【薬の知識】糖尿病に関わる薬 Vol.2- 糖尿病の薬の作用機序

薬の勉強をする際に大事なのは、作用機序ごとのグループで覚えること、そして作用機序の理解、といった部分です。作用機序を理解し、グループ分けが頭の中にあれば、薬の名前を見てたとえ個別にはパッとわからなくとも、googleなどで検索すればすぐに何の仲間かわかります。

そうすると、どういった薬と併用してはいけないのか、どういった効果が期待できるかがすぐにわかるのです。

さて前回は、糖尿病について、主に1型と2型の違い、そして合併症がなぜ起きるのか、どのようなものがあるのか、といったことをご紹介させていただきました。

今回は、具体的な薬剤をご紹介する前に、それぞれの作用機序などをご紹介しようと思っています。
糖尿病の薬には非常に多様な種類があるのですが、それは、この病態自体が様々な因果関係によって引き起こされるものであり、そのどのステップに対して効果を発揮するか、というところで種類が分かれています。

2型糖尿病の仕組みと作用機序

上の図が、糖尿病治療ガイドを元に、わかりやすく糖尿病薬をグループ分けしたものになります。

ここで紹介しているのは、経口血糖降下薬、というカテゴリーですので、これ以外に考えられる治療としては、インシュリンの注射などがあります。

また、いわゆる遺伝性である1型糖尿病に関しては別の話となります。なぜならば、1型糖尿病は膵臓のβ細胞に問題がありインスリンがそもそも分泌できない状況になっているため、インスリンの抵抗性を高めたり分泌促進をすることが無意味だからです。また、逆を言えばインスリンさえ補ってやれば他には基本的に問題がないはずですので、特に食事療法を行ったり、糖吸収を遅らせたり、といった必要も基本的にありません。

2型糖尿病の仕組みとしては、インスリンの効きが悪くなるか、分泌が少なくなることによって、高血糖状態を引き起こし、その高血糖状態が原因で様々な合併症が起こる、といったものでした。

ということは、インスリンの効きを良くしてあげるか、分泌を促すことによって、高血糖状態を起こさないように調整することが可能です。そして、合併症は高血糖さえ起こさなければよいため、とにかく糖の吸収や排出を調整することでも防ぐことが出来ます。

これらの薬剤は、作用機序が違う者同士をうまく組み合わせれば、相乗効果が見込めます。

例えば、インスリンについては、分泌を促進しつつ感受性を上げれば効果はより高くなりますし、さらに同時に糖の吸収や排出を調整してやれば、より血糖値をコントロールできるようになる、というわけです。

こういった併用などを考える際も、それぞれの薬剤がどの作用機序に属するものなのかを考えるのはよいヒントとなりますね。

次回以降はそれぞれの薬剤の種類についてみていくことにしようと思います。

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ケアリッツマガジン運営者 Yuri
普段の業務に加えて、いろいろと記事を書いて情報発信しています。プライベートでは女子力高めなことが好きです。
ちなみに薬剤師の資格を持っていますがペーパーです 笑