね。結構わがままなご利用者も多いですが、そのあたりについてはスポーツジムでのアルバイト時代に、「高齢者とはわがままを言うものなり」ってくらいに散々鍛えられていたので、しっかり今に生かされています。ただ、いろいろ言ってくる人ってそんなにいなくて、「なんて徳の高い方々なんだろう」って感嘆させられています。働いていて感じる一番の喜びは、ベタですけれど、「ありがとう」って言ってもらえることですね。あと達成感が大きいってこともモチベーションになります。それこそ、もう何カ月もお風呂に入れていない人の入浴介助の依頼なんかがくると、真っ先に自分で訪問しちゃいます。たった数日お風呂に入らなかっただけでも、人間の髪ってこんなにペタペタになるのか、肌ってこんなにザラザラになるのかっていうのをたくさん経験してきたので、数カ月ぶりのお風呂の後で髪の毛がサッラサラになったり肌がツッルツルになったり、なんなら垢だらけになった湯船でさえ達成感に繋がって、「なんて気持ちのいい仕事なんだろう!」って感じるんです。介護拒否があると、確かに大変さとも向き合うことになりますけど、正面から食事介助をしようとすると、「イーッ!」って言って口を開けてくれない方に、視界に入らないように後ろから二人羽織のように介助をしたら全量召し上がってもらえたり、お風呂に行きたがらない方に、「お手伝いさせてもらうのが仕事なんで、それができないと嫁を食わせていけないんですよ」って言ったら、「迷惑かけちゃいけないから入るか!」ってお風呂に行ってくれたりと、多角的にアプローチすることで打開できるケースも結構多くて、大変さよりも、その千差万別さに感心させられることがほとんどです。色々なケースに関わってきて、キャリアもしっかり積んできましたけれど、それでもまだ遭遇したことのないケースに次から次に出会うので、全然飽きの来ない仕事だなって思います。むしろ続けるほどにクセになります。入社当初に人事の方から、「働いてみてどうですか?」って聞かれたときに、「天職だと思います!」って即答できたのも、こういう要素にあふれている仕事だからこそだと思います。

 

ケアリッツへの転職

-ケアリッツに転職してみていかがですか-

入社当初は本当にお金がなかったので、稼働した分がしっかりと自分の実績になって、給与や賞与で還元される仕組みになっているのがありがたいなって感じています。あと、入って半年くらいで、「管理者やってみない?」って声をかけてもらえたので、頑張ればきちんとキャリアアップできるっていうのも魅力だと思います。管理者になったタイミングで、「これくらい稼げるなら」と、結婚にも踏み切れましたからね。介護の仕事自体は、訪問介護以外にももちろん色々ありますけれど、常に変わらない顔ぶれと過ごせる安心感よりも、一週間の中で色々な方と出会えるスタイルの方が性格的に合っていたので、他の業態に目が向くことなく、今の働き方一択って感じでここまで来ました。九州への異動に関しては、自分から手を挙げて叶ったことなんですが、ゼロからの立ち上げをやってみたかったっていうのが一番の理由ですね。これまで、都内でいくつか事業所の立ち上げをやらせてもらってきましたけど、どれも既存事業所の分割という形ばかりだったので、全くケアリッツのことを知らない土地で勝負したことがなかったんです。もちろん、異動に手を挙げる際は奥さんにも相談しましたけど、「職が保障されている状態で新天地に移るのはアリだね」って言ってもらえたので、思い切ることができました。奥さんの職場の同僚からは、「なんで連れて行くんだ!」って大不評でしたけどね。ほんと、スミマセン。で、じっさい九州に来てみてどうかって言うと、とにかく広いですね。都内は事業所が沢山あったので、営業範囲の端から端まで移動しても、せいぜい20分も自転車をこけば事足りてしまいますが、今は往復で1時間くらいかかるようなところもあるので、いかに裾野を広げていくかが肝になりそうです。とはいえ、入社した当時のケアリッツってちょうど今の九州のような感じだったので、「かつてのケアリッツが今のケアリッツになっていく過程を楽しみながら頑張っていこう!」って気持ちで、同僚たちとワイワイやっています。

 

これから

-今後の目標を聞かせてください-

実はケアマネ(介護支援専門員)になることに興味があって、前回の試験を受けて、無事に合格しているんです。なんというか、これまで沢山のケアマネさんと関わってきましたけど、「なんでそういう計画を立ててしまうんだろう」って歯痒くなるようなアプローチしかできないような方もいたんですね。それって結局ご利用者の不利益にしかならないので、「だったら自分でやってやろう!」って思うようになったのがきっかけでした。社内でも今後居宅(居宅介護支援事業所)を増やしていくということだったので、居宅の管理者になって、ご利用者に最適な介護計画を提案して、よりよい人生に繋げていきたいなって考えています。もちろん、先ずは九州での裾野を広げていくことが一番の目標ですが、ケアマネをやるにもある程度の体力は必要だと思っているので、50歳くらいを目安に次のキャリアについて真剣に考えてみようと思っています!

 

インタビュー中、根っこにある、「人を喜ばせることがしたい!」という想いがひしひしと伝わってくるようで、時間を忘れて話に聞き入ってしまいました。熱量と表現力(伝える力)をお持ちの大塚さんならではの視点から語られる介護の世界は、どれもこれも好奇心をくすぐられるものばかりで、これからこの業界に足を踏み入れようという方にとって、安心材料として映ることでしょう。貴重なお話、ありがとうございました!