2018年は介護ロボット元年となるか。

2018年の医療・介護のダブル改定が迫る中、報酬改定の内容が徐々に漏れ聞こえてきています。

まず大きなところで言うと、利用者負担増大の施策として、3割負担と自己負担上限額の引き上げ。そして、報酬は横ばいか微減となる反面、処遇改善加算がさらに増額されることが予想されています。

そんな中で、昨年より話題に上がっていたのが、介護ロボット加算です。
これまでも、介護ロボット導入支援事業補助金、という形で50億円以上の予算がつき、実際に1施設当たり92万7000円の補助が行われた、ということがありました。

今回のロボットなどに関する改定においては、補助金導入の施設基準緩和と、導入事業所に対する報酬加算がどうやらさらに組み込まれることになりそうです。

介護ロボットについては、我々のような事業者に営業に来てくださることも多々あるのですが、やはりコストを考えると1名余計に雇ってしまった方が安上がりだったり、そもそもどの程度業務が軽減されるのか目に見えない(以前アシストスーツを導入した福祉法人で、現場のおばちゃんたちが着用をめんどくさがり、そのまま使われなくなってしまった、という例もあるようです)あたりがネックと感じていました。

そして、こういった新しい製品などは、量産されればコストが下がるが、コストが高いうちは需要が伸びず量産体制に入れない、というジレンマが常です。

こうしたものを解決し、一気に世の中に普及させる、という意味では、今回のように政府がお金を出して後押しすることは不可欠だ、とは思っています。とはいえ、それだけでは一筋縄では行かないでしょうし、そのお金をさらに処遇改善にあてるべきだ、という意見もあるでしょう。

実際、5年後の介護業界でどのようにロボットが広まっているのか、楽しみではあります。

介護ロボットとはそもそも何?

経済産業省が、ロボット技術の介護利用における重点分野 というものを発表しています。数年ごとにここに分野が追加などされているのですが、現在では6つの分野が認められているそうです。

  • 移乗介助

いわゆるパワードスーツのような、アシスト型のギアのイメージ

  • 移動支援

高齢者の移動の際の歩行補助機器や、装着することで転倒などを防ぐような機器など

  • 排せつ支援

排せつ予測をしたり(以前紹介したオムツAIなども当てはまるかもしれません)、トイレまでの誘導や着脱を手伝うような機器

  • 見守り・コミュニケーション

転倒検知機能や外部との通信機能を持つ機器、及び高齢者とコミュニケーションの取れるロボット(pepperの介護用のものやSotaなど)

  • 入浴支援

浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器

  • 介護業務支援

見守り、移動支援、排泄支援をはじめとする介護業務に伴う情報を収集し、活用する機器

継ぎ足し継ぎ足し作っているからか、かぶる項目があるのですが、いわゆる一般的に想像される「ロボット」というよりは、介護業務を楽にしてくれる機材、程度のものが主力なのがわかるかと思います。

ただ、正直なところ、ロボットの導入が介護職員の負担を減らすのかどうかについては個人的には半信半疑です。パソコンが導入されたことで日本人の労働時間は短くなったでしょうか?

そう考えるとこうした機器の導入は、業務量削減による人手不足の解消、といった方向に有効というより、介護の質を高めたり、介護職の体力面でのカバーといった方向に有効なのかもしれません。

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ケアリッツマガジン運営者 Yuri
普段の業務に加えて、いろいろと記事を書いて情報発信しています。プライベートでは女子力高めなことが好きです。